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流星・電波観測について
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しし座流星群は周期33年のテンペル・タットル彗星がまきちらしたチリが地球に落ちるときに大気との摩擦によって光る現象であるが、この流星群が脚光をあびたのが1998年。この年の2月にこの彗星が地球の軌道に接近したことによる。当時のメディアは大流星雨の出現と、あと33年後しか見られないとのふれこみで大センセーションを起こした。

1998年11月17/18日の日本では期待したほどの流星にはならなかったが、それなりに楽しむことができた。ヨーロッパでは期待通り流星雨となった。2001年の日本はまさに流星雨となり、11月19日の午前2時過ぎから5時ごろまでが流星雨状態であったと記録されている。
ピークは午前3時30分前後で1時間当たりで1800個(平均HR)であった模様で、「天頂修正出現数(ZHR)」では3600個の数にのぼった。

月もなく雲もなしの最高条件の中、どの方向をみても連続的に流れる大小の流星は見事であった。こんなときは願い事がいっぱいできたかも。今後、生きてる間にこんな大流星雨は見ることができないかも。
(出典:流星数は日本流星研究会集計による)
2001年しし座流星群2001年しし座流星群

撮影地:栃木県塩谷郡塩谷町
   
2001年しし座流星群2001年しし座流星群
流星痕が見られた。
   
2001年しし座流星群2001年しし座流星群
   
2001年しし座流星群 2001年しし座流星群
まさに流星雨となった。   
2002年は、予想通りヨーロッパ、アメリカで流星雨となったが、日本ではさえなかった。
月も満月に近い状態で観測条件は最悪であった。来年以降は、流星雨としては期待薄で、徐々に衰え、次は30年後に期待となる。
しし座流星群だけが脚光をあびているが、流星群といわれるのは次の三大流星群のほかに年間を通じてたくさんあるが、日を問わず毎晩1〜2時間空を見上げていると数個は見ることができるだろう。
流星群には星座の名前がついているが、流星が飛び出す放射点がその星座方向であることからによるが、流星を見るにはその方向はもちろん全天に渡って流れるので、寒さ対策をとって寝そべってみるのがベターだろう。
☆☆ 三大流星群 ☆☆
流星群名 極大日 出現数 流星の特徴 備 考
しぶんぎ座
(りゅう座流星群)
1月4日  25〜 やや速い、明るい 流星数はぶれがあり、出現時間のピークが短い。
ペルセウス座 8月13日  40〜 速い、明るい、痕を残す スイフト-タットル彗星が母天体で、年間最大といわれ、派手な流星が多い。
ふたご座 12月14日  30〜 速さは普通、あまり明るくない、痕を残さない 母天体は小惑星バイトンで、ペルセ群とひけをとらない。

※極大日とは、流星の出現が最大となる時期
※出現数は、極大のときの1時間当たりの流星数(予想)

☆☆ 流星の電波観測について ☆☆
流星を見るには、天気や月の明かりや街の灯りなどを気にしながら郊外などに出かけ、目で観察するのが一般的で、流星が流れると大きな歓声が湧きます。アッという間の出来事でとても願いことを祈っている時間はないほどです。いずれにしても暗くて広い天のなかで鋭い光がサッと流れる流れ星はロマンがあります。

本題の流星電波観測は、昼・夜の四六時中、流星の発生状況を確認できることができ、やや専門的分野の観測方法です。

流星の電波観測とは、簡単にいうと、流星が出現するとその流星によって、電波が反射する現象を捉えるものです。流星は宇宙空間(高度100km前後)で発生するため、送信局と受信局が遠く離れたところでもこの反射波により受信することが可能となります。専門用語で「前方散乱」の方式といいます。
そしてその電波が反射してきたものを受信し、ソフトにより画像化することができます。

この電波はアマチュア無線の周波数帯を使い、53.750Mhzでは福井工業高等専門学校から常時電波が発射されており、この電波を受信する方法をとっています。また、28.208Mhzでは長野県池田町(JR0YAN)からの電波を利用しています。(現在は福井県立大学アマチュア流星電波観測研究会により、53.755MHzにより運用中)

なお、これらの受信には受信機やアンテナなど受信設備以外にパソコンを使います。専用の解析ソフトを使い画像としてリアルタイムに流星を確認することができます。

さらに、これを発展させて、記録保存した画像をサーバーに自動的に送り、Web上に10分単位で表示させるシステムもあります。
2001年しし座流星群 2003年のふたご座流星群の電波観測の一例
(2003年12月14日午前6時40分から10分間)

当方でもこのページ上(現在休止中)にLIVEをしておりますので、興味があったら、ご覧下さい。ただし、サーバーの容量の制限でライブは流星群活動期に限定しておりますのでご了承ください。

(ライブページではブラウザの「戻る」ボタンを使用して切り替えてください)
 
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電波観測についての詳細は、流星電波観測国際プロジェクトのHPで解説されています。

★ ★ 当方の観測機材 ★ ★
周 波 数 28.208Mhz 53.750Mhz
受 信 機 ICOM  IC-750 KENWOOD
TS-680V
ア ン テ ナ 4ele Yagi 4ele HB9CV
解析ソフト HROFFT Ver1.00 HROFFT Ver.1.00
F T P DT-FTP Ver.1.08
Web Live CGI Web LIVE Ver.0.02a

※HROFFT (大川一彦氏作)/DT-FTP(Muse Ishikawa)/Web Live用CGIスクリプト(小林正幸氏作)


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