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2001年山行日記 - Part 2 -
平成13年8月3日〜5日 白 馬 岳 (2932m)
 3日:晴れ
 4日:曇りのち雨
 5日:晴れ
猿倉−村営白馬尻小屋−大雪渓−葱平−村営頂上小屋−白馬岳−三国境−小蓮華山−白馬大池−乗鞍岳−天狗原−栂池平−栂池高原
白馬は昨年に続いての山行となる。白馬の醍醐味はなんといっても、大雪渓歩きと数々の花である。
今回は時間に余裕をもった行程で、初日は猿倉を午後に出発した。初日の宿泊地の村営白馬尻小屋まで林道歩きが主体で約1時間の行程となる。



白馬尻

猿倉−白馬尻間は林道歩きが主体で、ほとんどが平坦であり、時間も余裕がありゆっくりとあわてることはない。小屋付近にはキヌガサソウが群落をなして出迎えてくれる。今年は昨年と少し時期が遅かったせいかあの純白がパッとしない。

白馬尻は体力に不安な方、初心者、余裕派の人にはちょうど良い中継所でもある。


大雪渓中間地点

翌朝、早めの出発となる。15分ほど歩くと、いよいよ大雪渓の始まりだ。軽アイゼンを装着する。白馬大雪渓は、幅約100m、距離約2km、高低差600mで年中消えることはない。

大雪渓脇のミヤマキンポウゲ
雪といっても下は氷であるが、たくさんの踏み跡を忠実に守れば転倒することはない。踏み跡は階段状にシャーベット化していて割と歩きやすい。ただ、コースをはずれると滑りに気をつける必要がある。

転んだら衣服が真っ黒になること請け合いだ。遠くから見れば白い雪のように見えるが、実際は真っ黒な土ぼこりになっており、途中で座ることもできない。

また、岩石にも注意が必要だ。大雪渓のあちこちに大小の岩石が転がっている。これは、周囲の山肌から転がってきたもので、落石の際には大きな音もなく転がってくる。登山指導センターでは、「大雪渓の部分はなるべく休まないで一気に登りきってほしい。また、途中で休むときは登る方向を向いて休んでほしい。」と指導している。しかし、一気に登り切るには健脚ならできるだろうが、多くの人はそうはいかない。

立ち止まっては息を整える。ちょうど中間地点の左側斜面に休むのにちょうどいい場所がある。ミヤマキンポウゲの黄色が多く目立つ。上方を見ると杓子岳の岩稜が迫り出している。ひんやりとした空気に包まれなんとも気持ちが良い。
大雪渓終点の葱平

さらに、大雪渓の最終地である葱平(ねぶかっぴら)を目指す。登りも次第にきつくなる。

最後の急登で葱平に到着する。ここは木の階段になっており、腰をおろしアイゼンを脱ぐのにちょうどいいが、多くの方が必ず休むところなので、場所の確保が必要だが急斜面のため落石に気をつける必要がある。

ここから白馬のもう一つの楽しみである高山植物のオンパレードが始まる。急斜面をジグザグに登りながら両脇に目をやる。コオニユリ、アサツキ、 などが。

オオシシウドの群落
岩室あたりまでくるとなんだか雲行きがあやしくなってきた。遠くでドンというような音がしたが、後でわかったが雷だった。
次のお花畑までくると本格的な雨になってしまい、雷もなるやでとてもゆっくりお花見とはいかなくなった。雨だけならいいが、雷は本当に怖い。この辺だったらどこに落ちてもふしぎじゃない。

カメラも三脚もザックにしまいヒヤヒヤの歩きとなった。雷さんも今日は機嫌が良かったみたいで、何事もなく無事に村営頂上宿舎に到着した。
クルマユリ・シロウマオウギなどのお花畑

小屋は、りっぱな木造の建物で郵便局もある。ここの郵便配達員はいつだったかNHKの「小さな旅」で紹介された方で、なんと一般の方の半分ぐらいの時間で登ってしまうという。麓と小屋をほとんど毎日往復し、郵便物を届けてくれるとのことで頭がさがる。今日も大雪渓を長靴姿でスイスイと追い越して行った。

雷雨で周囲の散策とはいかず、コーヒーを飲んだりして小屋内をぶらぶらして過ごす。

ご来光


翌朝はすっかり雨もやみ、日の出を見るため4時過ぎに薄暗いなかを、近くの小高い「丸山」まで行って、日の出を待った。反対側の剣岳など立山連峰がシルエットとなり、満月の夜空に浮かんでいる。

雲海のはるか向こうはすでに赤から青のグラデーションが始まっている。太陽はゆっくりと堂々と浮かび上がってくる。いつもご来光を拝むのはカメラのファインダーを通してである。

白馬岳から望む雲海
小屋に戻り、朝食後早々の出発となる。足がやや重いが白馬岳山頂へゆっくりと休みながら目指す。途中、昨年泊まった白馬山荘に寄り一服する。

ここから20分ほどで白馬岳山頂(2932m)に着く。山頂は天気もよく最高の気分である。しばし眺望とカメラを楽しむ。
白馬岳から望む雲海
雲海をずっとみていると、時間とともに生き物のように形も色も変化している。
三国境付近
山頂をあとに狭い尾根道を下降すると、まもなく登山道左手のガレ地にコマクサの群落が迎えてくれる。ちょうどいい時期のようである。しかし、保護のため間近で見ることはできない。当然写真もマクロでとはいかないが、致し方ない。

さらに少し進むと長野、富山、新潟の県境となる、「三国境」に到着する。登山道も雪倉岳・朝日岳方面への分岐にもなっている。
ここから小蓮華・白馬大池方面に向かう。

今登ってきた白馬岳を振り返る
たいしたアップダウンもなく気持ちのよい稜線歩きが続く。

三国境から鉄剣のある小蓮華山(2769m)まではゆっくり1時間足らずだ。山頂は大勢の団体でにぎやかだ。

このあたりから振り返ると白馬岳をはじめ長野側の峻険な岩稜がまさに北アルプスの醍醐味でもあり、真っ青の空に映える。
雷鳥坂から望む白馬大池
登山道の両側に咲く花にも気をひかれながら、稜線歩きの醍醐味を味わう。

1時間ほど進めると前方眼下に青く輝く白馬大池の姿が大きくなってくる。長野側から吹き上げるガスが白馬大池方面を覆っては消えていった。

ひときわ広いハイマツ帯に入ると雷鳥坂となる。名前のとおり雷鳥が出没しそうな感じである。ガスが出るときっと見られるだろう。

白馬大池の周りはチングルマの群生が迎えてくれた。

山上の池の周りで昼食をとる。なんとも気持ちのよい時間である。流星群が出現する時期に池畔の小屋に1泊するのもまた格別だろうとふと思う。
ごろごろの岩を乗鞍へ進める
帰りは池をぐるっと回る感じで進める。大きな岩石がごろごろとひしめいており、歩幅を合わせながらその上を歩くことになる。しかし、見事に岩石を敷きつめた感じだ。

程なく大きなケルンのある乗鞍岳(2437m)に着く。頂上と言っても辺りは岩石の平原という感じで頂上のピークはよくわからない。
乗鞍岳山頂
この先からは急下降となる。雪渓もあり、下りなので慎重に進める。登山道はやはり大きな岩石がごろごろといった感じで、逆方向から来る登山者にとってはかなりの急登である。
登山者も結構多く追い越しはあまりできない。こんな感じがしばらく続くと、やがて湿原が広がる天狗原に着く。

天狗原は木道を歩く。ここで大休憩と思ったが、後のことも考え、少し休んでの出発となった。あとでわかったことだが結果的にはそのほうが正解だった。
この先は1時間ほど栂池まで下るのだが、それほど難なく結構足早に進め、歩くことができた。
栂池では一般観光客も混じり、ロープウェイを待つ大行列だ。約1時間以上並んだろうか。疲れも手伝い並んで待つのもしんどい。最初のロープウェイに乗れさえすれば、途中の乗り継ぎは問題なくすぐに乗ることができた。
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