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田代山  (1971m)

たしろやま

■山行日:平成18年6月24日(土) くもり時々晴れ

■行 程:猿倉登山口-水場-小田代湿原-田代山湿原-田代山-弘法太子堂-オサバグサ群生地-田代山湿原-小田代湿原-猿倉登山口

■山域データ:福島県南会津町/栃木県日光市 [東北百名山/うつくしま百名山/会津百名山/栃木百名山]

■サムネイル画像解説:サムネイル画像に赤枠のあるものは拡大できます

田代山
栃木と福島の県境に位置し、帝釈山脈にある花の山でもある田代山に登る。ここへは6年ぶりに訪れる。
猿倉登山口へは舘岩村(2006年3月に合併し南会津町となる)の国道から湯の花温泉に進め、さらに田代山林道を湯西川温泉方向へ12Km余りと長い。
湯西川方面へは道路崩壊のため登山口で通行止め。
田代山
登山口には田代山まで2km、2時間との表示がある。登山口の沢を渡ると急登が始まる。
田代山
まもなく水場に差しかかり、最後の水場とあるが、ここは寄らずに進める。

(帰りに寄ってみたが、かなり冷たくてのどを潤すことができる。)
田代山
コメツガなどの林の中をジグザグに急登していく。約1時間ほど我慢。
ちょうど中間点でこの先次第になだらかになってくると湿原が近いことを感じさせる。
田代山
まず小田代湿原は名前の通り小さい。しかし、この時期に咲くべく花は競い合って咲き誇っている。イワカガミのピンク、ワタスゲの白を基調に点々と。

これから目指す田代山湿原は一段高く、残雪が2ヶ所ほど望める。
田代山
小田代から30分ほどジグザグに急登するといきなり湿原に出る。
湿原のはるか向こうには会津駒ケ岳をはじめとする山並みが白い雪をかぶり迎えてくれる。

湿原入口からうっかり左折しようとしたが、よく見ると木道は一方通行になっている。湿原を1周するように敷設されているが、ここは直進することになる。

それほど大規模な湿原ではないためか、木道は単線が主体で複線化は少ないことも一方通行の理由と思われる。
田代山
田代山湿原はその場からは全体の様子がつかみにくいが、航空写真で見ると山の頂上付近を輪切りにしたような感じで、やや傾斜湿原となっている。

木道突き当たりの分岐に田代山山頂の標識があるが、実際はもう少し先に行った弘法太子堂付近が頂上のようだ。
田代山
ここで休憩をとるが、先ほどの小田代湿原で出会った父親と中学生らしい娘さんの親子連れが帰り支度をしており、「ここがいいですよ」と、場所を譲ってくれた。

その時、別れ際に、その娘さんが、さりげなく「いい写真を撮って下さい。」と挨拶して席を立った。

「ありがとう」とだけ礼をしたが、本当はそれ以上の言葉は見つからなかったのが事実で、驚きと新鮮な感動を覚えた。

いまどき、大人でもなかなかそういう言葉は出ないものだが、なんとも清々しい元気をもらう一言であった。
田代山
湿原にはイワカガミ、タテヤマリンドウ、チングルマ、ワタスゲ、ヒメシャクナゲ、ツマトリソウ、マルバノモウセンゴケなどが見られた。
田代山
避難小屋でもある弘法太子堂を過ぎ、帝釈山方面に向かう。今日は帝釈山には行かずにすぐ先にあるオサバグサの群落がお目当て。

林の中はまだ少し残雪もある。すぐにオサバグサがちらほら。さらに下るともう足場もないほどの群落だ。
田代山
登山道の両脇はもちろん、林内の至るところに生えている。そして、開花の状態も最高。
田代山
オサバグサは葉の形から一見するとシダの仲間にそっくりだがケシ科に属する。白色の4弁の花を鐘のように咲き、葉っぱはクシのように歯がある。
名前の由来は、この葉がはた織りの筬(おさ)に似ていることからつけられたそうだ。
田代山
もっとじっくりしていたいところだが、ブヨと格闘しながらの撮影で、頭まで吸われかゆくてうっとうしい。
以前に吸われた傷跡がまだ消えないなか、顔や手は傷だらけ。

ここで退散し、Uターン。一方通行の湿原を通り、帰りの時間は1時間弱で猿倉登山口に到着する。
関連山行日記→田代山(2000年)