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蔵 王 ***樹氷***

ざおう

■山行日:平成18年3月4日(土) 曇り(ガス)

■行 程:蔵王ロープウェイ山麓線(蔵王山麓駅)-(樹氷高原駅)-(山頂駅)-ザンゲ坂(樹氷原コース徒歩)-(樹氷高原駅)-(蔵王山麓駅)

■山域データ:栃木県日光市

■サムネイル画像解説:サムネイル画像に赤枠のあるものは拡大できます

蔵王 *樹氷*
蔵王は日本百名山にも数えられ熊野岳(1841m)を主峰とする蔵王連峰の総称とのことではあるが、樹氷が代名詞となって観光地化されているため登山としての魅力はいまいちかなと思われるが、登山はさておき樹氷見物を優先する。


蔵王の樹氷の見事さはテレビや雑誌で見るだけで、まだ実際に見たことがない。樹氷シーズンも終わりを告げようとしているなか、青空の背景を期待し天気と相談しながら今年最後のチャンスかも知れないと思い切って遠出をする。
蔵王 *樹氷*
出発点となる蔵王温泉横倉の蔵王ロープウェイ山麓線である蔵王山麓駅には6時過ぎに到着。

まだ数台の先着車がいるだけで駐車場も閉まっている。

向かい側の龍山(1365m)山頂付近に朝陽が当たりはじめ樹氷見物に絶好のコンデションを予感させる。

しかし、これから登る地蔵岳方向は晴れ間も見えるがガスが重く垂れこめて不安もよぎる。
蔵王 *樹氷*
8時にロープウェイの第2便に乗ることができたが、朝一番とあってスキーヤーと樹氷見物の人が入り混じって身動きできないほどのすし詰め状態だ。

約7分で乗り継ぎ駅の樹氷高原駅に到着。霧氷が美しいので、少し撮影する。

係員に頂上から歩いて下りて来たいがどのくらい時間がかかるか聞いてみたら、半ば呆れ顔で笑いながら45分でここまで来るとの返事。

スキー場で歩きとは変人?と思われたらしい。それでも歩いても一向に構わないとのこと。ただ、端の方を歩いてくださいとのこと。
蔵王 *樹氷*
ここから、山頂線に乗り換える。

15年にリニューアルした通称「フニテル」に待ち時間のストレスなく乗り込む。

高度330mを一気にかせぐが、徐々にアオモリトドマツの樹形が徐々に雪に包まれた樹氷状態に変わってくる。
蔵王 *樹氷*
頂上駅を降りると辺り一面はガスの世界。思い描いていた樹氷群も真っ白なガスにはばまれホワイトアウト状態。

駅出口からすぐのところに「開運の鐘」と称する鐘がある。この鐘を鳴らす人が絶えないためガスで見えない駅舎方向から鐘の音が聞こえてくる。
蔵王 *樹氷*
さらに30m先にはお地蔵さんが祀られ、積雪で地蔵の首だけが出ている。
ここでスキー板を履いた賽銭箱に奉納し拝む。
蔵王 *樹氷*
しばらく辺りを散策するが、一向に晴れる気配はない。顔が寒さで痛い。

仕方なくレストランからガラス越しに樹氷を見ながらのコーヒーブレイクとする。

少し明るくなったと思えばすぐにガスの世界に逆戻りの繰り返し。
蔵王 *樹氷*
それでも晴れ間が見えるのではとの思いで、また外に出てあてもなくカメラをセットする。

しばらくしてガスがすーっと消え、青空が一気に広がって、明るい陽射しが一面に照らしてきた。この時を待っていたとばかりに忙しくなる。

慌ててシャッターを押し続ける。あっちもいい、こっちもいい、とばかりに無造作に撮り続ける。

太陽が創り出す光と影、そして青空は写真で見ても、現実に目で見ても何とも言えないすばらしい光景だ。
蔵王 *樹氷*
この夢のような時間はわずかに数分間。

この光景が脳裏に焼き付けられて、夢よ再びとばかりにマイナス10度前後のなか、お昼までねばってみたが無情にも再びその絶景を拝むことは叶わなかった。
蔵王 *樹氷*
樹氷の状態は、折からの天気が良すぎたためか、やせ細っているとのことだが、初めて見る者にとってはまだまだ立派な樹氷に見える。

アイス・モンスターと呼ばれるその様は、文字通り怪獣。中には動物などの形にも似ているものがあり、想像力豊かな人が見ればなお興味深く楽しめることだろう。
蔵王 *樹氷*
帰路はスキーヤーで賑わうザンゲ坂経由樹氷原コースを歩き出す。多くのスキーヤーとボーダーが入り混じって、豪快な音を立てて滑ってくるのにおっかなびっくりの歩きとなった。

ザンゲ坂は斜面が急なうえに狭いため、アオモリトドマツの林寄りを歩くが、コース寄りに斜面になっているうえにアイスバーン状態にすってんころりの状態。想定外の珍道中となってしまった。
蔵王 *樹氷*
それでもロープウェイ直下まで来るとコースの傾斜もゆるく広くなり歩きやすくなってきた。

この辺りの樹氷は終わっているが、雪にかぶったアオモリトドマツの光景もまたいい。

それにしてもこのコースを歩いている“変人”は誰もいなかった。
蔵王 *樹氷*
樹氷高原駅近くのユートピアゲレンデでは霧氷がまだきれいに残っており、何人かのグループが写真撮影にいそしんでいた。

約1時間かけて下りてきたが、ここからは山麓駅までロープウェイで下りる。
歩行総延長:3km  総山行時間:6時間