朔（さく）の月。月の形は見えない。

旧暦で、月の第二日目の夜に出る月。特に8月2日の月をいう。

朔（さく）を過ぎてから夕方西空に初めて見える細い月。初期の太陰暦では新月の見えた日をもって新しい暦日のはじめとした。

たそがれどきの月。3、4日頃の夕方に見える月。

弓に弦を張った形に似ているところからいう。上弦または下弦の月。上弦は夕方西の空に見え、下弦は暗いうち東の空から昇るときに見える。

旧暦の毎月13日の月。特に、9月13夜の月は、8月15夜の月に次いで月が美しいといわれ、「のちの月」と呼び、
月見の宴を催して賞した。8月15夜の月を芋名月と称するに対して、豆名月・栗名月という。

翌15日の月を待つ宵の意で、旧暦8月14日の宵。

旧暦15日の満月の月。望（ぼう）、望月（もちづき）ともいう。特に8月15日の夜は月見の佳節とし、月下に宴を張って詩歌をよむ。
民間では、月見団子・芋・枝豆・柿・栗などをそなえ、すすきや秋草の花を飾り月をまつる。中秋。芋名月。

満月の翌晩は月がいさよう、すなわち月の出がやや遅くなるところから16夜（いざよい）の月。既望の月。

立ちながら待っているうちに出てくる月の意。17日の夜の月。主として8月にいう。日没後1.5時間前後にでる。

少し遅れて出るので座って待つところから18日の月。季語として特に8月18日の月をいう。

月の出るのが遅いので寝て待つの意。19日の夜の月の称。臥待（ふしまち）の月。

夜が更けてからその出を待つところから20日の夜の月。だいたい午後10時頃に月の出となる。

真夜中、子（ね）の刻に出るところから真夜中の月ともいう。宿に集まり念仏を唱えたり飲食したりしながら
月の出を待ち、月を拝んで解散する。

1月と7月の26日の夜に月の出るのを待って拝むこと。月光の中に弥陀（みだ）・観音・勢至（せいし）の三尊の姿が
現れるといわれ盛んに行われた。