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Tak@se Web Echo

~ 山歩きの記録と山岳写真集 ~


雲竜渓谷/雲竜瀑

(うんりゅうけいこく/うんりゅうばく)
(標高約1300~1450m)


2018(H30)年2月10日(土)
晴れ
栃木県日光市

■行 程:
《往路》
滝尾神社先(駐車地点)- 登山起点(工事用道路・ハイキングコース分岐)- <ハイキングコース> - 日向砂防堰堤 - <稲荷川> - 洞門岩 - <稲荷川> - 雲竜渓谷入口 - <稲荷川> - 友知らず - 雲竜瀑

《復路》
雲竜渓谷 - 雲竜渓谷入口 - <工事用道路> - 洞門岩 - <工事用道路> - 稲荷川展望台 - 登山起点 - 駐車地点

雲竜渓谷ルートマップ

ルートマップ拡大図

■サムネイル画像解説:サムネイル画像に赤枠のあるものは拡大できます

 雲竜渓谷は2004年に入渓して以来しばらくぶり。今年は想定外の低温が続きさぞかしきれいに凍結しているだろうと期待感を抱かせる。
 ただ、2月も中旬になり、ここ2日は気温も上昇気味なのが気になるところでギリギリかな。

 6時過ぎに滝尾神社を少し過ぎたあたりで7~8台が渋滞。もう詰まってしまったのかなと様子を伺っていたところ、前の車両がノーマルタイヤということで路肩によけてあげたが、そのまま空いている路肩に駐車してしまった。
 この先の状況を確認しないまま、支度をして歩いて行ったところ、10分程歩いたところで、路肩や駐車広場など余裕の空席状態ではないか。もう戻る気もせず先に進むが、どこにでも止められるところがある。うらめしく思いながらのスタートとなってしまった。
 ほぼ2kmを歩いたことになる。(笑)
雲竜渓谷
登山起点の分岐点 (車が入れる最終地点)
雲竜渓谷


    ハイキングコースに入りまもなく堰堤を渡り、対岸の高台に進む。
雲竜渓谷  ハイキングコースの眼下から数々の種類の堰堤を見ながら進むと、これまでと違う巨大な堰堤に差し掛かる。
 
 日向(ひなた)砂防堰堤だ。日本一の規模だそうで、右手の山側をやや急登すると堰堤上に出る。
雲竜渓谷 堰堤は広大な面積を誇っている。どこを歩いても難なく歩けるが、写真中央部奥が目指す「洞門岩」方向になる。
 女峰山頂がひときわ白く輝いている。また、堰堤から左手に通路が2つあり工事用道路に出ることができる。

 ここでアイゼンとヘルメットを装着し、身体が暑くなり上着を1枚脱ぐ。
雲竜渓谷 堰堤から稲荷川上流に向け進むと、左側の山肌(右岸)に見事な氷柱・氷壁が続いている。
この辺りから洞門岩までは登山者はそう多くはないようだ。
雲竜渓谷 まだ、河原は広く明るい。連続して氷壁が続く。
雲竜渓谷 さらに河原を奥に進むと川幅が狭まり両側の岩壁が狭まってきた。(ゴルジュ帯)
 浮いている石を頼りに右に左に川を渡る。 この先にひときわ高く堰堤が見えるが、はてどこを行けば?

雲竜渓谷
 右側山肌を少し登ると、ピンクのテープが2つ見える。しかし、その先は絶壁が立ちふさがっているように見える。
 左側はどうかと確認すると、前の写真に写っている方の奥のほうに登山道があるのを確認する。

 しかし、この登山道はロープは所々あるが、絶壁のうえに凍結もしており、1か所だけは非常に怖いところがあった。
 ここを登り切って工事用道路の「洞門岩」の標識があるところに着く。
雲竜渓谷 洞門岩に到着する。

 ここから再び河原に出て、「雲竜渓谷入口」に向かう。
雲竜渓谷 水量はあまりないが飛び越しには注意。
 
雲竜渓谷 この岩は、カメの腹のようにも見える。  
雲竜渓谷 だんだん、雲竜渓谷が近くなってきた。
洞門岩⇔雲竜渓谷入口の間は、氷柱などの見どころは少ない。
 この先は、右岸側の山肌を高巻きながらアップダウンを繰り返し、最終的に右岸上部の雲竜渓谷入口の広場に出る。
 
雲竜渓谷 いよいよ雲竜渓谷に入渓する。
 急な階段を河原に下りるが積雪により階段状になっていない。幸いステップが切ってあるのでゆっくりと下りる。
 
雲竜渓谷 ほどなくして、雲竜渓谷の核心部に入ってくる。「友知らず」と言われる両側が切り立った岩壁で川幅が狭くなった地点(ゴルジュ帯)を通過する。
 
雲竜渓谷 特に右手の氷壁はすばらしい。 (友知らず)
 
雲竜渓谷 「友知らず」の氷壁・氷柱群
雲竜渓谷 「友知らず」の氷壁・氷柱群
 
雲竜渓谷 今度は左側(右岸)のハングアップした岩壁に注目。この付近は「燕岩」と呼ばれている。太く育った青白い氷柱やツララが立ち並んでいる。
 
雲竜渓谷 大きく凍結した氷柱とツララがすばらしい。
 しかし、2004年と比べると、長いツララが密生して垂れ下がっているはずだが、まばらで少なく感じる。すでに落ちてしまったのかもしれない。

 氷柱は薄青白く見える。濃い色よりもちょうどいい感じの色で神秘的に見える。
 
 今回、氷柱の裏側まで入ったがあまり気持ちの良いものでない。長居は無用で早めの退散。(後述-氷柱崩落)
雲竜渓谷 奥にはしっかりと凍結した雲竜瀑が待ち構える。
 
雲竜渓谷雲竜渓谷 雲竜瀑へは右手の斜面を高巻きしていく。
 
 写真左端の大きな穴は雲竜瀑の落ち口で結構な水量がある。(上部の大きな氷柱内部を流れている)
雲竜渓谷 高巻きの最高地点付近から見る雲竜瀑。巨大な氷塊に発達している。
 
雲竜渓谷 雲竜瀑。上部までは見通せないが100m以上はあるだろう。
 
 本体の氷瀑の右側の岩棚からのツララがあまり多く見られないのが気になった。大きなツララがもっと林立していたはずだが・・・。
雲竜渓谷 こちらは雲竜瀑高台から見る大鹿滝。素晴らしく氷結しているが遠くから見るほかない。
 
雲竜渓谷 高巻きの様子。下り際の氷結しているところが緊張する。

 お昼を過ぎると、「ゴォー」という大きな音が谷間に轟きびっくりする。温度も上がり氷柱が耐え切れずに崩落した音だ。わずか1時間ほどの間に3回崩落した。
来たときは燕岩では氷柱の裏まで入ったが、気をつけなければならない。
雲竜渓谷 今年の氷壁・氷柱ツアーも見納め。
 またいつか!
 
 
雲竜渓谷 帰りは遠回りになると思われるが、「雲竜渓谷入口」地点から林道に入る。コースの半分近くが登り調子で疲れた身体にこたえる。
 
 あと半分は九十九折の下りとなる。このジグザグの道をショートカットしているところが結構あるが、こんな急な所で良く下りたなと感心する。

やがて、洞門岩に出合う。
雲竜渓谷 日向砂防堰堤の上部にある「日向雨量観測所」を通過する。ここから砂防堰堤の間は道ができていて、ハイキングコース利用の方はここへ上がってくるようだ。
 
雲竜渓谷よりもこちらの方が積雪の量は多いような気がする。
雲竜渓谷 稲荷川展望台を通過する。日向砂防堰堤が眼下に望める。

雲竜渓谷 長い長い九十九折の下りが続きます。

 (ここでもショートカットが結構あり、果たしてどの程度のリスクと効果が?)

雲竜渓谷 やっと登山起点の分岐を通過。ここから駐車位置まで約2km、疲れもピークですが天気も良く絶好のコンディションですばらしい氷の世界を堪能できたなと、満足感もある。

雲竜渓谷スライドショー
スマートフォンは横向きがベストです。