本年最初の山行である。今日は、職場の仲間７人で尾瀬のハイキングだが、全員が初心者で案内役を務めることになる。

目当てはミズバショウだが、今年は天候が順調だったのでちょっと遅いかなと心配。


３時半に出発。途中、日光戦場ヶ原の朝もやに感激し、記念撮影。朝５時ということもあり寒いがすがすがしい気分になる。
車は順調に駐車場となる戸倉のスキー場に到着（７時頃）。
タクシーに乗り換え鳩待峠へ。

今日は初心者の山行なので、木道が主体で距離が結構あるのに加え、帰りの鳩待峠までの上り坂が心配．．．。
準備体操をし出発。

途中、山の鼻手前で山桜が咲いていたのにはびっくり。

山の鼻まで難なく予定通り到着。
山の鼻付近のミズバショウは心配をよそに可憐な花を見せてくれた。

天気も最高に良く青空に至仏山がくっきりと浮かんでおり、残雪も見られた。この残雪の雪形を見てメンバーのＫＳさんは”にわとり山”と名付けた。

上田代付近の山際で熊を発見、びっくりした。（翌日、夫妻がヨッピ橋付近で熊に襲われたとの報道があった。ヒヤヒヤ）

尾瀬ヶ原は西に至仏山、東に燧ケ岳に挟まれたように標高1400mの高層大湿原で、植物の生長は遅く、長い年月を経て現在に至っている。
この時期はまだ枯れた茶色い原っぱで、その中にヒメシャクナゲ、ショウジョウバカマ、タテヤマリンドウ、ミツガシワなどが可憐に咲いている。
尾瀬の代名詞となっている春のミズバショウ、そして夏のニッコウキスゲをはじめとして、これから次々と高山植物が咲き乱れる。

牛首分岐（三又）を過ぎたあたりで、Ｏさんが、｢もう疲れた、帰りたい｣と言い出した。最初は冗談かと思ったが本音らしい。ここまで２時間以上（約5.5km）歩いているので、いまだこんなに歩くのはないことなのかも知れない。何とかなだめながらも頑張ってくれた。

尾瀬ヶ原の水はやがて一つに集められ、ヨッピ川となって下流の平滑ノ滝、三条ノ滝を経て只見川となる。

ヨッピ橋で休憩後、竜宮に向かう。

この辺はリュウキンカの黄色が目立つ。

竜宮小屋前で昼食となった。Ｓさんのザックが切れてちょうど持参していたテープで応急修理する。

ここで泥炭層の地下を通って一方に流れる竜宮カルストを案内。そこには魚が泳いでいた。魚はこのトンネルを行き来するのだろうか。

尾瀬の絶好の写真撮影のポイント、下の大堀で至仏山をバックに撮影。
尾瀬を紹介する記事、写真や絵はがきといえばここが必ず入る場所。

これはめずらしい。
１つのミズバショウに５つの花が！　変異種かな？

山ノ鼻に無事戻ってきました。

帰りの山の鼻から鳩待峠にかけての歩道で、シラネアオイを見つけることができました。

心配していた鳩待峠への上り坂は、ゆっくり休みながらの歩きで問題なく鳩待峠に到着しました。

尾瀬ヶ原ハイライト