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庚申山のコウシンソウ

こうしんざん

■山行日:平成18年6月17日(土) 晴れ

■行 程:銀山平-天狗の投石-一の鳥居-鏡岩(孝子別れの処)-旧猿田彦神社跡-庚申山荘-庚申塚-大胎内-コウシンソウ群生地-庚申山荘-一の鳥居-銀山平

■山域データ:栃木県那須塩原市 栃木百名山

■サムネイル画像解説:サムネイル画像に赤枠のあるものは拡大できます

庚申山
今日は4人での山行で目指すはコウシンソウ。

昨年NHKで南総里見八犬伝が放送され、メンバーのひとりがぜひこの地を訪れてみたいとのリクエストに応え、それならコウシンソウの咲くこの時期がよいだろうとのことで実現した。

しかし、この山を聞いているうちに、だんだんと不安になってきたようだが、何度か他の山を歩いている様子からはなんとか歩き切るだろうと思う。

コウシンソウの見頃を伝える新聞が各紙で掲載されたせいか、銀山平の駐車場は満車状態。なんとか隙間を見つける。
庚申山
前日までかなりの雨が降って、林道は所々川のようになって流れている。
梅雨時期にはめずらしく青空も覗いてきた。
庚申山
一の鳥居から本格的な山道に入ってくるが、新緑の清々しさと清流にいい感じである。

少しペースダウン気味になってくる。「孝子別れの処」で大休憩。
庚申山
ここからさらに道は厳しくなってくるが、奇岩、怪石にそれぞれ足を止めながらゆっくりと進んでいく。

森は深さを増し、大岩をちりばめてだんだんと霊場らしくなってきた。
庚申山
旧猿田彦神社跡には紅色のクリンソウがちょうど見頃で所々で群落をなしている。

庚申山荘で約3時間の行程でちょっと遅れ気味だが、まあこんなペースだろう。少し早いがお昼にする。

これでは山頂まで行くには時間オーバー気味なので、大胎内にあるコウシンソウを見たら、お山巡りコースに入って下山することに変更する。

庚申山荘
庚申山
いよいよ庚申山の核心部に入っていく。

庚申塚を過ぎると高台から落ちる滝がある。その滝の湿った岩壁に目をやると小さなピンクの群落が至るところに目につく。

ユキワリソウだ。他の登山者がこれはイワチドリだと言っていたが、おかしいなと思いつつこれはユキワリソウだと確信する。

このユキワリソウは他で見るものと比較すると小型だ。岩にへばりつくようによくもこんなところに育っているものだと感心する。
庚申山
この滝から道は途切れているように見え迷うが、この滝の下の岩を回りこむように道は続いている。

この先、道は細く、絶壁をトラバース気味に進むが足を踏み外さないように気をつける。
メンバー2人はかなりバテ気味のご様子。何度も休みを入れる。
庚申山
大胎内に到着する。ここで多くの人が休憩している。

大胎内の狭いトンネルをくぐり抜けて高台の岩場に行ってみる。ここにコウシンソウがあるはずだ。

しかし、無情にも何にもない。唖然とする。3年前はここにあったはずなのだが。絶滅したのだろうか。
庚申山
この先30分ほどのところに咲いていると聞いて、バテ気味の2人がここまで来たのだからと気を取り直して見に行くと言う。

ちょっと驚いたが、気を取り直して歩き出す。

この先もこれまで以上に危険な岩場が続く。林が切れてコメツガが見え出すと目指すコウシンソウがある岩場に到着する。もう頂上はすぐそこのところだ。
庚申山
あった! ありました。
大きな岩の片面にびっしりと張りついている。ちょうど見頃と言ってもいいくらい群落となっている。

足元からずっと高いところまで、背の高さは10センチにも満たない小ささだがユキワリソウと競い合いながら咲いている。

男体山や女峰山の一部にもあるとのことだが、世界的にもこの辺だけの植物と聞くとよけい感慨深い。
庚申山
しばらく写真撮影にいそしむ。風に揺られたり、小さなポイントにピントを合わせながらで、一枚撮っては大きな息をはく。

三脚はここではなかなか使いづらいので、持って行かなかったが、マクロやパンフォーカス気味に撮ろうとすると必然的にスローシャッターになり、ついにはISO800まで上げて撮る。

”へたな鉄砲数打ちゃ当たる”方式でなんとか物になるのもあるだろう。
庚申山
頂上には寄らずにそのまま帰途につく。庚申山荘までの下りは登りよりも気を使いながら下りる必要がある。

かなり疲れているようで、山荘で一休み。ここから約2時間の長い道のりではあるが、メンバーのひとりはこれまでの登りから想像もできないくらいの身のこなしで、どんどん歩いていく。まるで人が変わったようでびっくりした。
庚申山
途中、庚申七滝に寄ってみる。一番上部の滝は水量も多く、冷ややかなマイナスイオンを浴びる。

この下の滝の遊歩道は大水のために崩壊して無残な姿になっていた。
関連山行日記→2003年庚申山