鹿沼から足尾に向け県道15号を車で進めると粕尾峠に出る。この県道は山間部に入ると道も狭くなり、カーブの連続になるので注意が必要だ。足尾側から入っても同様にカーブの連続。

粕尾峠は約1100ｍの高原地帯で、ここを右手に入ると横根山をはじめ前日光県立自然公園となっており、ハイキングコースがいくつも整備されている。

地蔵岳へはこの峠から足尾方向に車道を２５０ｍほど行ったところが登山口で、ハイシーズンには登山口近くには路肩への駐車はできそうにないので、峠に置いていくことになる。但し、峠の広場も数台しか置けないだろう。
（本日は誰も登山者なしのため登山口から少し離れたところに路上駐車）

峠近くから望む地蔵岳。

少し雪の残る登山口。

まもなく急斜面をトラバースする。

雪はカチカチに凍っており、滑ると急斜面を滑落することになる。
ここは慎重に。

ほどなく、広い平地に出る。ここは地蔵平といい、夏場は湿原状になるようだ。

ここに、「思川源流５分」との標識がある。
ぜひ帰りに寄ってみたい。

徐々に高度を上げていくが、途中には小ピークがあり、残念ながら頂上ではない。

次第にやせ尾根となって歩きづらくなる。

頂上までもう少しのところに、休むのにちょうど良い岩の台座がある。「展望岩」と案内されている。

東側の横根高原方面が開けて見える。

ひと登りで頂上に達する。約４５分とほぼ標準タイム。

小さな祠が祀られている。ここから前地蔵岳に通じており、２０分ほどで行けるようだが、同じような景観だろうと省略。

眺望は東側の一部だけで、決して良いとはいえない。
期待していた、日光連山、足尾山塊が木々越しでの展望しか得られなく残念。

横根高原方面を望む。

前日光牧場があり、シーズンにはレストランや売店がオープンし、家族連れやハイキング客で賑わう。
横根山や井戸湿原がおすすめ。

地蔵平まで戻り、ここから思川の源流を見に行く。

日陰のせいか雪も融けずに暗くて寒々とした林間に入ってくる。

一人歩きは心細い。

やがて沢部分に到着。ここが源流部だ。

涸れているかと思ったが、意外にもちょろちょろと流れていた。

この思川は、利根川水系で鹿沼市、栃木市、小山市、渡良瀬遊水地などを経て利根川に合流している。