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Tak@se Web Echo

~ 山歩きの記録と山岳写真集 ~


鶏頂山

けいちょうざん (1765m)
日本三百名山/栃木百名山
2009(H21)年6月20日(土) 晴れ
日光市藤原(旧藤原町)

■行 程:登山口(旧鶏頂山スキー場)-- 枯木沼 -- 大沼(鹿沼)-- 弁天池 -- 鶏頂山頂 (ピストン)

サムネイル画像解説: ※サムネイル画像に赤枠のあるものはポップアップ拡大できます。解除は×または写真枠外をクリック。

鶏頂山鶏頂山は日本三百名山の「高原山」として、主峰の釈迦ケ岳、剣ケ峰、前黒山、西平岳などからなる那須火山帯の一部で、今でも活火山に指定されている。
気象庁のHPによると噴火の歴史は大変古く10万年前以上とのこと。


今回は約2時間と比較的短時間で頂上に立つことができる日塩もみじラインからのコースとする。
日塩もみじラインは塩原と鬼怒川を結ぶ高原道路の有料道路(600円)で、その名のとおり、秋にはもみじの紅葉が見事。

登山口はほど近いところに2つあり、どちらからでもスキー場跡のなかで合流する。
いずれも鳥居が目印となり、今回は営業中止して廃墟となった鶏頂山スキー場の広々とした駐車場から。
鶏頂山大きな鳥居をくぐるとまもなくスキー場跡の大きな駐車場に着く。

まだ霧が深く立ち込めている。
鶏頂山かつてのゲレンデ内が登山コースとなっている。(車が入っているようだ)
鶏頂山スキー場は営業終了後だいぶ経っており、次第に自然に戻りつつある。
ゆるやかに登っていく。
鶏頂山30分ほど歩くと、枯木沼に至る。
ミニ尾瀬を想わせる湿原で、レンゲツツジやワタスゲがきれいだ。
鶏頂山レンゲツツジの群落があちらこちらに。
鶏頂山ガスが流れて幻想的な風景を醸し出す。
鶏頂山決して大きくはない湿原だが、コースのなかで一息つけるいいところだ。


枯木沼を後に、再びゲレンデ内のコースに戻る。かつてアカシアコースと呼んだゲレンデ。
スキー場の最高地点を過ぎると、道は登山道らしくなりやや下っていく。
鶏頂山まもなく、「大沼」の案内があり、右手に進む。林間のなかを数分で沼に到達する。
別名「鹿沼」とも言われている。

水量はかなり少ないようだ。ちょうどズミの花が散って白い絨毯のようで画になる光景だ。
鶏頂山沼から戻り、この先は檜の林となる。道は広くやや薄暗い。
鶏頂山ほどなく、弁天池に着く。
この地は山岳信仰や平家にまつわる地でもあり、ここから神域となることが書かれている。
鶏頂山小さな池の周りにはいくつもの石祠が祭られている。

また、池のほとりには鶏頂山について「奉誌記」として次にように記されている。

 鶏頂山は今から1700年前に開山された歴史ある海抜1766米の霊山である。
 別名を「金鶏山」といい、その昔、金の鶏に導かれ、開山に至ったと伝えられている。
 また、近年「関東近郊の山百選」に紹介された名山でもある。
 山頂には天孫降臨した折、天津神々が日本平定のため東北に向かう途上、先達としてその重責を担った「道祖猿田彦大神」が祀られている。猿田彦大神は夫婦和合をはじめ、農耕の神として、また商業や工業全般にわたりその威光を放っている。
 鶏頂山は古代のころより人々が信仰を寄せる山であった。それは、鶏頂山奥宮が伊勢神宮や日向国(宮崎県)高千穂の峰の方位に向けられて、建立されている。まさに神の山といわれる由縁であろう。また、源平の戦いに敗れた平家の落人が、山中深くひっそりと暮らしたところでもある。
 山頂には良寛大僧都の高弟良縁大僧正が日光山繁栄安泰を祈祷するため、登拝して石造りの社を奉献なされた。山内に顕在する霊神碑は、中興の祖栄明霊神をはじめ猿田彦大神の威徳を偲び、大神の威徳を広く世に顕わし、人々を救済しようと修行をつんだ先達たちの碑である。そして、今なお行者や信仰心厚き人々が猿田彦大神の威徳にふれ、大願を成就し、さらなる大願を念じつつ山中において修行に励んでいる。
 また弁天池には弁財天や金運財運の守護神金山彦命が祀られ多くの参拝者が訪れている。
 山頂に祀られている社殿は(皇紀2657年)平成9年9月9日、鶏頂山奉賛会および会員の並々ならぬ奉仕の心と、延べ日数180日、延べ人数3千有余人の協力を得て完成した(平成大造営)。この平成大造営に併せて、鶏頂山奉賛会並びに会員の手により鶏頂山大鳥居を日塩道路の鶏頂山登拝口に鶏頂山大鳥居を建立し信仰の山としての威容を顕わしている。
鶏頂山ちょうどサラサドウダンが満開で、この先頂上に至るまでドウダンの道となる。
興味深い立て札があった。(写真をご覧あれ)

ここで釈迦ケ岳方向と鶏頂山方向の分岐点となる。

どちらを行っても外輪山を巡るコースと合流するので、多少のロスにはなるが、問題はない。ちなみにここから釈迦ケ岳まで1820mとある。
鶏頂山まもなく尾根への登りになるが、右手に「霊泉御助水授所」の案内があり、冷たい水が湧き出ている。

尾根に出て、いよいよ山頂への登りになり、このコース一番の急坂となる。
しかし、それも長い時間はかからない。
鶏頂山頂上に到着する。鶏頂山神社の社殿が建っている。

山頂は大勢おりにぎやかだ。
鶏頂山山頂からすぐ目の前には高原山の最高峰である釈迦ケ岳がどっしりと構えている。
鶏頂山噴火の面影は、鶏頂山、釈迦が岳、中岳、西平岳に囲まれた深い谷となっており、その火口壁は急激に落ち込んでいる。
鶏頂山ベニサラサドウダンが見事だ。(蜂の巣?)
鶏頂山帰りは外輪山のひとつでもある御嶽山手前まで行くと、先ほどの弁天池からのコースが続いているので、ここを下りて行く。

かつて飲むと体によいとのことでブームとなった強い鉄分を含んだ鉄鉱水の汲み取り場所はこの辺りから火口付近まで急峻なガレ場を降りて行ったようであるが、今も取水は禁止されていると思われるが、以前あった取水禁止の立て看板はなくなっていた。

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