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Tak@se Web Echo

~ 山歩きの記録と山岳写真集 ~


安達太良山

あだたらやま (1700m)
日本百名山/花の百名山

2010(H22)年6月26日(土) 晴れ
福島県 猪苗代町/二本松市/熱海町

■行 程:沼尻登山口 -- 白糸の滝展望台 -- 障子ヶ岩 -- 船明神山 -- 石筵分岐 -- 安達太良山/鉄山稜線分岐 -- 安達太良山山頂 -- 鉄山 -- 鉄山避難小屋 -- 石楠花の塔 -- 胎内岩 -- 湯の花採取場 -- 沼尻登山口

サムネイル画像解説: ※サムネイル画像に赤枠のあるものはポップアップ拡大できます。解除は×または写真枠外をクリック。

安達太良山安達太良連峰の登山口のひとつである沼尻から登る。

磐越道・磐梯熱海ICを降り、母成グリーンラインを中ノ沢温泉に向かう。
温泉街から沼尻スキー場内に入り、登山口までかなり高度をかせぐが、砂利道を整備し直したばかりか胃腸がねじられるような悪路となっていた。
安達太良山スキー場をしばらくなだらかに登っていき、スキー場終盤近くの右手に分岐らしき道があるが、見ると刈払ってはいるが狭い道。

標識もないので、ここは素直に真っ直ぐに進む。(帰りに分かったがこの道はスキー場リフト最終点からのショートカット道だった)
磐梯山朝一番は階段状の道を登る。
それほどの急坂ではないが、寝不足の身体にこたえる。
磐梯山白糸の滝展望台を過ぎ、しばらくすると一旦道は平たんになって息をつく。
安達太良山道ばたには、サラサドウダン、ゴゼンタチバナ、マイヅルソウ、アカモノ、イワカガミ、イソツツジなどがきれいに花道をつくっている。花の百名山にふさわしい種類の多さだ。
安達太良山この後の斜面が本コースの最大の急登となり、しばらく頑張りどころ。
日も差してきて一挙に汗が吹き出る。
300m強の障子ケ岩への登りだ。
安達太良山マイヅルソウの群落は見ごたえがある。
安達太良山だいぶ高度を上げてくると、沼の平の全容が望めるようになる。火山性ガスのため植物という植物は全部枯れ果て、白い山肌をさらけ出し異様な光景となっている。
安達太良山吸い込まれるような断崖絶壁。  
安達太良山振り返ると障子ケ岩の絶壁の縁を歩いてきたことがわかる。
安達太良山障子ケ岩のピークを過ぎると道は一旦下って、小さな池がある鞍部に出る。
さらに目の前に岩峰が立ちふさがる。
 
安達太良山ここから見る光景は、大小の岩が不規則に並び、ハイマツなどが配置され、あたかも自然が造った庭園の様相を醸し出していて風情がある。
安達太良山ここを大きく右に迂回し、再び登り返すともうひとつの岩峰に出る。
船明神山を形成する岩峰だ。
 
安達太良山ここも障子ケ岩と同じように見晴らしがよい。

すぐ先には船明神山、その先に目指す安達太良山のピークが見えてくる。
安達太良山船明神山の頂(1667m)。後方は安達太良山。
 
安達太良山船明神山を振り返るとその岩峰に驚かされる。
安達太良山この先から風景は赤茶けた山肌に変わってくる。
左側は雨風などにより侵食され、深く沼の平に落ち込んでいるので、通行には十分注意する必要がある。
安達太良山石筵(いしむしろ)からの分岐に出合うと、安達太良山頂、これに続く稜線がはっきりと望めるようになる。

安達太良山は風の強いところでも有名だが、この分岐付近から頂上稜線は風の通り道となっており、さらに雨、霧などが加わると歩くのさえもままならなくなる。
安達太良山沼の平火口。

1900年7月に大きな爆発があった。
事故以前は写真中央部から右手にかけて登山道があった。

以前はところどころで湯泥が噴出しているのが見えたが、それらしきものはわからない。
安達太良山稜線に出て、安達太良山頂に向かう。時間は8時前で登山者もまばらだ。
 
安達太良山安達太良山の頂は遠くから見ると女性の乳房に似ていることから、俗に乳首山とも呼ばれている。
その乳首部分は小高い岩峰になっている。
安達太良山山頂から鉄山方面を望む。その先に吾妻連峰が見える。
安達太良山磐梯山も近くにくっきりと。
安達太良山遠くには、まだ雪が残る飯豊連峰が。  
安達太良山沼の平を横に見ながら稜線を鉄山に向かう。

磐梯山の右手には裏磐梯・秋元湖も見える。
 
安達太良山左側の沼の平を中心に岩峰など荒涼とした山肌に比べ、右側は森林地帯となっており対照的だ。

温泉もあるくろがね小屋が眼下に望める。
くろがね小屋から塩沢温泉に通ずる登山コースは、紅葉と滝が特に見事だ。
安達太良山鉄山もひときわ高い岩峰を形成している。
安達太良山鉄山の直下を左側に回り込んでいく。

イワカガミの群落が斜面に広がっており、しばし足を止められる。
安達太良山頂上部に上がってしまうと細長い形で平坦地となっている。その場に立つとピークという感はしない。
安達太良山鉄山をあとに道はやや下って、鉄山避難小屋に続いている。

鉄山非難小屋はりっぱな作りで傷みもない。快適に休めるだろう。

ハイマツなどの低木地帯をイソツツジの花を見ながら快適に進める。
今日は風はないので快適だが、風のある日は難儀するだろう。
安達太良山やがて、「石楠花の塔」と書かれた飛行機のプロペラ2枚を埋め込み、うさぎの耳のようなイメージを抱かせる石造りのケルンみたいなものがある。
飛行機事故に関連しているようだが詳しくはわからない。
安達太良山平坦部を絶壁の縁に沿って歩くが、ところどころ狭いところや、大小の穴が開いている部分もあるので、注意する必要がある。
安達太良山やがて、平坦部から絶壁の合間を抜けるように下方に下りる。
ここが、胎内岩と呼ばれるところ。
安達太良山胎内岩は狭い岩の通路となっており、通過するのに一苦労する。

「胎内」とは読んで字の如し・・・。
安達太良山胎内岩を抜け出したところを振り返る。

岩壁に挟まれ、急下降する。
安達太良山下りていく硫黄川を望む。
胎内岩から岩だらけのかなりの急坂を下りるので、転落などに注意が必要だ。

登ってくる方に何人か出会ったが、折からの暑さとともに急坂に難儀していた。
安達太良山かなり下部に下りてきて、急斜面の砂礫帯をトラバースする。

滑りやすいので要注意だ。
安達太良山突然、前方の青空に虹のようなものを発見する。

あとで調べて見ると、この現象は「環水平アーク」と呼ばれるものらしく、
大気中の氷の粒に、太陽光が屈折し、ほぼ水平に虹が見える光学現象とのこと。
プリズムを通した屈折現象だそうだ。

太陽の周りに円を描く「日暈(ひがさ)」という現象を七ツ岳で、白い虹を尾瀬ヶ原で見たことがあるが、この現象ははじめて見る。
安達太良山時間の経過とともに、まるで龍が泳ぐ形に変わってきた。ちょっと不気味だ。

興奮気味に約5分間シャッターを押し続ける。数分後には次第にばらけてきてなんでもなかったような青空に戻った。
安達太良山硫黄川の源頭部付近に出て、しばらく河原の中を歩く。

かつてはこの河原から沼の平に直登するコースがあったが、97年の死亡事故以来通行禁止となっている。

硫黄の臭いがさらにきつくなったようだ。
臭いに喉がやられたのか、風邪の後遺症がまだあり咳が連続して出て困った。
安達太良山道は右手斜面を通るようになり、落石の不安に緊張する。
上部を見ると今にもごろごろと転がってくるような不安定な場所だ。長居は無用。
安達太良山湯の花採取場跡
安達太良山源泉から下方の温泉街へお湯を送るパイプライン。
安達太良山湯の花がどろどろとした感じで溜まっている。
安達太良山パイプラインとともに硫黄川の左岸を歩くようになる。

この道は指導標にはがけ崩れのため、通行禁止とあるが、確かに至る所で崩壊の跡が痛ましく通行には注意が必要だ。

湯の花採取場から左手の高台にある登山道に出ることもできる。
安達太良山朝見た位置からはさらに下がった地点からの白糸の滝。

11時30分駐車場に着く。
安達太良山の花々スライドショー
スマートフォンは横向きがベストです。

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