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根本山 (1199m)
熊鷹山 (1169m)

ねもとやま/くまたかやま

■山行日:平成22年9月18日(土) 晴れ

■行 程:本名登山口(霧来沢)-八乙女ノ滝-<ヘツリ地帯>-八丁洗板-尾根取付-<急登>-杉山ケ崎--熊打場--<クサリ>-管理舎-本名御神楽 (ピストン)

■山域データ:福島県金山町  うつくしま百名山 会津百名山

■サムネイル画像解説:サムネイル画像に赤枠のあるものは拡大できます

本名御神楽
ゆったりした流れの只見川を見ながら国道252号を金山町から只見町方面に進むと、本名ダムを直角に曲がるところがあり、そこをダム沿いに砂利道の林道(会越街道林道本名室谷線)に入る。

登山口へはここから約10kmほど。

御神楽岳は福島側が本名御神楽(1266m)といい、「本名」はこの地域の地名をいう。また、新潟側には本峰の御神楽岳(1387m)があり、2つの峰を形成している。「会津」という地名の発祥地でもあるのがこの山。距離にして1.2kmほど離れている。

現在の会津美里町にある伊佐須美神社の源となるのが御神楽岳で、イザナギノミコト、イザナミノミコトを奉ったと言われている。
標高は1300m前後で決して高い山ではないが、深い谷や絶壁など険しい山容を誇り、会越国境に位置し簡単には登らせてくれない。
本名御神楽
登山口の駐車場はぬかるみ部分もあって、3台がやっと。すでに2台が駐車しており時間をかけてどうにか駐車した。
さらにこの奥まで道を造ってあるがまだ通れるようには整備されていない。
また、この登山口手前(歩いて10分ほど)にも駐車可能。

今の時期は登山者よりも渓流釣りで、キャンプを張ったりして10名ほど入っているようだ。
 
本名御神楽
左手下には「霧来沢(きりきたざわ)」が流れてしばらくこの沢沿いに進む。

本名御神楽
ときおり、川面の高さと同じぐらいのところもある。手をつけると渓流の冷たさは感じられない。
大水の時には登山道にも水がつかったようだ。
本名御神楽
ひときわ轟音が聞こえる。「八乙女ノ滝」である。
本名御神楽
八乙女ノ滝を過ぎると、スリル満点の絶壁が始まる。
まず、高さにして10mほどはあろうか、絶壁を沢に向かって岩場を下りる。
本名御神楽
下りたと思ったら続いて絶壁のヘツリ場。まさにカニの横這い。
鎖が張られているが、足元は10cmから20cmの幅しかない。
本名御神楽
足場は濡れており、平らな足場は安心だが、傾斜しているところは嫌な感じ。




(帰りにこのヘツリの先のクサリ場で大失敗! 最下行参照)
本名御神楽
草むらも半端じゃない。

葦が高く生い茂り、草刈はやってはあるが、倒伏して登山道を塞いでいる。

朝露がズボンどころかシャツまで濡らす。
カッパを着ればと思いつつ、すでに遅し。このまま進む。
本名御神楽
また、嫌な感じの傾斜部分をトラバースする。

ところどころ、右側上方から小さな沢が入り込んでおり、大水で登山道も崩壊しているため、道の確認が必要なところがある。
本名御神楽
やがて、道は霧来沢寄りになり、「八丁洗板」と呼ばれるところを通過する。
河床はナメ沢で一枚岩が続いている。
本名御神楽
気持ちのよい流れだ。
本名御神楽
道が途切れている!

鞍掛沢と思われるが、沢の岸まで来たらトラロープで通せんぼのような感じで張ってあるため、迂回するのかなと辺りを探したがわからず。よくよく見ると対岸にもトラロープが同様に張ってある。
ここを渡れということだなと理解する。

水量は少なく難なく渡る。
本名御神楽
道端に大きなトチノキに目を見張る。
本名御神楽
霧来沢とも分かれ、道は右手方向に進み、尾根道の急登が始まる。
本名御神楽
ジグザグに結構な急坂だ。根っこが張り出しているところもある。
この急坂は一気に約300m余り上がる。
本名御神楽
杉山ケ崎まで急登が続く。この辺で標高930mぐらい。
本名御神楽
前岳の大スラブ帯が木々の間から望めるようになってくる。
本名御神楽
遠くに本名御神楽岳が望める。(写真中央部)

しかし、まだ先は遠い感じがするし、高さもあと300mほどある。
本名御神楽
左側からスラブが間近に迫る。
本名御神楽
「熊打場」と呼ばれる地点がある。

(熊猟の際に熊を待ち伏せした場所が地名の由来かも?)
本名御神楽
熊打場からすぐにクサリ場となる。

見上げると垂直にも感じる相当な斜度だ。クサリが付いているとはいえ、傾斜を見ると恐れをなす。

50mほどこれが続く。
本名御神楽
岩峰登りの緊張感がゆるんだころ、左手に「御神楽岳管理舎」が建っている。

宿泊も可能で、中を拝見するとその整備状況には驚いた。ストーブが完備され、毛布、まき、調理器具、ナタなど至れり尽くせりの小屋だ。
2階建てできれいに掃除がされていた。

地図ではこの辺りが県境で山頂にかけて分けている。
本名御神楽
管理舎から登ること約20分で本名御神楽山頂に到着する。さほど広くない頂上だが、昔ここで神楽を奉納したのか。

山頂から本峰の御神楽岳が望める。
(写真左肩の峰)
    
 

帰着時間も考慮して、今回はここで帰ることにする。

本名御神楽
山頂からはほぼ全周囲が望める。

写真は北東方向(飯豊連峰)を望む。
本名御神楽
南方向(燧ヶ岳など)を望む。
本名御神楽
南西~西方向(浅草岳・矢筈岳など)を望む。
本名御神楽
帰り際、2つ目のヘツリ部分で、バランスを崩して滑落。

一段高い傾斜した岩の部分へ足を運ぼうとした時だった。その足が滑った。
踏ん張ったほうの足か、着地したほうの足が滑ったか記憶にない。
背の高さほどの位置にトラロープが張られていたが、掴む余裕がなかった。

最初は止められると思っていたが、近くに枝など掴むものがなく、ズルズルと腹ばいの状態で落下が始まる。ドスンと落ちたわけでなく何となくスローモーション的な落ち方だった。ちょうど滑り落ちた感じだ。

途中から制動できないと悟り、そのまま身を任す。一瞬下を見る余裕があり、浅瀬の河原だ。

そのまま、滑り台のような感じで両足で着地(水)する。河原の石も大きなものがなかったのが幸いした。
高さにして7~8m滑落したと思われる。

泥だらけになったが、身体の痛いところはないか確認するが、両肘、すねに擦り傷を負っただけで、一安心。
ちょうど通りかかった釣り人に声を掛けられ、親切にしていただいた。