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巻機山(1967m)

■山行日:平成23年9月24日 (土)
     くもり一時晴れ・雨

■行 程:桜坂駐車場(登山口)--<井戸尾根コース>--五合目--六合目展望台--七合目--八合目--前巻機(ニセ巻機・九合目)--避難小屋--御機屋(頂上)--旧頂上  (ピストン)

■山行データ:新潟県南魚沼市/群馬県みなかみ町     日本百名山

■コースマップ

■サムネイル画像解説:サムネイル画像に赤枠のあるものは拡大できます

巻機山
巻機山は長丁場の山行となり、どうしても前泊しないと無理で、今回連休でもありその時間ができた。前日に東北道~関越道塩沢石打ICと連休ではあるが快調に進み、約4時間で20時過ぎには登山口でもある桜坂駐車場に到着。すでに5台ほど先着がいた。早速シートを水平にして身長分の寝床を造る。

ザァーという音に目を覚ますと雨だ。いくらか降るとの予報ではあったがせっかく来たのに雨は敬遠したい。
寒さも加わり持ってきた簡易の寝袋ではダメで、着替えをして重装備で再び寝る。
周りを見るといつの間に集まったのだろうかだいぶ車が多くなっている。
巻機山
暗いうちからライトを点けて出発する方も何人かいた。
6時ちょうどに出発する。登山口には係りの方がいて登山届けの提出を促していた。

巻機山は機織りの神様として信仰されており、そこから山名もきている。

単純に計算しても登山口からの高度差が1240mほどあり、さらに現地に行ってみないとわからないところがあるのでそれ以上の累積高度差とみたほうがよい。ピストンするには限度の山かもしれないが、多くの方が日帰りのようなので何とかなるだろう。
早い方で3時間、遅くても5時間台はかかりそうだ。
巻機山
すぐに分岐になる。左は天狗尾根コースとヌクビ沢コースで健脚向きのようだ。当然に右手の尾根コースに向かう。
巻機山
ほどなく登山道にはいる。
巻機山
まだ陽も出ていないので、薄暗い。
コースはいきなり石ころだらけの道になり、おまけに濡れているので歩きづらい。
巻機山
さらに道は粘土質の赤土だ。濡れているせいもありツルツル状態で足の置き場所に気をつけないと足を取られる。
上りよりも下りのほうが始末に悪そう。

この辺だけかなと思っていたら、これがとんだわけで延々と続くことになる。
巻機山
岩だらけの道と赤土の道が交互に出てくる。

この辺は「井戸の壁」と呼ばれる急坂が連続する。

巻機山
道脇には東京学芸大登高会の手による、ここは何合目かの標識が出てくる。気づいた限りでは「二号五勺」からあり、三勺や七勺の単位まである。

五合目手前あたりからいつの間にかブナの森に。太くはないがガスに煙る森に神秘的だ。
巻機山
六合目の展望台に差しかかる。

ここは左手の天狗尾根やヌクビ沢の絶景が見渡せる場所だが、ガスがどんどん湧きあがってきて絶景見物まではいかなかった。

しかし、天気は時折明るくなったりして、明らかに回復傾向だ。(帰りに期待)
巻機山
帰りまで待てないので、帰りに撮った写真を早々と公開!


(写真右上部は割引岳(わりめきだけ)、中央の沢はヌクビ沢で滝の轟音が聞こえる。その左手の尾根は割引尾根でこの尾根やすそ、沢を歩く道があるそうで何とも気が引ける)

巻機山
ガレ場に出ると、ここは七合目。檜穴の段と呼ばれる。
もう大きな木はなくなり森林限界を超えている。

ここまで休憩も入れて2時間40分。(まあまあのペースか?)
巻機山
七合目から上りがよりキツクなり、チシマザサで歩きにくい。
巻機山
笹を刈った斜面のため、なるべく笹の上に乗らないよう気をつけながら急登する。  
巻機山
八合目から丸太の階段が続いているが、広範囲に荒れているようで、ネットを張り植生復元をしている。
そのため、歩行路は2人分ぐらいの幅となっている。

その効果が出ているようで、ネットの間から植物が育っているのが目につく。
巻機山
なだらかになると、「ニセ巻機」と呼ばれるところに到着する。
「ニセ」とはなんともかわいそうな名前だがちょんとした山名をもっており「前巻機山」となっている。

号目の表示は九合目とある。
巻機山
本峰の巻機山は米子沢の谷を挟んで向こう側にあり、ニセ巻機に来てはじめてその姿を現す。

せっかく苦労して上ってきたのに、ここから下って行き再び上り返すようだ。
巻機山
しかし、すばらしい巻機山の山並みだ。
巻機山
鞍部まで下りて行くと、「巻機山避難小屋」がある。

中を覗かせていただくと、改築したばかりできれいな小屋だ。中にトイレまで完備されている。
巻機山
チシマザサが茂る道を登る。
巻機山
ひと登りすると平坦地になり小さな池が3つなど湿原をなしている。

その先、今度こそ最後の登りのようだ。
どこの山でもそうだが頂上への最後の登りはきついが、そう長い登りではない。
巻機山
やっと頂上です。4時間25分かかった。

多くの人がベンチに座り食事などで賑やかだ。
ここは、「御機屋(おはたや)」と呼ばれ、現在はここが頂上とされるところ。

どういうわけか分からないが、頂上部稜線を見ると確かにここはピークらしくない。
真の頂上は稜線を10分ほど行ったところらしい。
巻機山
それならば行って見るしかない。

稜線上は湿原部もありところどころに池塘がある。
ザックを置いて空身で行くと、すぐにピークらしいところが見える。
巻機山
ここが正に真の巻機山。
道の片隅に小さなケルンがあるだけ。

よく見ると古い踏み跡がハイマツの茂っている方向にあり、多分その先が頂上だったと思われる。
ロープが張ってあるので確認はできないが・・・。
巻機山
もう少し先に行ってみる。

谷川岳方向の朝日岳まで行く縦走路分岐まで行ってみた。

矢木沢ダムがある奥利根湖が見える。雲に隠れて見えないがその先には武尊山、至仏山がその延長線上に見えるはず。
巻機山
朝日岳の分岐から「牛ヶ岳(1962m)」が望める。

ここからそれほどかからない感じで行けるようだが、ザックを置いてきてしまったのであきらめる。
巻機山
先ほど通ってきた、「ニセ巻機」が望める。
本物とひけをとらない山だが、巻機山があまりにも立派すぎるためか、「ニセ」がついちゃったのかも。
巻機山
「御機屋」に戻って、「割引岳(わりめきだけ・1931m)」に登って見たくなり行ってみることにする。

しかし、途中で躊躇する。時間はすでに11時30分。私の足ではちょっと時間オーバーの気がする。
巻機山
あきらめて下山することにする。

頂上から池塘、避難小屋方向を見下ろす。
巻機山
徐々にガスがとれてきて、東から南方向が開けてきた。

尾瀬、日光方面。
巻機山
武尊山方面。
巻機山
朝日岳縦走路から赤城山方面。
巻機山
谷川連峰、大源太山。



紅葉は10月中旬あたりがベストかもしれないが、体調もよく十分に楽しめた。残念なのは秋の澄んだ青空がもっとほしかったこと。展望も楽しみたかったが、早朝の雨が影響したのかガスが湧いて遠望が利かなかったこと。

1200m余りを下るのはこたえるが頑張って3時間5分で無事登山口に到着する。