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Tak@se Web Echo

~ 山歩きの記録と山岳写真集 ~


白根山(日光白根山)

しらねさん(2578m)
日本百名山/栃木百名山

2012(H24)年4月28日(土) 晴れ
栃木県日光市/群馬県片品村

■行 程:菅沼登山口- <冬季ルート> - 弥陀ヶ池 - 白根山山頂 (ピストン)

サムネイル画像解説: ※サムネイル画像に赤枠のあるものはポップアップ拡大できます。解除は×または写真枠外をクリック。

白根山尾瀬の山を歩いて来ようかと前日に山小屋に電話を入れるもすでに満室だったり電話がつながらないなどであきらめた。
というわけで、”安近短”ならぬ栃木県最高峰の白根山に決める。白根山の名前は奥白根山、日光白根山とも呼ばれている。

白根山はまだまだ冬山の様相でたっぷり残雪がありそうだ。

アイゼンを着けて菅沼駐車場から入る。
登山口には6月1日からこの駐車場は有料になるとのこと。ゴミや登山道の痛みなどが理由だそうだ。
白根山今日は文句なしのピーカン。陽を受けてダケカンバが輝いている。
白根山しかし、雪原や雑木林のため道が不明瞭。方向的にはこちらだと分かっているのだが、ルートを示すテープが見つからない。
朝なので踏み跡もわかりづらく、しばらく辺りをうろうろする。

そんなところへ後続の単独行の方がやってきて、聞くと彼は登山用のハンディGPSを持っていて確認してくれた。ルート上に乗っているのがわかる。
白根山夏道のルートは右手の高台をジグザグに行くが、冬季用は谷を直登する。ちなみに夏道との分岐もわからなかった。

まだ、この辺は雪が締まっているため歩きやすい。
白根山直登なので早く登れるが、裏返せばそれだけ急坂だということ。

高度を上げていくと、突然右手の高台から落石。前を行く方に大きな声で「ラク~」と伝える。
約20センチ台の岩で、後続のパーティーも気づいたらしく私の近くで止まった。

その後も小さな落石が続いた。
白根山落石は谷の両側から発生し、上部の岩は崩壊が激しく見るからにもろい。
白根山健脚の11人のパーティーが快調に登っていく。

ここは長居は禁物だ。

白根山何が落ちているのかと思ったらモミの葉だった。強風で落ちたのか谷沿いにずっと続いている。
白根山急坂が続く。そのうえ雪が腐ってきて踏み抜きもときどきあり、なかなか思うように足が前に出ない。
白根山途中で左手の小さな尾根を越えて隣の谷に入る。

白根山だいぶ登ってきたようだ。後方を振り返るとスタート地点付近の菅沼キャンプ場の赤い屋根が見える。

上部から見るとハンパな坂じゃない。下りるときはもっと恐怖感が伴うだろう。
白根山やっと白根山頂上ドームが望めるようになる。
白根山弥陀ケ池に到着。ここまで約2時間かかった。

雄雄しく堂々とした白根山の山容を目前にして、果たして登れるのか・・・。

先行者の登る様子が良く見える。写真右手方向を登っている方や真正面の急斜面では先ほどのグループらしい方たちが、滑落訓練でもしているのか、しばらく同じ場所に集まっているのが見える。  
白根山弥陀ケ池は結氷しており、青白く輝いている。
白根山道標はごらんの通り。
1mは楽に積もっていそうだ。
白根山とても正面から直登は無理と判断して、夏道のルートを選ぶ。

写真右手の鞍部付近まで行き、左手に登るコースにする。
白根山夏道の出合い付近。

夏道といっても大体この辺だという感じで、どこでも歩くことは可能ではあるが・・・
白根山それでも簡単な登りではない。
傾斜もきついうえに足がずぶずぶと埋まり、時には膝上まで踏み抜いて、足を引き出すのにストック2本を使って全身で引き上げる。
白根山20mほど進んでは息を整える連続。
体力の弱さを感じるが、ここまで来たからにはと踏ん張る。
白根山岩稜地帯手前から、さらに登りがきつくなる。
夏道ならジグザグに上がっていくのでそれほどのきつさはないはずだが。

この先の岩の間を抜けると、ほどなく山頂部への出合いとなる。いよいよ最終局面のアプローチとなる。

そこから頂上にかけては少しの残雪はあるようだが、アイゼンをはずしストックとともに岩の間にデポして山頂に向かう。
白根山山頂部に到着する。

至仏山が真っ白だ。
白根山山頂地点は火口を挟んだ向かい側にある。いったん火口に下りて上り返す。
白根山こんなコースを歩く猛者もいる。
白根山白根山頂に到着。

燧ケ岳が左手に、会津駒ケ岳が右端に見える。
白根山山頂部には火口湖ができている。
白根山山頂直下には五色沼、遠方には男体山、女峰山などの日光連山が望める。

遮るものなしの山頂でしばらく堪能する。
白根山山頂部直下の岩稜地帯を縫って踏み跡がある。
こんな急角度でよくも登ってきたなと感心する。下りはもっと難しいと思う。
白根山予想したとおり、下りはさらに恐怖感が増す。
写真では平面的でわからないが、滑ったり転んだりしたときは、まず止まらないだろう。

疲れのせいか前に出す足の踏ん張りが利かず、おまけに腐った雪にズブズブともぐるため、リズミカルな足運びができない。
白根山弥陀ケ池に下りる斜面で冷や汗をかく。

写真右手の踏み跡を選べばよかったものの、左手(写真中央部)のほうを下りてしまった。ここは絶壁と言ってもよさそうな急傾斜で、下り始めたらすぐに滑った。幸い5mほどで何とか停止できたが、アブナイ、アブナイ。おまけに木々が林立してぶつかりでもしたらと思う。
白根山弥陀ケ池から山頂までのルートを示す。

帰りも同じルートを下りるが、やはり下りは怖い。

谷あいの安全そうな斜面を2度ほど尻セードで下りる。
ストックと足でコントロールしながら適度なスピードで滑って楽しいものだ。
白根山 スライドショー
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