トップページへ

雄飛の滝周遊 氷壁・氷柱めぐり

ゆうひのたき

■山行日:平成24年2月12日(日) 晴れ

■行 程:学校平(山の駅たかはら)- <前山八方ヶ原線歩道> - 雷霆の滝(ライテイの滝) - 雄飛の滝/咆哮霹靂の滝分岐 - 薙刀岩 - カツラの大木 - 雄飛の滝 - <雄飛の滝線歩道> - 仁三郎の滝 - 素廉の滝 - <県道56号> - 学校平

■山域データ:栃木県矢板市/那須塩原市

■サムネイル画像解説:サムネイル画像に赤枠のあるものは拡大できます

雄飛の滝氷柱群
雄飛の滝周辺の氷壁・氷柱群は、知る人ぞ知る存在だったが、日光の雲竜渓谷と並んで今では新聞、テレビなどで冬の話題として報道されるようになり多くの人が訪れるようになった。

以前は県道56号塩原矢板線は全線が除雪され、雄飛の滝までは40分もあれば楽に行けたが、除雪予算の削減だろうか、冬季は車両通行止めとなっている。

そのため、学校平から「前山八方ヶ原線歩道」をライテイの滝経由か、県道56号を歩き「雄飛の滝線歩道」の2つの方法になる。
ただし、ライテイの滝から入る場合は、東日本大震災の影響により崩落があり通行止の指導標があるので、通行はあくまでも自己責任で。(とは言うもののほとんどの方はこちらから入っている)
雄飛の滝氷柱群
前山八方ヶ原線歩道は、学校平にある「山の駅たかはら」横のトイレの脇からが入り口となる。標高は1049m。

歩き始めると歩道はしっかり固められ、ツボ足で十分のようだが、この先どうなるかわからないので、スノーシューを装着したまま進む。
雄飛の滝氷柱群
道は最初の目的地である「雷霆の滝(らいていのたき)」がある桜沢まで一気に下っていく。

左手下方に桜沢の流れが見えるようになると滝はすぐそこだ。

 
雄飛の滝氷柱群
雷霆の滝右斜面から滝付近まで小さな雪崩が幅30mにわたって起きている。雪崩下部のデブリはブロックになっておりスノーシューで歩くのに難儀する。
こんな規模でも雪崩にあったら足が埋まり相当なダメージを受けるに違いない。
雄飛の滝氷柱群
落差は20m足らずだが、この時期水量こそ少ないが中央部から斜めに水路のように横切り落ちた水を集めている。
滝はナメ状でいくつかの筋に分かれて岩を滑るように流れ見応えのある滝だ。

ちなみに「雷霆」とは、雷はカミナリ、霆とはさらに激しいとの意味を持つそうだ。
雄飛の滝氷柱群
ここから少し行くと「雷霆の吊り橋」を渡り対岸に出る。
雄飛の滝氷柱群
吊り橋から先に分岐があり、ここでちょうど登山口から3kmのところ、雄飛の滝まであと600mとある。

まっすぐに行けば15分ほどで咆哮霹靂の滝(ほうこうへきれきのたき)、左に曲がると雄飛の滝方面となる。

この分岐と雄飛の滝の間は通行止めとしっかり杭が打ってある。
 
雄飛の滝氷柱群
高巻いた地点に出るとスッカン沢を見下ろすようになる。
周りの様子が一変しスッカン沢の両岸には大小の氷柱が至る所に見られるようになる。

雄飛の滝氷柱群
ここから川岸まで急下降するのだが、特に下り始めの階段がないジグザグに下りるところが一番気を使うところ。
たぶんこの辺りが地震でやられたものと思われる。
雄飛の滝氷柱群
雪がなければ容易に下りることができるだろうが、手すりを使って慎重に下りる。
雄飛の滝氷柱群
左手の山側には見応えのある柱状節理地帯となっている。
雄飛の滝氷柱群
川岸からしばし氷壁、氷柱を鑑賞する。
自然が織り成すすばらしい造形美だ。

雄飛の滝氷柱群
氷柱に覆われているため、はっきりしないがこの辺が「薙刀岩(なぎなたいわ)」と呼ばれるところ。

薙刀状の柱状節理がめずらしい。
雄飛の滝氷柱群
大カツラの木がこの渓谷のシンボル的存在で若葉の季節にはすばらしい景観が楽しめるだろう。

大カツラを一周するように「スッカン橋」と書かれた鉄骨造りの木橋が架けられている。
雄飛の滝氷柱群
スッカン橋から眺める氷柱群の核心部、雄飛の滝方向を望む。

スッカン橋を渡りスッカン沢の左岸に出る。  
雄飛の滝氷柱群
左岸をアップダウンしていくと核心部の雄飛の滝に到着。

滝の高さはさほどないが、水の勢いを感じさせる。滝壺はブルーで白い世界に神秘的。火山成分が含まれているためにこのような色に変化している。
雄飛の滝氷柱群
氷柱は幾重にも重なり先端は鋭く尖っている。持ちこたえられず落下したのか少し氷柱が足りないような気がするし、長さも短いかな?

1月がベストだったかもしれない。

この氷柱、氷壁は山肌を2段、所によっては3段以上に形成され連なっている。
 
雄飛の滝氷柱群
最下部は青白い氷壁が神秘的。  
雄飛の滝氷柱群
下から見上げると不気味なほどに先端が鋭い。
雄飛の滝氷柱群
奇妙な造形をなして想像力をかきたてる。


渓谷は急峻で直接太陽が差すことはないが、対岸の山肌に当たった陽が間接照明になり柔らかい陽を照らす。
氷柱撮影、鑑賞にはそれがかえっていいのかもしれない。
雄飛の滝氷柱群
十分に鑑賞、撮影を終え、帰路に着く。

帰りはスッカン沢沿いに整備された「雄飛の滝線歩道」を歩き県道56号方面に向かう。

雄飛の滝の高台にある展望台から俯瞰する氷柱群。
雄飛の滝氷柱群
雄飛の滝から上流に程なくすると「仁三郎の滝(にさぶろうのたき」。ここにも氷柱群ができている。

さらに、「素廉の滝(それんのたき)」と続く。
雄飛の滝氷柱群
県道に出る手前には河原に降りられる。
雄飛の滝氷柱群
階段を上ると県道56号塩原・矢板線に出て、すぐに「雄飛橋」を渡る。

(以前は県道56号は除雪されていたが、現在は矢板側からは「山の駅たかはら」までとなっている)
雄飛の滝氷柱群
単調な道で学校平まで県道部分を約4.5Kmとたっぷりある。

ときおりスノーモービルの軍団が通り過ぎるのみ。
おかげで雪は締まりラッセルはしないで済んだ。
雄飛の滝氷柱群
林間でないため強風が吹きつけ地吹雪になる。
雄飛の滝氷柱群
今回は周回コースを歩いたが、全行程約10kmになる。

スノーシューは全行程使用したが、今日のコース状況では必要はなかったように思う。
ただし、アイゼンは履いているほうがベターだと思われる。

この県道歩きをする人は圧倒的に少なく踏み跡を見ると3~4組程度だったようだ。
■雄飛の滝 氷柱群スライドショー