早池峰山 (1917m)

はやちねさん

■山行日:平成25年8月4日 (日) 晴れ

■行 程:河原坊登山口-頭垢離-御座走り岩-打石-千丈ヶ岩-早池峰山頂-御田植場-五合目御金蔵-小田越登山口-<車道>-河原坊登山口

■山域データ:岩手県 花巻市/遠野市/宮古市 日本百名山 花の百名山

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早池峰山
早池峰山は、特別天然記念物に指定されるハヤチネウスユキソウをはじめこの山特有のナンブトラノオ、ナンブトウウチソウなど、花好きの者にとっては非常に興味深い山でもある。

そのため、自然保護の取り組みは徹底している。
70数人のボランティアが毎日誰かは登っており登山指導を行っているとのこと。毎日登っているという方に話をする機会があったが、歩いてみると確かに腕章を付けた方が多いことに気がつく。
ストックの石突きには保護カバーの装着や、携帯トイレの持参指導は他の山の比ではない。実際に登山口や頂上でも携帯トイレの販売を行っている。
さらに急斜面の岩山に加え滑りやすい蛇紋岩との組み合わせは事故率の高さを指摘している。

マイカー規制は、8月4日の13時が解除日時になっており、前日の午後1時から午前5時までは通行ができるので、前日の3日午後8時過ぎに登山口である河原坊駐車場に到着し車中泊する。
夜間に着いたので周りの様子が分からずにいたが、駐車場は高さが3段に分かれていて一番低いところに駐車していた。60台ほど止められるようであるが、10数台が駐車していた。

トイレは常設されているが、蛍光灯のスイッチが見当たらない。しばらく右往左往していたが、目が慣れてきてなんとか用を足せたが、ヘッドランプが必要であった。

薄暗いなか、早池峰総合休憩所の管理人さんがいたので、しばらく話をする。
 
早池峰山
河原の坊コースは、頂上までの距離2.6km、標高差861mといかに急斜面のコースであることが分かる。
早池峰山
駐車場から早池峰山を望む。

5時30分スタートする。

 
早池峰山
沢音が大きくなり、コメガモリ沢沿いに進む。

さすが、花の山である。
いきなりセンジュガンピやタマガワホトトギスなどが山道を彩る。
早池峰山
センジュガンピは登山口近くに多く咲いていた。
早池峰山
コメガモリ沢を数はしっかり覚えていないが3~4回渡る。
ロープを渡してあるところもあり、本日は石伝いに渡れたが、大雨では渡れないかときもあるのか、水量が多いときは靴を脱いでの渡渉になるだろう。
早池峰山
最後の渡渉を終えると道はコメガモリ沢の右岸を進むようになる。

早池峰の稜線が見え隠れするが、どの辺を登るのかまだ分からない。

早池峰山
水場を過ぎる。
早池峰山
次第に高度を上げ、コメガモリ沢は涸沢となり、その上を歩くようになる。
 
早池峰山
タカネナデシコの濃いピンクがさわやか。

早池峰山
沢から離れ一服するのに良い頭垢離(コウベゴオリ)付近の岩場に出てひときわ眺望が開ける。 休んでいると温和で気さくな方に出会う。その時は分からなかったが、帰ってネットで調べてみるとあちらこちらでその方の名前が出てくる。
ネームプレートには、「早池峰夢先案内人」との何とも早池峰のイメージにピッタリの肩書きがある。早池峰と宮沢賢治に深く関わっている方と分かった。
早池峰山
高山植物のオンパレードになる。
早池峰山
ミヤマシャジン
早池峰山
クルマユリ
少々花びらが小ぶりかな?

早池峰山
やっと会えました。

ハヤチネウスユキソウ!

すでに盛りを過ぎているようではあるが、まだまだ見られる。
最初はミネウスユキソウとの違いが分かるのか心配したが、はっきりと区別ができた。

ハヤチネウスユキソウはヨーロッパアルプスのエーデルワイスに最も近いとされ、日本のウスユキそうの仲間では最も大きい。

花は中心の黄色い部分で、周りに広がるものは「苞葉」と呼ばれ、ふっくらと綿毛に包まれており、いわゆる葉っぱ。
早池峰山
めずらしい花に出会う。
ミヤマアケボノソウという。

紫色よりももっと濃い感じで黒に近い。
はじめて見る花で、花らしいことは分かったが一応写真に収めておいた。
後にボランティアの方が教えてくれた。
早池峰山
遠く鳥海山が望める。
 
早池峰山
早池峰固有種のナンブトラノオ(タデ科イブキトラノオ属)
早池峰山
辺りは岩場一辺倒になり、急激に傾斜がきつくなる。
 
早池峰山
写真では急斜面の様子が分かりづらいが、振り返るとこんな感じ。

蛇紋岩ゆえ滑りやすく急傾斜で上りよりも下りのほうが危険なことを実感する。
ガイドにも下りには勧められないことが書いてある。  
早池峰山
早池峰固有種のナンブトウウチソウ(バラ科ワレモコウ属)
 
早池峰山
「御座走り」と呼ばれる地点に。

御座走りとは何ぞや・・・。
 
早池峰山
「御座走り」上部の一枚岩を進む。
難なく登れる。
 
早池峰山
今度は「打石(ぶついし)」と呼ばれる岩峰に差し掛かる。

打石の意味は分からず。信仰の山ゆえの地名か?
 
早池峰山
次は「千丈ヶ岩」を通過。

頂上はまだかと気になるが…。  
早池峰山
岩場は相変わらず続くが、何となく頂上はもうすぐの感じ。
 
早池峰山
急に花々が多くなってきた。お花畑の感がある。
あちらこちらにたくさんの種類の花々が咲き乱れている。
 
早池峰山
お花畑を抜けるとすぐに早池峰山頂に到着。
ゆっくり4時間かけて登ってきたが、9時ごろからガスが湧き上がり眺望を遮ってしまった。

途中で出会った方に岩手山が良く見えると聞いてはいたが・・・。

ひときわ高い岩峰に信仰の山らしく宝剣などが祀られている。
早池峰山
その岩峰裏側上部には、早池峰でいちばん高い地点に咲くと思われるハヤチネウスユキソウがもっとも瑞々しく咲いていた。
 
早池峰山
木道が敷設されている「御田植場」と呼ばれる地帯を抜け、小田越コースに向かう。

「御田植場」は天上のお花畑そのもので、たくさんの種類の高山植物が咲き乱れていた。
早池峰山
剣ヶ峰方向との分岐を過ぎ、小田越コースを下降する。(上部を仰ぎ見る)
 
早池峰山
八合目辺りまで降りてきた。
大きな岩が乗っている。

ここも岩盤を歩くといったほうがよく慎重さが必要だ。
安全だろうと平らな岩に足を置いた瞬間滑ったが事なきを得た。
早池峰山
さらに下降すると、鉄梯子のある大きな岩盤に差し掛かる。ここは「天狗の滑り岩」と呼ばれる。

早池峰山
梯子は2段になっており、上段は2列、下段は1列で、傾斜はきつく高度感はあるが一歩一歩しっかり歩けば問題ない。
 
早池峰山
梯子を降りて、下方を望む。

しばらく快適な道が続く。草原を歩くといった感じだ。
 
早池峰山
「五合目御金蔵」と呼ばれるところで一服する。
御金蔵とはなにか宝物など金目のものがあったのだろうか。

ちょうどボランティアガイドが休憩していたので、この辺はオコジョがよく見られるところと教えてくれたが、今日は暑いのか残念ながら顔を出してくれなかった。
早池峰山
再び大小の岩の上を歩くようになる。

このコースは下降に使うのがベターとあるが、岩の上を歩く感じで疲れた身体にさらなる慎重さが求められる。
低い山だが事故率は高いというのが納得できる。最近4件の事故があったとのこと。
早池峰山
一合目付近にはキンロバイが群落をつくっていた。

一合目を過ぎると、道はコメツガなどの樹林帯になり整備された歩きやすい道や木道になる。

0時28分突然、携帯の緊急地震速報のあの大きな音が鳴った。一瞬身構えたが地震は感じられない。(後で分かったが宮城県沖が震源で震度5強で大きかったとのこと)

途中には熊避けのペール缶やトイレのための背の高いテントが設置されている。
早池峰山
小田越コース登山口に到着する。
しかし、ここが到達点ではない。林間の舗装道路を約2kmを歩かなければならない。
 
早池峰山
道はゆるやかに下っており助かったがかなりしんどかった。

ときおり、右手方向に早池峰が望める。
 
早池峰山
河原坊駐車場手前には、宮沢賢治の詩碑が石造りである。

午後1時20分到着。
 
■早池峰山スライドショー