景鶴山 (2004m)

けいずるやま

■山行日:平成25年5月5日(日) 晴れ

■行 程:鳩待峠 ― 山の鼻 ― ヨッピ吊橋 ― ケイズル沢 ― 景鶴山 ― 与作岳(1933m) ― 1653mピーク ― ヨシッ堀田代(東電小屋近辺)― ヨッピ吊橋 ― 山の鼻(至仏山荘泊)― 鳩待峠

■山域データ:群馬県・新潟県

■サムネイル画像解説:サムネイル画像に赤枠のあるものは拡大できます

景鶴山
ネットを見ていると、昔は登山道があったとのことで、今も日本三百名山にも指定されている。入山禁止の措置は景鶴山に限らず尾瀬ヶ原北側一帯は植生保護のため立ち入りを禁止している。そもそも所有者も許可していないらしい。

ところが、この時期多くの登山者が足を踏み入れているのが現状だ。
考えようによっては、この時期は1mほどの残雪があり、尾瀬ヶ原も同様で普通は立ち入れない所まで歩いているし、植生保護の観点からは問題なしと思われる。

そんな懸念もさることながら、いざ行ってみようとすると体力と山行時間の問題がある。長い行程となり、健脚者ならともかく山小屋に泊まったほうが賢明のようだ。

というわけでいざ決行となる。
前夜に自宅を出発して、鳩待峠の玄関口でもある津奈木ゲートは雪崩防止のため閉鎖されているだろうと思ったが、行ってみると開いていた。
難なく鳩待峠駐車場まで進み、車中泊となる。

朝、5時に歩き出す。
景鶴山
鳩待峠から山の鼻に向かって下っていくが、前半は斜面もありアイゼンなどの滑り止めを着けたほうが無難だろう。

ワカンを装着して歩き出す。
景鶴山
山の鼻に入ってきた。
ザックの荷物を軽くするため、今夜泊まる至仏山荘にデポする。

 
景鶴山
連休後半だからなのか登山者は少ない。むしろスキーヤーの方が多い。

尾瀬ヶ原を独り占めの感じだ。

景鶴山
雪はまだ固く締まっており、ツボ足で快調に歩くことができる。

所々に木道が顔を出しているが、ほとんど無視で参考程度。(朝なら踏み抜きの心配はないだろう)
ヨッピ吊橋方向に向けて、できるだけ最短距離で歩いていく。
景鶴山
まだまだ多量の雪が残っている。
景鶴山
左手を見ると目指す景鶴山が見えてきた。(左手奥)
景鶴山
景鶴山を正面から望む。
この先のコース取りをイメージする。
 
景鶴山
ヨッピ吊橋手前の分岐点。

景鶴山
ヨッピ吊橋に到着
景鶴山
ヨッピ川に架かるヨッピ吊橋は、まだ橋板が取り付けられていないが難なく渡れる。
景鶴山
ケイズル沢へは東電小屋方向には行かず、吊橋を渡ったらそのまま真っ直ぐの方向に進む。
このコースは、「東電小屋―与作岳」経由と比べ、距離も短く時間短縮できるとあるのだが...。
景鶴山
踏み跡があるから安心して行けるが、ダケカンバが密生した林に入り周辺の状況が見えなくなる。

景鶴山
次第に木々がまばらになり、目指す景鶴山が正面に見えるようになる。

上ヨサク沢を越えたはずだがどこだったかわからなかった。ケイズル沢も進行方向左側にあるはずだが、この時期雪原になっているため、沢沿いを歩いている感じはない。
景鶴山
ゆるやかに登りが始まる。
そういえばこの辺は熊の生息地域と言われているが・・・。
景鶴山
正面に景鶴山。

平な雪原をしばらく歩くが、雪が融けると湿原地帯なのだろうか。
この先1500m付近から明確な登りになる。  
景鶴山
ケイズル沢は進行方向に向かって左側を流れているが、そこに小規模雪崩の痕が数箇所見られる。
景鶴山
次第に高度を上げてきて、振り返ると尾瀬ヶ原が広がっている。(1600m付近から)
 
景鶴山
どの辺から右手の斜面に取り付くのか。

ここは先行者の跡を辿ることにするが、いずれにしても雪崩に遭わないためにも樹林帯に入るのが賢明。

先を見ると、大きく広い樹林帯から、もうひとつ先に樹林帯があるが、林もまばらでもあり、手前の密度の濃い樹林帯を登っていくことにする。  
景鶴山
斜面取り付きから難儀が始まる。

遠くから見た斜面はそれほどでもないと見ていたが、いざ取り付いてみると意外と急斜面。 少し登ったところで、アイゼンを装着する。

最初はワカンで歩いた方の踏み跡が締まっていて、それをトレースしていたが、途中でわからなくなってきて、おまけに日差しが斜面に直接当たっていて、早々と雪が腐ってきた。
一歩、足を踏み出すたびにズボッ・ズボッと沈み苦戦する。

先を見ても尾根はまだまだ。
20mぐらい先の木々を目印に、そこまで行って休むを繰り返しながら進んでいく。
景鶴山
写真では急坂は感じられないが・・・。

先行していた方が、もう下りてきた。この急坂をテンポ良く下りているが、その様子を見ていて、ちょっとつまづくと止まらないなと思う。
帰りのコースは再考したほうがよいかなと感じる。

この急勾配は、取り付き点から山頂肩部まで約230mの高度差がある。  
景鶴山
四苦八苦しながらもようやく尾根に出てゆるやかな斜面になり、山頂部手前に到着する。

この斜面だけで約1時間を要した。与作岳経由のコースとそんなに違いない時間がかかってしまったようだ。  
景鶴山
一休みして、いよいよ山頂へアタック開始。

カメラだけ持って、ザックは置いていく。  
景鶴山
大きな斜面をほぼ登りきると山頂部の稜線になる。

この先から雪屁もあり慎重に。  
景鶴山
クラックもできており迂回しながら進む。
 
景鶴山
両側が切れ落ちており狭い稜線を慎重に歩く。

写真の前方の高台が山頂だ。  
景鶴山
景鶴山頂に到着。山名板は見当たらない。

鳩待峠からここまで実に6時間かかった。
景鶴山
越後駒ケ岳方面を望む。
山頂からは遮るものなし。
今日は天気も良く、遠望も利き絶景を堪能する。
景鶴山
平ケ岳の白銀が際立っている。  
景鶴山
頂上は狭いため、写真を撮って早々に退散する。(11時20分出発))
復路は登りよりも慎重になる。

帰りはどう帰ろうかと思案する。
あの、ケイズル沢の急坂を下りるのは疲れた身体ではリスクがあると判断して、時間はかかるが与作岳経由が無難だと決める。
景鶴山
少し離れて景鶴山を見ると、均整のとれた山容をしている。

とても尾瀬ヶ原から見る岩峰の山とは全く違う山に見える。
 
景鶴山
与作岳山頂(1933m)付近から遠く越後の山並みが望める。

なだらかで広々とした山頂で目立ったピークは感じられない。
コメツガなどが点在しており、見晴らしも良く気持ちの良いところだ。

景鶴山
与作岳山頂付近から燧ケ岳。

この先から、基本的には下りだがところどころアップダウンがある。
数ヶ所はけっこうな急坂もある。  
景鶴山
与作岳を過ぎ、1653mピークに着くが、すでに山頂から2時間弱歩いてきて、長いな~と感じる。

やがて、東電小屋裏手の笹山(1538m)手前の鞍部から右手に折れ、トラバースしてヨシッ堀田代付近に出る。
林内はところどころ雪解けが進んでおり、できるだけ残雪部分を選んで進む。
景鶴山
誰もいない尾瀬ヶ原を独り占め!
と言いたいところだが、そんな気分でもない。
疲れた身体と雪原の歩きにくさに歩幅も狭くテクテク歩き。
尾瀬ヶ原の遠さを感じる。

一度、木道部分を横切る際に踏み抜き、膝上まで落ちる。

至仏山も陽に照らされ輝いている。

今晩の泊まりの至仏山荘には16時に到着。
今日は、11時間の山行となった。
■景鶴山スライドショー