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Tak@se Web Echo

~ 山歩きの記録と山岳写真集 ~


安達太良山

あだたらやま(1700m)
日本百名山/花の百名山

2014(H26)年10月2日(土) 晴れ
福島県猪苗代町/二本松市/郡山市

■行 程:沼尻登山口 - 障子ヶ岩 - 船明神山 - 安達太良山頂稜線 - 鉄山 - 胎内岩 - 温泉採取地 - 沼尻登山口

■安達太良山ルートマップ:【ルート確認用】 【拡大表示・印刷用】

サムネイル画像解説: ※サムネイル画像に赤枠のあるものはポップアップ拡大できます。解除は×または写真枠外をクリック。

沼尻登山口 那須岳が早くも紅葉に染まったニュースがあった。今年の紅葉は少し早いようで、それでは安達太良山も同じかと足を延ばす。

登山者も少なく静かな山旅が楽しめる「沼尻登山口」から入る。このコースは安達太良山の醍醐味が凝縮されており好きなコースだ。
登山口へは中の沢温泉から沼尻温泉、そして沼尻スキー場内に入り、砂利道の荒れ道を登りつめたところに駐車場はあり、標高は1130mほど。
今日は、紅葉を楽しむため、安達太良山頂には寄らずに鉄山から胎内岩を通り抜け、温泉採取場を経由してのコースで歩く。きつい登りは少ないが距離は往復11kmぐらいと程々にある。
硫黄川絶壁の紅葉 歩き始めると早速、硫黄川沿いの絶壁に紅葉がちらほら。

この先の期待感を抱かせる。
白糸の滝 左手下方には、白糸の滝が望める。
沼尻元湯を望む 温泉採取場(沼尻元湯)が望める。

帰路はここを通過することになる。
吾妻連峰を望む 今日の眺望はすこぶる良い。
一切経山、東吾妻山、吾妻小富士などの吾妻連峰を望む。
沼の平 障子ケ岩付近からは沼の平火口がはっきり見えるようになる。今も活きた火山で、植物も寄せ付けない灰白色の山肌となっている。反対側から入山すると異様な光景に圧倒されるだろう。
以前は火口のあちこちからぶつぶつと湯泥が噴出しているのが見えたが最近は見られないようだ。
正面に鉄山を見る。
障子ケ岩 しばらく絶壁の淵を歩く。(障子ケ岩付近)
障子ケ岩の断崖絶壁 絶壁の斜面には赤・黄などを散りばめ見事だ。 (障子ケ岩付近)
磐梯山を望む 遠くに雄々しく聳える磐梯山。斜面を彩る紅葉が素晴らしく色づいてしばらく立ち止まる。
船明神山へ 小さな池があるが、いつも水量が一定しているようだ。どこから湧き出しているのか、出口もない。

池上部を右手のほうに回り込み岩壁の船明神山の稜線に出る。
紅葉の山 右手の山肌も程よく色づいている。
秋元湖を望む 振り返ると紅葉の先に秋元湖が望める。
荒涼とした火口淵を行く 船明神山を過ぎるとしばらく火山らしい荒涼とした風景となる。
道は沼の平側に切れ落ちているので注意しながら進む。
前方稜線は山頂から伸びる稜線で、分岐があり右手に安達太良山頂、左手は鉄山方向。
安達太良山頂稜線から矢筈森を 安達太良山頂稜線部に出ると登山者の数がすごい。中高年者も相変わらずだが若い人たちも多い。ロープウェイで手軽に登れるのも一因かもしれない。

山頂まで右方向に15分もあれば行けるが、混雑でとてもあの狭い山頂に立つ気がしない。

稜線から「矢筈森(やはずがもり)」の紅葉を望む。ここも色づきがすばらしい。その先はこれからのようだ。
この右手下に通年営業で温泉にも入れる「くろがね小屋」がある。ただし、冬季は積雪のため重装備が必要。ちなみに、ここの湯は岳温泉まで引いている。
鉄山登りから安達太良山頂を望む 鉄山への登り途中から安達太良山頂を望む。(写真左手奥の黒っぽい山)
鉄山避難小屋から箕輪山中腹の紅葉を望む 鉄山を登りつめ、一服後はなだらかに下って行くと鉄山避難小屋に着く。

鉄山避難小屋から箕輪山中腹の紅葉を望む。
胎内岩の上部を歩く 避難小屋からゆったりした広い平原を道を歩いて行くと、岩壁が直線的に延びる胎内岩の上部を歩くようになる。
胎内岩上部から望む磐梯山 胎内岩上部から望む磐梯山。
秋元湖の先にかすかに桧原湖も望める。
胎内岩上部から沼の平方向を望む 胎内岩上部から沼の平方向を望む。
胎内岩くぐり 人が立っている地点から狭い岩のトンネル(胎内岩)をくぐって下に出るが、
ザックが引っ掛かってくぐるのに難儀した。

閉所恐怖症でもないが、岩が積み重なった狭い岩の隙間の通過はあまり気持ちのいいものでない。
硫黄川の源頭部 胎内岩から急傾斜を下降してくると、硫黄川の源頭部に出る。
温泉湧出地 川沿いを歩いて行くと、「沼尻元湯」と称される温泉湧出地一帯に出る。
ここは昔、硫黄の採取地でもあり旅館があって湯治場だったとのことであるが、沼の平噴火によって全壊したそうです。

温泉を楽しむ 温泉は白濁した硫黄泉で、川のほとりで温泉を楽しむ家族連れが見られました。
登山道は温泉の川 温泉があふれて登山道が川になっている。触るとやけど寸前の熱さで、登山者は道の端を50mほど歩かなくてはならない。
一緒にいた登山者が「何度もここを通っているが、こんなに湯量が多くなっているのは初めて見た」とのこと。

この先登山道と並行して太いパイプが延々とつながっている。
登山道は急斜面をトラバースしていくが、滑落のリスクもあり道は良いとはいえないので登山口まで慎重に。(登山口に硫化水素ガスや道の注意看板あり)