月 山(1984m)がっさん

■山行日:平成26年8月2日(土) くもりのち晴れ

■行 程:月山8合目登山口 - 弥陀ヶ原湿原 - 無量坂 - 仏生池小屋(9合目)- 行者返し - モックラ坂 - 月山山頂 <ピストン>

■山域データ:山形県鶴岡市ほか 日本百名山/花の百名山

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弥陀ヶ原入口にある案内板
山形自動車道・庄内あさひICを降りて、県道44号線をショートカット気味に一気に月山登山口を目指すが、この先、例によってコンビニがない。
仕方なく並走する国道112号に出てやっと見つかった。

後はカーナビ頼りに進む。羽黒山エリアから県道211号に入ると、最初は快適な道路であったが道は次第に車1台がやっとのジグザグの道に変わってくる。おまけに濃い霧が出てきてライトも利かないほど。幸い対向車と会うことはなかった
※月山レストハウス

午前1時過ぎ、登山口でもある月山レストハウスに到着したが、駐車場にはかなりの台数が止まっており、仮眠しているようだ。
濃い霧のため、駐車場の様子が分からない。あまり動いても危険なので比較的広い場所に止め仮眠に入る。


※月山レストハウス
※白装束に身を包み女性だけの山岳信仰登山


※白装束に身を包み女性だけの山岳信仰登山
弥陀ヶ原

弥陀ヶ原に入る。
早速、花の百名山にふさわしく高山植物が咲き誇っている。案内板には月山一帯で百数十種類の植物が見られるとのこと。

ここは広大な湿原地帯をなしており、木道が敷設されているので一般観光客も1~2時間でゆっくり高山植物を楽しめるそうだ。

また、月山頂上まで行かなくても、湿原中央部に月山中ノ宮・御田ケ原参籠所(みだがはらさんろうじょ)がある。参拝や宿泊も可能。
いよいよ月山登山

やがて湿原奥の十字路に来ると、ここから月山登山道に入っていく。

この脇には「無量池」と呼ばれる比較的大きな池がある。
無量坂

無量坂と呼ばれるところ。

道はほぼ大小の自然の石ころで、その間にはコンクリート製の丸い形状のものが敷設されている。
さすがに花の百名山。まだ序の口であるのに最初からお花畑。


チングルマが咲いている。まだ序の口であるがさすがに花の百名山。
お花畑


右、左と登山道の両脇はどこを見ても花畑だ。
道はゆっくりと登っており、弥陀ヶ原から約250m上がってきた。
オコジョが出迎えてくれる。それも2匹で。


「畳石」に到着。

花の写真を撮っている最中、突然オコジョが出現。
おまけに2匹だ。カメラを向けるが、動きが素早くなかなかじっとしていてくれない。

長く山歩きしているが、初めての出会いだ。
体は思った以上に細長い。
びっしりと石が敷かれている「畳石」


「畳石」の様子。
いわれは分からないが、道には石がびっしりと畳のように敷かれている。
「畳石」周辺は大小の岩と植物が織りなす自然の庭園


「畳石」周辺は、大小の岩と植物が自然庭園をなしている。
ハクサンシャジン


花の写真撮りに夢中になり、なかなか先に進まない。
左からトウゲブキ、キオンそしてハクサンフウロ


左からトウゲブキ、キオン、ハクサンフウロ。

トウゲブキは、マルバダケブキかと思ったが、後で調べたら似ているが花の柄のところが明確に違うらしい。東北地方はこの品種に置き換わるようだ。
ヨツバシオガマ
ヨツバシオガマ
二ノ岳の中腹を進む


標高1700m付近。
右手上方には二ノ岳(1758m)がある。
ウサギギク


道は平らになり、緑の平原に花々を散りばめている。

ウサギギク
ハクサンイチゲ


葉、茎ががっちりとしているハクサンイチゲ。
仏生池に到着

9合目、「仏生池(ぶっしょういけ)」に到着。
小さな池があり、そのほとりに月山の本地仏である阿弥陀如来像(写真左の赤い布を纏っている)やそれぞれに表情が違う五体の子供像が祀られている。

弥陀ヶ原からここまで約3Km、約300m上がってきたが、感じとしてはここで9合目かと思わせるほど距離と時間がかかった。

池のほとりには仏生池小屋があり、宿泊、売店を備えている。
仏生池の守り神、真名井神社

仏生池の守り神、真名井神社(まないじんじゃ)の石室。
食物・穀物を司る女神「豊受姫」が祀られている。

ところで、改めて言うに及ばないが、出羽三山とは月山(月山神社・阿弥陀如来)、羽黒山(出羽神社・正観世音菩薩)、湯殿山(湯殿山神社・大日如来)を総称するが、古くから山岳修験の山として信仰登山などが行われている。

羽黒山は「現世・現在」、月山は「 死・過去」、湯殿山は「再生・未来」ともいわれ、出羽三山は死と再生を意味するともされている。
前方の山はオモワシ山
9合目を過ぎ、前方に見える山が目指す月山と思ったが、そこは「オモワシ山(1828m)」だそうだ。

めずらしい名前の山名と思ったが、月山の山頂だと思わせることからつけられたとのこと。

しばらくゆるやかな平原が続く。
オモワシ山中腹を歩く


オモワシ山の東側をトラバースしながらゴロ石の道を高度を上げる。
ガスも切れ始める


ガスもところどころ切れるようになり、周りの様子が分かるようになってきた。

温泉を楽しむ

「行者返しの坂」。

見るからに急坂で岩場で30mほどあるが、登ってみるとそんなに難しくはない。

ここは、役行者(えんのぎょうじゃ)の修行が未熟であるとして、羽黒山に押し返されたとの伝説がある。しかし、昔の修験者は登山条件も今とは比べものにならない苦行だったこととすると大変な場所だったのかも知れない。

坂の途中には「来名戸神社」が岩の間に祀られている。「来てはならぬ」という意味があるとのこと。なぜか多くの白い靴など履物が奉納されている。
道は木道になって山頂も近いのだろう

行者返しの坂を登りきると、また整然と並べられた石畳の歩道となる。モックラ坂と呼ばれている。

しばらく石畳を歩くと、道は木道に変わってくる。
天気がよければ山頂部が見えるはずだが。
雪渓沿いを歩く

雪渓沿いを歩くようになる。
山頂の建物が見えてきた

山頂がガスの切れ間から見えてきた。
月山神社本宮へと続く石垣と階段

頂上・月山神社本宮に上がる階段
月山神社本宮

階段を上がると、月山神社本宮。神域なのでカメラはご法度。

本宮に入り、すぐ右手のお祓い所でお祓い料500円を納め、御守りと薄い紙で作られた人形(ひとがた)をいただく。お祓いを受けたら、「ひとがた」を自身の頭から足までなでて、穢れた身体を清めたのちは、息を3回吹きかけ、水のなかに浸して神事は終了となる。

続いて奥に進み、本宮で参拝する。
本宮の屋根にあるふたつの鏡(日天と月天)に向かって、お賽銭を投げます。当たると願い事がかなうとされ、当たるも当たらないも周りで歓声が湧きます。
山頂部の平原

頂上部から見た湯殿山方面へのコースと平原。

手前は頂上小屋
湯殿山方向を望む

頂上から湯殿山方面を望む。
頂上部には月山名物の雪渓が広がる

月山名物の大量の残雪。
山頂を振り返る

帰路につく。
山頂を振り返る。
弥陀ヶ原湿原を俯瞰する。

出発地でもある弥陀ヶ原を俯瞰する。
大小の池塘が点在する。左の池は無量池。

中央奥の建物は御田ケ原参籠所(みだがはらさんろうじょ)で、登山口の月山レストハウスはその左後ろになる。
■月山スライドショー