笠ヶ岳(尾瀬)(2058m)
かさがたけ

■山行日:平成29年7月8日(土) 晴れ

■行 程:鳩待峠 - オヤマ沢田代分岐 - 悪沢岳(2043m) - 小笠(1960m) - 笠ヶ岳分岐 - 笠ヶ岳(2058m) - 片藤沼  (ピストン)

■山行データ:群馬県みなかみ町/片品村

笠ヶ岳(尾瀬)ルートマップ

■サムネイル画像解説:サムネイル画像に赤枠のあるものは拡大できます

 尾瀬もほとんどのコースを歩いているが、唯一ともいっていい、笠ヶ岳には行ってない。そして、この尾瀬地域でもここだけにしか生息していない、高山植物「ミヤマムラサキ」の花がこの時期に見られるという。

 前夜からの車中泊とするが、戸倉の駐車場は24時間制なので、前日に入ると2日分の料金(2000円)となるので、日光付近で仮眠し時間調整。午前0時10分ごろ駐車する。1000円分が帰りの温泉代になった。

 しばらく、鳩待峠から入山していなかったが、シャトルバス・タクシー乗り場が変更になっていた。これまでの売店・山荘がある入山口広場から100mほど手前の地点になった。
 乗り降りとも、この場所になる。ここは、5月連休時のマイカー駐車場となっていたところだ。ただし、帰りの切符だけはこれまでと同じ広場にある売店で購入することになる。
 笠ヶ岳(尾瀬)  笠ヶ岳(尾瀬)
 尾瀬第1駐車場(戸倉)  鳩待峠駐車場
笠ヶ岳(尾瀬)
  午前5時30分、至仏山登山口から入山する。
笠ヶ岳(尾瀬)
  しばらくなだらかに登っていくと、左手に今日の目的地、笠ヶ岳の均整のとれた三角錐が望める。

 雲一つない快晴だ。
笠ヶ岳(尾瀬)
  まもなく原見岩。
笠ヶ岳(尾瀬)
  原見岩から望む、尾瀬ヶ原、燧ケ岳、会津駒ケ岳は朝霧に薄く包まれていた。
笠ヶ岳(尾瀬)
 登りが少しきつくなって、標高が上がっているのが、登山道の残雪で感じられる。
 今年は雪の量は多かったとのこと。 
笠ヶ岳(尾瀬)
 登山道右下のオヤマ沢にはまだ残雪が多くあるようだ。
 
 一息入れていると、冷気が吹きあがって来て気持ちよい。
笠ヶ岳(尾瀬)
 オヤマ沢田代を通過する。ハクサンコザクラが2つほど咲いていたが、湿原の植物はこれからが本番。
 
笠ヶ岳(尾瀬)
笠ヶ岳(尾瀬) オヤマ沢田代を過ぎるとすぐに分岐となる。この地点で標高2050mほどになる。
真っ直ぐ行くと至仏山、左は目指す笠ヶ岳。

 分岐の一角に木に縛り付けられた7~8mほどの高さに看板らしき物に気になった。よく見たら、残雪時の鳩待峠方面への道誤りの注意書きとコースに立てる赤旗のパイプが何本も束ねられていた。
笠ヶ岳(尾瀬)
 オヤマ沢田代の上部を歩くようになり、早速、残雪が現れる。
 特に危険なところもなし。
 
笠ヶ岳(尾瀬)
 悪沢岳を通過する。
 特にピークという感じはないが、帰りは上り坂になり最後の踏ん張りとなりそうだ。
 
笠ヶ岳(尾瀬)
 振り返ると小至仏山が。
 至仏山はその後ろなので、まだ見えない。
 
笠ヶ岳(尾瀬)
 はるか先には目指す笠ヶ岳が。その右下には小さな小笠が並んでいる。
 
笠ヶ岳(尾瀬)
 笠ヶ岳の先には武尊山。
 
笠ヶ岳(尾瀬)
 岩場の下りはロープを頼りに慎重に。
 下りは足がかりが小さく苦労する。上りのほうが楽だった。
 
笠ヶ岳(尾瀬)
 笹藪でコースが見えないところも一部ある。
 
笠ヶ岳(尾瀬)
 オヤマ沢田代と笠ヶ岳のほぼ中間地点の鞍部を通過する。オヤマ沢田代から1.7km進んできた。
 笠ヶ岳まであと1.5km。
 
笠ヶ岳(尾瀬)
笠ヶ岳(尾瀬)
 このコースはぬかるみがあちこちにあり、苦労するとの評判だが、行きはさほどではなかった。

 しかし、帰りは?
 (この後の写真で分かります)
笠ヶ岳(尾瀬)
 小笠の肩に到着。
 小笠頂上部は急登を数十メートル登れば到達する。
 
笠ヶ岳(尾瀬)
 登り詰めると、パッと雄大な山並みが出現する。

 左端は谷川連峰の朝日岳、右端は巻機山。
 ダムは、ならまた湖。
 
笠ヶ岳(尾瀬)
 笠ヶ岳を目の前に満開のチングルマロードを行く。
 
笠ヶ岳(尾瀬)
 笠ヶ岳の下部までやってきた。
 大きな雪渓が立ちふさがり、はて、どちらへ行ったらと辺りをうろうろ。踏み跡も雪の上にはいくらかあるが・・・。

 正解は、雪渓の端を直登すると、中腹を巻く登山道に出る。
笠ヶ岳(尾瀬)
 道は岩稜帯となり、道の両脇はたくさんの種類の高山植物が咲き乱れている。
 至仏山に引けを取らない。
笠ヶ岳(尾瀬)
しばらく花を楽しみながら進むと分岐がある。
右に行くと笠ヶ岳。左は片藤沼、その先へは奈良俣ダム近くの湯ノ小屋温泉方向。 
笠ヶ岳(尾瀬)
 見上げると至仏山と同じく蛇紋岩の岩場となっている。
 わずか60mほどの標高差だが、それ以上に見える。
 なにか、早池峰山と似ている。
 
笠ヶ岳(尾瀬)
 高山植物を愛でながらゆっくりと登る。
 標識らしいものはないので、岩稜帯のどこを歩くか迷うところもあるが、蛇紋岩の擦れた跡を見れば大体分かるのでそれほど心配はいらないが、時折切れ落ちているところは気をつけたい。
 目指す、「ミヤマムラサキ」はどれだろう。 
笠ヶ岳(尾瀬)
 自信はないが、これまで見たことがない。たぶん、これだ!
「ミヤマムラサキ」だろうと写真を撮りまくる。

 見るとあちこちに咲いている。 
笠ヶ岳(尾瀬)
 笠ヶ岳山頂に到着。本日6番目の登頂。

 山頂からは尾瀬を代表する名峰、至仏山、燧ケ岳、会津駒ケ岳がカメラの視野に入るなど、遮るものは何もなし、まさに360度の眺望だ。
 山頂にいた女性に「ミヤマムラサキ」について聞くと「ワスレナグサ」にそっくりですよ、と教えてくれた。(ワスレナグサってどんな花だったかな?)
 怪訝そうな顔をしていたら、親切に自身で撮ったデジタルカメラを見せてくれた。
先ほど撮ってきたのが間違いないと安心する。 
笠ヶ岳(尾瀬)
 山頂から、谷川連峰を望む。(2枚合成)
 
笠ヶ岳(尾瀬)
 山頂から、越後三山を望む。(2枚合成)
 
笠ヶ岳(尾瀬)
 下方を望むと片藤沼が見える。
 
笠ヶ岳(尾瀬)
 笠ヶ岳を後に片藤沼まで足を延ばす。
 片藤沼の「片」は片品村、「藤」は当時の水上町藤原の境にあるので、名付けられたとのこと。
 燧ケ岳、至仏山などが望めるが、沼の外周は未整備で自然のままとなっているので、立ち入ることはできない。 
笠ヶ岳(尾瀬)
 帰路につくが、笠ヶ岳頂上を目指す登山者は少ないかなと思っていたら、次々と登ってきて結構にぎやかな山行となった。
 
笠ヶ岳(尾瀬)
 「行きはよいよい、帰りはこわい・・」の童謡のとおり、
 残雪が融けだして道は川の状態、道の全体が泥濘状態で歩くところもなく、やむなく”川”の中をじゃぶじゃぶ。
 また、小笠を過ぎた辺りから悪沢岳まで、急ではないが登りがだらだらと続きこたえる。さらにギラギラと太陽が容赦なく照らし、2000mの高さでも熱さが厳しい。
笠ヶ岳(尾瀬)
 午後3時20分、鳩待峠に無事到着しました。
 
■笠ヶ岳スライドショー