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Tak@se Web Echo

~ 山歩きの記録と山岳写真集 ~


シロヤシオのトンネルが延々と続く

大入道・剣ヶ峰

おおにゅうどう・けんがみね

2023年(R5)年5月26日(金)
くもり
栃木県矢板市・那須塩原市

■行 程:小間々(駐車場)- 桜沢渡渉 - 大入道 - 剣ヶ峰 - 八海山神社 - <<見晴コース>> - 大間々(見晴園地)- <<大間々自然歩道>> - 小間々(駐車場)

シロヤシオ観賞ルートマップ

サムネイル画像解説: ※サムネイル画像に赤枠のあるものはポップアップ拡大できます。解除は×または写真枠外をクリック。

今年のツツジ類の咲き具合は、当たり年といわれている。中でもシロヤシオは大当たり年といってもいいくらいの巷のうわさだ。
高原山系でシロヤシオと言えば、大入道~剣ヶ峰間がすばらしい。大入道辺りはいくらか散り始めているとのことで、今がベストと判断する。

ところで、高原山の噴火活動(約10万年前にほぼ終息)によって大入道・剣ヶ峰一帯に黒曜石を含んだ噴出物が降り注いだ。約4万年前(旧石器時代)にはこの地で黒曜石を加工した石器が作られていたが、その石器は関東地方や東北南部の各遺跡で見つかっており、一番遠いところでは静岡県三島市で発見されている。
この地域一帯を「高原山黒曜石原産地遺跡群剣ヶ峯地区遺跡」として、これまで何度か調査活動があり、2006年(平成18年)には大規模な調査が行われている。
旧石器時代に標高1400mの山奥の地で黒曜石の採掘や加工が行われ、その石器が遠隔地まで広がっていたとは驚きだ。
黒曜石を割ると尖った矢やナイフみたいな鋭い形状になるのが特徴から、獲物を捕る道具として、それを調理や加工などの料理に。
さらに生活全般の道具として利活用されたことが容易に想像できる。
シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰小間々駐車場がスタート地点となる。
9時少し前に着いたが予想に反してすでに満車。
今日は平日の金曜日なのに!?  もしかしてテレビ放送でもあったかな?
やむを得ず、邪魔にならない駐車区画外の場所に駐車する。
シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰道の両側には満開のヤマツツジが迎えてくれる。満開をやや過ぎたものがあるものの見事に咲いている。

登山口から数分のところには「小間々の女王」と称される1本のトウゴクミツバツツジの大木がある。
今日は寄らなかったが必見の価値がある。
シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰ヤマツツジが点々と咲く、整然とした林の中を数分進むと、大入道への標識に従い右手に進む。
シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰桜沢左俣に出合う。
涸れ沢となっている。
シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰続いて桜沢右俣の渡渉。
ここは水の流れがあるが、容易に渡ることができる。(大雨時は増水注意!)
この先は湧き水が流れる枝沢沿いを歩くので、渡渉したら、左側の高台から伸びているロープにつられて高台に行かないように!

シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰枝沢沿いに登って行く。
湧き水がちょろちょろと流れており、カエルの鳴き声が賑やかだが、一向に姿を現す気配はない。
それにしても今まで聞いたことがないような奇妙な鳴き声だ。

カエルの種類も分からなかったが、鳴き声が分かればネットで調べられるだろうと一応録音だけしておいた。
後にカエルの種類は、タゴガエルと分かった。

録音した鳴き声を聞くにはこちらから→→→
緩やかに登っていくとヤマツツジがあちらこちらで燃えている。朱赤のヤマツツジと樹々の緑色との対比がさわやかだ。
シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰 シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰 シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰   
シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰 大入道頂上付近まで来ると、多くはないがサラサドウダンが見られる。
また、ゴヨウツツジ(シロヤシオ)がちらほら見られるようになる。この辺はもうすでに花が落ちはじめている。
シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰
シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰大入道山頂(1402m)に到着。
頂上部は鋭いピークではなく広い平らな地形になっている。
落ち葉が積み重なりふわふわだ。

さて、大入道山頂から約50mほど下ったあとは剣ヶ峰まで上り基調の稜線歩き。通称シロヤシオロードとなる。
シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰
予想通りにシロヤシオのトンネルだ。
まさに満開状態!

これから先、稜線部の片側(前黒山下方のスッカン沢)は数百メートルの深さで急激に落ち込んでいるので、稜線を外さず歩くように気をつけたい。
シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰
縄文躑躅(じょうもん-つつじ)

ツツジ類でこんなに幹が太いのはビックリする。
10~20センチクラスはざらにある。実のところ数百年ものか?
一般家庭ではこんなものは少ないだろうが、縄文時代に例えて名前をつけたのだろう。
シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰 シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰 シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰 シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰
  
シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰 シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰 シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰 シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰
  
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シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰 シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰 シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰 シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰   
シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰 シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰 シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰 シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰   
シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰剣ヶ峰(1540m)に到着する。

その先、釈迦が岳・大間々への分岐があり、大間々方面に向かう。
シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰これまで大入道からの稜線から標高は100mほど上がっている。
そのためか、シロヤシオの蕾も目立ち、トウゴクミツバツツジはちょうど満開だ。

シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰矢板市最高地点を過ぎ、八海山神社に到着する。神社といっても瓦礫を積んで小高くなっているだけで神社の様相はない。数年前まではちゃんと小さな社があったのだが。
ここから見晴コースと林間コースの2つのルートがある。どちらのコースでも時間はほぼ同じ。

シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰
風とガスと風が出てきてやや寒さも感じてきた。

遠望は利かないが見晴ルートを選択し下山する。
シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰八海山神社から約30分で下りてきた。
ここから林の中の広い道を10分ほど歩くと大間々だ。
シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰大間々はレンゲツツジが咲き乱れるが、満開にはもう少し。

動物の被害があるのか、周りをフェンスで覆っているのが気になったが・・・
以前、レンゲツツジの枯れ木を取り除く奉仕作業をしたことがある。
シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰大間々自然歩道をスタート地点の小間々に向かう。
大間々自然歩道は、大間々ー山の駅たかはら間の林の中を結んでおり、点々と大きなヤマツツジやレンゲツツジが見られる。
シロヤシオのトンネルが延々と続く大入道・剣ヶ峰
シロヤシオロード スライドショー
スマートフォンは横向きがベストです。