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Tak@se Web Echo

~ 山歩きの記録と山岳写真集 ~


庚申山

こうしんざん (1892m)
栃木百名山
2003(H15)年6月27日(日) 晴れ
栃木県足尾町

■行 程:銀山平駐車場 - 天狗の投石 - 一の鳥居 - 鏡岩・夫婦蛙岩・仁王門 - 猿田彦神社跡(二の鳥居)-≪お山巡りコース≫- 尾根 - 大胎内(合流地点)- 庚申山 - 見晴台 - 大胎内 - 庚申山荘 - 銀山平

■庚申山ルートマップ:【ルート確認用】 【任意拡大表示・印刷用】

サムネイル画像解説: ※サムネイル画像に赤枠のあるものはポップアップ拡大できます。解除は×または写真枠外をクリック。

コウシンソウを一度この目に収めないと気がすまないということで、今回は庚申山に向かう。しかし、6月下旬のこの時期にはもう遅い感がする。
駐車場は銀山平から少し奥まった車止め手前左手に20台ほどが用意されている。ここから長い林道をひたすら1時間ほど歩くことになる。
林道の3分の1は舗装、あとは砂利道となる。単調な林道ではあるが回りの渓谷美を楽しみながら進むとよい。

やがて右手に岩石がごろごろと斜面にそって流れ溜まった「天狗の投石」に差しかかる。
ここから程なく登山の始まりともいえる「一の鳥居」に到着する。
庚申山 一の鳥居周辺には庚申七滝など景勝地があり、林道歩きのファミリーハイキング程度ならこの辺までがよいだろう。
庚申山
庚申山 ここから沢を左右に何回も渡りながらうっそうとした林を進み、鏡岩あたりまで沢の音とともに快適な登山道を進む。
鏡岩には「孝子の別れ」という猟師と娘の悲話伝説が紹介されている。
庚申山 この先からやや登りが始まってくる。
途中、夫婦蛙岩、仁王門などの奇岩・怪岩がみられる。
岩をよく見るとなるほどといった感がする。
庚申山  

庚申山      
ここまで花の類がほとんど見られなかったが、
初めてショウキランにお目にかかる。
庚申山 やがてクリンソウの小群落がある旧猿田彦神社跡に到着する。クリンソウは終わりに近かったがまだまだ見られる。

神社跡を右手にとり、お山巡りコースに入っていく。
庚申山
庚申山 すぐに宇都宮大学の嶺峯山荘を右手に見て、林間のミヤコササのなかをつづら折れにしばらく急登する。

尾根に上がるとこの辺からシロヤシオの大木が群落をなしておりシーズンにはさぞかし見事だろう。
遠望もきくようになり尾根をさらに急登すると、やっと庚申山らしい岩壁が見えてくる。

このお山巡りコースは大胎内で庚申山荘からのコースと合流するが、倍の時間をみる必要がある。
庚申山 もう少しで頂上という感じのところまで登りつめるが、ここから逆に下降することになる。ここまで登ったのにと思いながらも...。
しかし、岩場には可憐なコウシンコザクラ(ユキワリソウなのか不明)が群落をなしており、風になびきながら岩場に張りついて咲く姿はなんともけな気である。
庚申山 少し下がると新築なったつり橋を渡る。旧道の様子を見ると絶壁に鎖が取り付けられ、難所だったことがうかがえる。

この先登山道が合流する大胎内まではほぼ水平にトラバースする感じで進めるが、岩場で鎖、梯子があるので慎重に進み滑落に十分注意する必要がある。
庚申山 ここから山頂を目指し岩場の急登を越えると頂稜部に入ってくる。
その手前岩場に、念願のコウシンソウを見ることができた。

もうすでに盛りを過ぎ実がついたものが多かったが、何本か晩生のものが咲いている。
なんとも小さく可憐で岩に張り付いており、あちこちに群落をなすことが難しいなとも感じる。

絶滅危惧種にも指定され、100年後には90%の確率で絶滅するだろうと危惧されていると思うとよけい感慨深い。
庚申山
庚申山 登りつめた頂稜部はコメツガの林へと変わり、広い台地のようなところを山頂に続いている。

一段小高くなったところが庚申山頂だ。山頂は林のなかで見通しはきかない。山頂の標識には1892mと1901mの二つがあり、どちらが正解なのだろうか。



ここから2~3分先に見晴台と称する、呼んで字の如し開けている。難所でもある鋸十一峰と呼ばれる庚申山から鋸山に向かう峰々、皇海山の大きな雄姿を目の前に、右手には松木渓谷を手前に遠くは男体山、女峰山などの日光連山を望むことができた。


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