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Tak@se Web Echo

~ 山歩きの記録と山岳写真集 ~


石裂山

おざくさん (879m)
栃木百名山
2003(H15)年12月20日(土) くもり時々晴れのち雪
栃木県鹿沼市

■行 程:加蘇山神社駐車場 - 清滝 - 竜が滝休憩所 - 千本桂 - 中の宮 - 奥の宮 - 東剣ノ峰 - 西剣ノ峰 - 石裂山 - 月山 - 竜が滝休憩所 - 加蘇山神社駐車場

■石裂山ルートマップ:【ルート確認用】 【任意拡大表示・印刷用】

サムネイル画像解説: ※サムネイル画像に赤枠のあるものはポップアップ拡大できます。解除は×または写真枠外をクリック。

石裂山すでに先行者がいるかと思ったが加蘇山神社駐車場には1台の車もない。

8時40分加蘇山神社を出発する。今日は4人のメンバーで、晴れない・見えない(??)ジンクスをもつメンバーがいるが、どういうわけか今日の天気は青空もときおり見えてまずまず。

鬱蒼とした杉林のなか沢音を聞きながらなだらかに登っていくと、程なく石橋を渡り「清滝」に着く。小さな滝である。

この先、数年前にきたときは両側を杉に囲まれひんやりとした霊場の中を行くという感がしたが、左側斜面がかなりの面積で伐採されたところで、現在は明るい登山道となっている。山岳信仰の山としてはちょっと残念には思うが...。
石裂山やがて、東屋のある「竜が滝休憩所」で一休みとなる。
この先、すぐに分岐があるが、周回コースとなっており、どちらを選んでもよいが、コース標識からすると直進し右回りコースが一般的らしい。今回も時計周りのコースを選ぶ。
石裂山すぐに沢の中にそびえる栃木県銘木百選にもなっている「千本かつら」の大きさに圧倒される。
樹齢1000年というがたくさんの小枝をつけて2本の大木が寄り添っている。
よく見ると岩が樹木に挟まれてかなりの高さまで達している。樹の成長に伴って岩が持ち上げられたのか、誰かが樹に置いたのかは定かでないが。
石裂山石裂山中の宮から本格的な登山になる。
すぐに大きな岩(石裂岩)の上段の洞窟に祀られた「奥の宮」を見上げる。奥の宮にお参りするには、岩に取り付けられたクサリやハシゴを頼りに登ることになる。
以前はクサリと手すりでさらに岩が濡れていたので難儀したが今回は難なく登ることができた。

結局、沢上部をかなり奥にトラバースするようにコースは巻いていることがわかった。かなり急傾斜を沢に下りるが長いロープが張ってあり、ロープの助けを借り下りる。
石裂山加蘇山神社奥ノ宮に到着。
  
石裂山最初の緊張が解け、ためいきをついた時、沢ひとつ越えた尾根に、なんとニホンカモシカが身動きひとつせずこちらを見ているのに気づく。

石裂山
もう冬毛に変わり真っ白い。こちらの歓声もよそにまだ距離もあるためか逃げようともしない。
じっとこちらも見ているカモシカはもの悲しそうな表情で、腹を空かせているのか、病気じゃないのか何か気になる。

しばらくお見合いのような時間を過ごしたが、カモシカの様子を気に止めながらも足を進める。
石裂山後ろ髪をひかれる思いで両側が切れ落ちた尾根道を急登する。

根っ子を手がかりに登りつめると「ヒゲスリ岩」の岩場を過ぎる。
右下はスッパリ切れ落ちているが、アルミの足場と手すりがついているので、それほど恐怖感はない。
石裂山尾根近くに到着と思いきや、もうひとつ急登が待っている。
岩場ではなく雑木林で枯れ葉がたまっており滑らないよう注意しながら登る。この辺は春にカタクリの群落が見られるところである。
石裂山尾根に出て右方向に進むとまもなく東剣ノ峰を通過する。

石裂山 長い階段を下る。
下りは後ろ向きで!
石裂山石裂山 さらに登り返すと「西剣ノ峰」に到着する。
ここは少し先に見晴台があり、晴れていると東西に眺望がきくが、足尾・日光方面は雪で全く遠望がきかない。東方面はまだ見えているが、なんか雲行きがあやしくなってきた。
それにしても、前方に見える崖など急峻な石裂山、どうやって山頂に立てるのか?
前方右側より回り込むようだ。
石裂山さらに、もうひとつのハシゴを急下降する。ハシゴは長いし、曲がりのため2箇所ほどハシゴの連結が途切れているので、足の運びにより慎重になる。

鞍部に出ると御沢峠だ。やはり左側の谷から強風が吹きあげる。


早々に石裂山への急登に取り付く。尾根に出ると分岐があり石裂山は左に折れてすぐのところにある。
石裂山石裂山頂上は広葉樹林の中にあるため眺望はあまりきかない。
山頂をあとに分岐まで戻り、目の前の月山(つきやま)に向かう。月山までは今までのことを考えれば難なく行ける。
石裂山月山からの下りも気が抜けない。

杉林の下降を過ぎた辺りから雪もだいぶ積もり始め、登山道も見失いがちになる。
途中クサリ場があったり、岩がゴロゴロしていたり、雪のため、より慎重を極めた。
石裂山さらに登山道が雪で消されてわかりにくくなる。不安になり、周りの山容や先の登山道を見極めるところが2~3ヶ所ほどあったが以前にここを下りた経験で救われた。(ホッ)

なだらかに下って杉林に入ってくると道ははっきりとして、もう不安はなくなった。依然として雪は降り続く。

竜が滝の休憩舎では、もう一人の登山者が我々に追いついてきた。3時間弱で一回りしてきたそうである。
我々の5時間コースとは段違いの速さであるが、そんなに急いで...とも思うが、それは個人の体力・技量・考え方などによるので何とも言えないが。
石裂山雪の清滝はきれいだった。


推定往復山行距離 6200m
標高差約420m

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