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Tak@se Web Echo

~ 山歩きの記録と山岳写真集 ~


男体山

なんたいさん(2484m)
日本百名山/栃木百名山
2004(H16)年8月7日(土) 晴れ
栃木県日光市

■行 程:二荒山神社中宮 - 一合目 - 三合目林道 - 四合目大鳥居 - 五合目避難小屋 - 六合目 - 七合目避難小屋 - 7.5合目 - 八合目瀧尾神社 - 九合目 - 男体山山頂  (ピストン)

サムネイル画像解説: ※サムネイル画像に赤枠のあるものはポップアップ拡大できます。解除は×または写真枠外をクリック。

男体山近くに住んでいながらも、いまだ実現していなかった男体山登拝講社大祭期間に登ることにした。

男体山登拝大祭は毎年7月31日から8月7日の間に、中禅寺湖畔の二荒山神社から唯一この期間に限って夜の山行が許されるもので、初日は1000人以上もの参加者で賑わう。

8月6日23時30分過ぎに境内に入ると、もうすでに10人ほどが神主から登山の安全を祈ってお払いを受けており、ちょうど今開門したばかりであった。
登拝料は通常は500円であるが、この期間に限って1000円。受付で登拝の証とお札を受け取り、簡単に登山の説明を受ける。
23時40分ヘッドランプを灯し、鳥居をくぐりスタートする。
山頂まで夜間登山のため、往路の写真はわずかです。
山頂や復路の写真を主に使用していますので文章と一致しません。
男体山 鬱蒼とした杉林の石段を登ると、すぐに1合目にさしかかる。ここから樹林帯が続くのだが歩き始めは結構キツイ。3合目からは舗装された林道をいろは坂のようにクネクネと曲がりながら歩く。

まもなく大きな石の鳥居がある4合目に到着する。ここから鳥居をくぐり本格的な登山道となる。

4合目で休憩をとっていると、遠くで稲妻が光り、こちらに近づいているように思え、この先不気味な存在だ。一緒に休んでいた夫婦連れの奥さんが「あっ 花火だ。きれい!」と叫ぶ。旦那さんから長生きするよと言われていた。
男体山鳥居をくぐり5合目に向かうが、道は大きくえぐれていて、笹が生い茂っている。
鉄パイプが手すりとして道に沿っている。段差もきついところも出てくる。

5合目にはトタン葺きの避難小屋があるが、着いたとたん、ランプも着けずに立っていた人にはびっくりした。
男体山5合目を過ぎるとまもなくガレ場が目立つようになる。相変わらず急登に変わりはない。

6合目は、迂回路になっており左に大きく曲がり樹林帯に入る。所々開けた場所からは、中禅寺湖畔の明かりが見え、だいぶ高度を上げているのがわかる。
男体山相変わらず沢沿いの斜面を登っていく。徐々に勾配はきつくなる。

やがて、笹の茂るカラマツ林に入って来るとガスが出始めた。今日の天気は悪くても曇りかなと思っていたが、ガスは予想していなかった。
男体山7合目にも避難小屋があり、岩場の樹林帯となっている。さらに岩場が延々と続き、汗が吹き出るとともに疲れも。

8合目は今か今かと思っていると、なんと7.5合目の標識が出てきた。何で7.5なんだと思いつつも気を取り直して進む。

滝尾神社の社があるところが8合目だ。大きな1枚岩が散在している。
男体山だんだんと周りの山容から頂上に近づいているのがわかる。

9合目で休んでいると、一人の神職が登って来た。
交代要員だそうで彼が言うには、頂上まであと20分ぐらいですよ。と言ってさっそうと登って行ったが・・。
男体山いつの間にか東の空は白みはじめていた。
しばらく行くと赤い砂礫のザレ場と変わる。頂上への最後のアプローチとなるが、ここが意外ときつい。足元がズルズルと滑りやすく、よけいに疲れが加わる。

神職が言っていた20分では到底無理だ。東の空はすでに赤みを帯びて日の出の時間が迫ってきているのがわかる。

男体山どうにか日の出時間ぎりぎりの4時40分過ぎに登頂した。

休む暇もなく急いでカメラの準備をする。日の出方向は雲が低くたれこめていたためご来光は遅れ気味で、皆、今か今かと待っている。

頂上付近は付近は時折りガスが横切り、日の出をより一層幻想的にしてくれる。頂上には30人ほどの登山者がご来光を拝んだ。
男体山ご来光からしばらくして、男体山の姿を中禅寺湖など周囲の山肌に影を落とす、“影男体”がくっきりと現れた。

この日は天気も良く、神々しいご来光も拝め、すがすがしく山上を過ごすことができた。
寒くもなく、しばしの間横になって寝てしまった。
男体山ここから笹原とシラカバ林の中の急登を一登りすると気持ちの良い高台に着く。
空はいつの間にか真っ青だ。
男体山いつの間にか、頂上に残っているのは数人になっていた。ゆっくり7時過ぎに下山を開始する。

登るときは暗かったこともあり写真を撮らなかったので、帰りは区切りの9合目から順に写真を撮りながら来たが、3合目から昼前にもかかわらず雷雨に遭い、急いで下りたので残念ながら2合目だけ見落としてしまった。
標高差1200m余りで、それだけでも大変だが、加えて岩場、ガレ場、ザレ場などが多く、さらに徹夜山行でもあり、大変な苦行である。

神社の案内では3~4時間とあるが、休みを多くとることになるとさらに時間がかかる。
ちなみに、頂上にいた神職は以前にご神体を背負って1時間50分で登ったとのこと。
下りは、急降下でもあり岩場での転倒に気をつけたい。
男体山登拝講社大祭

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