田島町から国道118号線を会津若松方面に向かうとカヤ屋根の駅舎で知られる会津鉄道の湯野上温泉駅がある。
その温泉街北側正面にどっしりとかまえる小野岳に登る。現地案内標識では「小野嶽」と記しているので、何かすごい山なのか想像させる。
温泉街から大内宿に向かい、宿を通り過ぎ大内ダム方向に進めると、右側に大内登山口に向かう林道に入る。砂利道を少し進むとKDDIのアンテナ塔のすぐ先に駐車場はある。
温泉街から大内宿に向かい、宿を通り過ぎ大内ダム方向に進めると、右側に大内登山口に向かう林道に入る。砂利道を少し進むとKDDIのアンテナ塔のすぐ先に駐車場はある。
ほどなく右手から沢の瀬音が聞こえ始まると「小野の泉」と称する湧水に差しかかる。最後の水場とある。手がしびれるような冷たさだ。
この先、道は大きく左に曲がってプラスチックの階段を急登するようになると、ブナやミズナラが目立つようになってくる。
登りつめ尾根に出たところで、「天望台」と称する看板がある。赤ペンキで書かれた看板の字が良く見えなかったため、「失望台」と読んでしまった。ここから数十メートル左に行ったところにあるが、送電線の鉄塔敷地で小広い草地になっているが、看板通り、天を望むにはいいかも知れないが、周りの木々にさえぎられて、小野岳山頂方向が開いて見えるだけである。
本来は大内ダムや大内宿を見下ろす絶景地であるはずなのだが・・・。なるほど「失望台」であった。
気を取り直してゆるやかに尾根を進める。最初はゆるやかに登っていくが次の尾根まで結構急登であるが、ブナやミズナラの大木を楽しみながらの登りである。さらに2ヶ所の鉄塔巡視路分岐を経て尾根歩きとなり小ピークに達する。
一旦下ってさらに小さく登り返すを2回行なって山頂への最後の急登となる。浅草岳ほどのものではないが、直径2mを超えるようなブナやミズナラの大木が森の主を競っている。
雨乞いのために牛の首を沼に入れたという伝説の沼尾沼が木々の間から見下ろすことができる。沼尾コースがあるとのことで、注意しながら歩いていたが分岐地点は確認できなかった。
山頂は草原のような感じで広い。普通、山頂といえば森林限界でさほど大きな木々は少ないのだが草地になっている。東方向はほぼ眺望が開け、西側を向くと木々がさえぎり展望は利かない。
祠がひとつ祀られており、三角点はここから南側に30mほどのところの草地にある。その手前から小野観音コースが続いており、すぐに林間となっている。
山頂からの展望は北から南東方向がよく開いている。東に大戸岳などが大きく広がっているが、高さが同じようでどこがピークかわかりづらい。
北側には会津若松の市街が見渡せ、その右手にはかすかに磐梯山が見えているが、霞がかかっているため猪苗代湖や吾妻連峰は見えなかった。
南東側には二岐山がはっきりと確認できた。
おりから3連休のせいもあり、大内宿に向かう車の大渋滞にはびっくりした。
もう午後3時過ぎだというのに国道から大内宿まで連なっている。こちらは帰りでスイスイと走り抜けて気の毒な気がする。
歩行総延長:6km 総山行時間:6時間