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Tak@se Web Echo

~ 山歩きの記録と山岳写真集 ~


社山

しゃざん (1827m)
栃木百名山
2005(H17)年6月5日(日) 晴れ
栃木県日光市・足尾町

■行 程:歌ケ浜駐車場 - 狸窪 - 阿世潟 - 阿世潟峠 - ロボット雨量計 - 社山(1827m) - 阿世潟峠 - 狸窪 - 歌ケ浜駐車場

■社山ルートマップ:【ルート確認用】 【拡大表示・印刷用】

サムネイル画像解説: ※サムネイル画像に赤枠のあるものはポップアップ拡大できます。解除は×または写真枠外をクリック。

社山中禅寺湖畔、歌ケ浜の駐車場から出発となる。駐車場はすでにかなり埋まっており、ほとんどが釣り客の車らしい。
7時過ぎに湖畔沿いの中禅寺湖南岸道路を歩き出す。
やがて英国大使館別荘、イタリア大使館別荘記念公園を横目に見て気持ちのいい林間のコースに入る。
まだ車道が続くが宿泊客などが利用するのみだ。
社山多くのつり客が湖岸の至るところに陣取って楽しんでいる。
40分ほどで2軒の民宿がある狸窪(むじなくぼ)に着く。車両は完全にここでストップだ。
このすぐ先が紅葉写真などで有名な八丁出島で半島となっている。
社山湖岸道は中禅寺湖から離れることなく続いており、エメラルドグリーンに輝く湖面が美しい。
社山それにしてもこの湖岸道は3mほどの道幅で砂利が敷きつめてあり歩きやすい。
ブナやミズナラなどの大木が茂り、淡い新緑と射し込む光線が織りなす様は、なんとも言い難いすばらしい美しさだ。

狸窪から約30分で阿世潟(あせがた)に着く。
ここまでほとんど平坦な道を歩いてきたが、社山へ向け左折し、まず阿世潟峠を目指す。
社山林間をなだらかに登って行き、峠に近づくに従い急登になるが30分ほどで難なく阿世潟峠(1417m)に着く。
社山峠からは足尾方面の展望が開け、また中禅寺湖も林の間から望むことができる。
ここからは目指す社山は望めないが、ロボット雨量観測所がある峰が見える。

この峠は半月山方面、今はあまり利用されない足尾方面へも道を分けており、まだ時間が早いせいか数人しか出会っていない。
休憩のあといよいよ社山に向け出発する。
社山道は笹原の尾根を進め、やや登りがきつくなってきた。
ロボット雨量観測所で一息入れる。

ここまで来ると足尾、中禅寺湖が眼下に見渡せるようになる。
振り返ると半月山が一段と高くそびえている。
社山ますます登りは急になってくる。
数箇所のピーク地点で休みをとりながら重い足を踏み出す。しかし、展望はすこぶる良好だ。

社山男体山から左に目をやると太郎山、山王帽子山などがはっきりと見え、さらに戦場ヶ原から一気に落ちる竜頭の滝の白い帯が見えている。
社山シロヤシオが目立って多く、ちょうど満開時期だ。
辺りの山肌を見ると緑のキャンパスに白の絵の具を大小点々とちりばめているようにも見える。
社山頂上手前で突然、アズマシャクナゲが登山道右手に現れ、中禅寺湖が背景となっている。
そういえばこの辺りから黒檜岳方面にかけシャクナゲの群生があることは前もって調べて知っていたが忘れてしまっていた。
社山花の着きが良く大株のアズマシャクナゲの濃いピンクがあざやかだ。
必見の価値がある。
社山頂上間近になると辺りの様子が変わってくる。黒々とした枯れ木が点在している。
かつての足尾銅山の煙害による傷跡である。今になっても笹原が広がっているだけで大きな木は育っていない。
ところが対照的に頂上付近の中禅寺湖側の一角だけはコメツガの森となっている。

社山からは足尾・前日光側が開けている。銅親水公園や庚申山系を望むことができる。
山頂から数分行ったところは笹の平原になっており休むのに良い。しかし、黒檜山や白根山系は残念ながらガスが出てきたため、望むことはできなかった。
社山狸窪を過ぎた辺りから夕立に遭い、しばらくぶりにカッパを着る。


歩行総延長:5.8km(片道)  総山行時間:7時間

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