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Tak@se Web Echo

~ 山歩きの記録と山岳写真集 ~


蒲生岳

がもうだけ (828m)
東北百名山/うつくしま百名山/会津百名山
2006(H18)年9月9日(土) 晴れ
福島県只見町

■行 程:久保登山口駐車場 --- 上原清水 --- 夫婦松 --- 分岐 --- 山頂 --- 宮原登山口分岐 --- 鼻毛通し --- 上原清水 --- 駐車場

■蒲生岳ルートマップ:【ルート確認用】 【拡大表示・印刷用】

サムネイル画像解説: ※サムネイル画像に赤枠のあるものはポップアップ拡大できます。解除は×または写真枠外をクリック。

蒲生岳会津あるいは東北のマッターホルンと称される蒲生岳は、只見町の街からすぐの只見川のほとりから立ち上がっている。鋭く天に向かって突き出すその山容を見るや、びっくりするやら納得するやら。

HPなどの山行ガイドでは標高828m、1時間30分程度ではあるが、ほとんど急斜面の岩登りで高さは低いが甘いものじゃないとは書かれている。
蒲生岳久保登山口は只見線・会津蒲生駅近くの国道252号線沿いにあり、その向かいには蒲生集落の真新しい集会施設・雪の里があり、トイレを提供してくれている。
蒲生岳会津蒲生駅を目指して進むと踏み切りがあり、すぐ先が駅となっている。無人駅で1日4回の運行だそうだ。
(今日はこのうち2回を見ることができた)
蒲生岳踏み切りを渡りすぐに左手土手下に「上原清水(かんばらしみず)」という、冷たくておいしい水が湧き出ている。登山者は必ずと言ってもいいくらいここに寄るようである。
蒲生岳畑の間を少し進むと雑木林に入り、いよいよ登山となる。
薄暗い林は高温多湿で、虫がまとわりつきうっとうしい。
蒲生岳すぐに尾根に出ると潅木帯の急登になる。すべりやすい土質で小さな潅木をつかみながら登っていく。
程なくすると道は岩場に変わる。一枚岩のようなところを登る。岩が乾いているのでグリップは効いているが、雨の日は慎重にならざるを得ないだろう。

それにしても暑い。加えて湿度がものすごい。
中腹付近から松林に変わってくる。

登り半分近く歩いて今日はいつもの調子が出ない。少し歩くと身体が休めと言っているような感じだ。
蒲生岳簡単気分で登り始まったがとんでもない。
水は500ml1本、大した食料も持っていない。
(これがあとで苦しめられることになる)

夫婦松がちょうど中間地点であることの標識がある。
この辺から見晴らしがよくなって、はるか下に町並みや只見川が望めるようになる。
蒲生岳ここでめずらしい「くもの巣」に出会った。普通のくもの巣は平面上に張るが、ここにある巣は球形に張っている。光に当たってキラキラしていた。

松林は日陰で時折涼風が吹きぬけ、本当に気持ちいい気分になるが、標高も低いせいか併せて熱風も吹いてくる。
蒲生岳やがて松林もなくなり、再び暑い日差しのなかを、岩場中心の歩きに戻る。

頂上下の分岐では、標識に「けわしい道」とある左にコースをとる。急斜面の岩を慎重にトラバースする。それが終わると西側の尾根に上がる垂直にも感じる登りがある。
蒲生岳至るところにクサリやロープが取り付けられているが、特にロープは滑りやすいトラロープとは違い、材質はわからないが太くて持つ手にフィットし扱いやすい。
蒲生岳急登がさらに続くがやっとのおもいで山頂に着く。
山頂の展望を楽しむよりも、とにかく暑くて日陰を求めるほうが先の気分。

先着のグループが山頂の松の日陰を占領していたため、小さな木陰を見つけ休む。
やがて気分もやわらいできたので、360度の絶景を堪能する。
蒲生岳帰路は頂上を巻くように下りて行くが相変わらず急斜面である。

分岐があるが宮原登山口方向は新潟中越地震の影響で通行禁止であった。

この辺から再び気分がすぐれなくなってくる。
蒲生岳「鼻毛通し」でついに我慢できなくなり嘔吐、しばらく日陰でバタンキューの状態。
立ちくらみもするし、息もいつもの調子ではない。


直射日光の強さと湿度の高さにまいったようで、典型的な熱中症だ。水も心細く、この先どうなるか。

20~30分横になっていたろうか、ようやく落ち着きを取り戻し、また歩き出す。
しかし、何か足の運びが危なっかしい感じ。

こんなハプニングもあり、「風穴」を見落としてしまった
蒲生岳通常、下山はスイスイのほうだが、この日ばかりは下界が遠かった。
中腹の松林を過ぎた辺りからは炎天下、ジリジリと容赦なく照りつける。

つらい山行となってしまった。
あとで聞いたが気温は30度を超えていたとのこと。
蒲生岳上原清水での冷たい水のガブ飲みを思い浮かべつつの、よろよろ山行であった。



今日の反省:高温・多湿下に水不足+寝不足。
教訓:どんな山でも装備と体調は万全に。


総山行時間:5時間30分

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