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Tak@se Web Echo

~ 山歩きの記録と山岳写真集 ~


弥太郎山

やたろうやま (1392m)
栃木百名山
2006(H18)年5月21日(日) 晴れ
栃木県那須塩原市塩原

■行 程:土平(塩那スカイライン)- 9号鉄塔 - 8号鉄塔 - 7号鉄塔 - 山頂  (ピストン)

■弥太郎山ルートマップ:【ルート確認用】 【拡大表示・印刷用】

サムネイル画像解説: ※サムネイル画像に赤枠のあるものはポップアップ拡大できます。解除は×または写真枠外をクリック。

弥太郎山塩原温泉街を通り過ぎ、国道400号から右折しすぐに箒川を渡ると、まもなく木の葉化石園や箱の森プレイパークがある。

その先が今や廃道と決まった塩那スカイラインが続いている。

すぐに第1ゲート(無人)があり、毎日次の時間帯が閉鎖になるので要注意。
閉鎖時間帯は、[夜18:00~翌朝8:00]
なお、冬季は全面閉鎖(期間は要調査)となる。

ジグザグに1100mまで一気に登ると登山口である土平(どだいら)に着く。
ここまでは車が入れる。
弥太郎山土平には駐車場と路肩に20台ほど駐車でき、奥に続くスカイラインは第2ゲートで頑強に閉ざされている。
弥太郎山弥太郎山(やたろうやま)へは東京電力の送電線沿いに鉄塔番号9番から7番まで歩くようなコース取りとなっている。

いきなりジグザグに登りが始まる。マップでは直線になっているがかなりのジグザグで徐々に高度を上げていく。

マイヅルソウやチゴユリが足の踏み場もないほどに広がっている。
弥太郎山まず9号鉄塔手前で分岐するが、鉄塔に立ち寄らない場合は真っ直ぐに進むが、鉄塔地点は景色もいいのでここでは左折していく。

明るく開けた地点はタラの芽が多く目立つがすでに採ったあと。

高原山(前黒山)、日光連山、日留賀岳などの男鹿山塊と見晴はすこぶる良好。これから目指す弥太郎山が7号鉄塔とともに望める。
弥太郎山次に下降気味に8号鉄塔に向かう。

新緑のカラマツを主体に気持ちのいい林間だ。道も土の上にカラマツの落葉を薄く敷き詰めた感じですこぶる歩きやすい。

東京電力も巡視道として利用しているので整備も行き届いているのかも。
弥太郎山8号鉄塔からは鞍部まで半円を描くように下っていくが、国土地理院の2万5千分の1の地形図に書かれているルートとは違うが道はしっかりしており、間違うことはない。

やがて平坦地を過ぎ、尾根上にジグザグに登り返しが始まる。朽ちた道標には塩原自然歩道の看板が見られ、傾斜も幾分きつくなる。
弥太郎山所々にオオカメノキの白い花が満開だ。7号鉄塔の目の前で左折すると頂上はすぐそこに見えてくる。枯れたササ原を登ると頂上となる。

頂上は林間のなかにあり木々の合間から男鹿山塊の山並みが見える程度で、眺望はさほど良くない。
弥太郎山ここまでゆっくり1時間30分の道のりで、帰りは往路を戻るが小走りに40分ほどで登山口に着く。
[塩那道路(塩那スカイライン)]
塩那スカイラインは、塩原温泉と那須町板室温泉を結ぶ約51kmの観光道路で、昭和39年から着工され、昭和46年にパイロット道路(暫定的な道路)が完成。その後本格的な道路建設に取りかかったが、オイルショック等により県の財政悪化などで、昭和50年に全面的に工事中止となる。

昭和57年に今後の整備方針が策定され、中間部36kmの建設を凍結するに至り、その後の見直しにより建設するにしても133億円の工事費、年間1.3億円の維持費がかかり観光面からも整備効果が期待できない等の理由により平成16年に建設断念を決定し、パイロット道路で失われた植生を回復する対策を施すことに方針転換した。

この植生回復に要する費用は約20億円が見込まれている。これまでの工事費は100億円を有に越え、さらに凍結期間においても年間3~4千万円の維持費がかかっている。

現在、この道路は車両はもちろん歩行まで規制されており、固くゲートで閉ざされているが、なかにはマウンテンバイク、登山、山菜採りなどでこれを乗り越えて行く者もいるようである。このルートで男鹿山塊に至るまでには半分行っても25kmととても日帰りとはいかないが、山ヤにとってはせめて登山用ぐらいには解放してもらいたい気持ちはあるが、あの自然破壊された道路は見るに耐えないし、ガケ崩れのリスクは高いため全部自己責任でとまでは言えないのだろう。
この道路に最近人や動物を感知して自動で写真を撮る装置が取り付けられている。

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