前夜から枝折峠駐車場に車中泊。
天気は良く星空だ。目指す駒ケ岳も月の光で頂上付近がかすかに望める。
流星が流れたが、そういえばジャコビニ彗星群の活動期だと気がつく。
見ていたいが明日の山行のことを思い、晴れを期待して眠りにつく。
5時半過ぎ、きれいな朝焼けに始まる。
会津駒ケ岳や三岩岳などが右手に望める。
5時55分スタート。枝折峠は標高1065m。
登山口は駐車場トイレ裏から高台に登っていく。
低い潅木帯の尾根道を進む。
歩いて20分ほどすると、道端に観音像がある地点にくる。
目指す駒ケ岳がはるか遠くに望める。
分岐に出る。角には「十合目大明神」とあり、神社であることがわかる。
真っ直ぐに行くと、「銀の道」とあり、駒の湯につながっているらしい。
すぐに明神峠を通過する。(1236m)
紅葉もよし、なんか駒ケ岳が近く見えてきた。
(ところが、これからが大変だということは今は知らない)
尾根の全体が見えてきた。この先、尾根道を行くのだろうとなんとなくわかる。
しかし、ずっと先までさほど高度をあげないような感じだ。
何度となく立ち止まりながら、カメラを覗く。
いい感じで紅葉している。
左に行くと道行山とある。
(帰りに寄ってみたが、何にもないピーク。「山」という杭が打ってあるのみ。道はこのまま銀山平につながっている)
ここまで3回ほどアップダウンがあった。明神峠から2kmほど歩いたがわずか50mほどしか高度を上げていない。
ここから次に目指す小倉山まで1.7kmとある。
小倉山までは一旦下って、大きく上り返すような感じで、一段高くなる。
心配の空は薄曇りのところもあるが、青空も多い。
陽射しが紅葉の木々をさらに光り輝かせる。
紅葉を満喫するには陽が必須。
この青空。気分を一層高揚させる。
やがて、やや登りが急になって、小倉山に。
駒の湯からの道と合わせる。
先行の東京の方は、三角点に興味があり、正確には三角点はこの少し上にあるのだろうと言っていた。
(帰りに三角点を確認したそうだ)
次の目標は百草の池(もぐさのいけ)。
「百草」とはどういう云われでつけたのだろう。
百草の池を通過。現在、池周辺は保護中で立ち入り禁止。背伸びしてみれば一部が見えるが、小さな池のようだ。
本格的に登りもきつくなってきて、次に目指すは写真中央に小高く聳える小さなピーク(前駒)。
だいぶ上がってきた。
振り返ると小さな百草の池が周囲の紅葉に混じってアクセントになっている。
前駒に到着。(1763m)
左下には深く切れ落ちた谷に残雪が。
斜面には陽射しで紅葉の輝きが一層増している。日陰もあり、それが引立て役なのかもしれない。
あと残り、250m足らず。
道は岩場地帯と変化してきた。気を引き締めて。
稜線上はナナカマドが主役。
葉を見るときれいに紅葉しているのがわかる。今年の紅葉は当たり年。気候条件によってはきたなく茶色に枯れているのが見られるが・・・
岩の隙間にたくましく生きている。
岩登りのはじまり。長いクサリがある。
小屋手前まで岩だが、足場はしっかりあり、慎重に登ればよい。
駒の小屋に到着。(標高1890m)
ここで、一息ついて頂上へ向かう。写真前方へ直登し、稜線に出たら右に折れ300m先が頂上。
管理人さんに聞くと、すでに雪が10cmほど降ったそうで、10月19日で小屋閉めとのこと。
山頂に到着しました。
時間は11時20分。休憩その他を入れて5時間25分かかった。
かなりの時間を費やしたと思われるが、自分なりの達成感、満足感がある。
雲が多くなってきたが、まだ良く見える。
眼の前に越後三山と言われる、中央にゴツゴツした八海山、左端には中ノ岳を見ながら下山。
頂上部は草原のような感じ。
管理人さんによると、写真左手の岩は強風で吹き溜まり雪渓となって、最後に顔を出すそうだ。
小屋前に引いた水はストップしていたが、沢にはまだ水が流れているとのことで、汲んできた水を勧められた。
12時5分下山に。
下りるのが惜しい気分だが、前駒辺りの紅葉をしっかり眼に焼き付けながら。
駒ケ岳、中ノ岳ともお別れ。何度も振り返る。
1時間30分ほど歩いてきた。
峻険な荒沢岳は終始見えていたが...。
枝折峠はまだまだ遠い。(写真中央の小高い山のまだ先が登山口。あと1時間以上かかるだろう)
バテバテで”気力・体力喪失”気味の中、後から追いついてきた地元の方お二人とご一緒しながら下りる。
”魚沼の山”にこだわり、しっかりしたポリシーをお持ちの方である。また、もうお一人は、昨日は百名山の高妻山、今日は駒、明日は尾瀬、会津駒とものすごいスーパーレディであった。
山のエピソードやHPの話しに疲れた身体はどこへやら、たちまち登山口に到着した。(15時45分)
魚沼の山:
http://www.nct9.ne.jp/yamacho/index2.html