前日の駒ケ岳で今日は守門岳と、めずらしく山三昧の日々。
前夜は大湯温泉に泊まり、早発ちを希望したが食事時間が合わず。なんとか頼みこんで少し早めてもらった。
守門岳は大岳、青雲岳、袴岳の3つの総称で、今回、その最高峰の袴岳に登る。
魚沼市並柳付近から守門岳を望む。
只見線の大白川駅(国道252号)を左折し、すぐにまた左折し大原スキー場を目指す。ここを直進すると浅草岳登山のとき通った道だ。
スキー場に入り、かなり高台まで走ってきたが、道がはっきりしないなかとりあえず進む。
やがて、平坦地に入ると案内板があり安心した。
辺りはススキが茂っていて白く輝いていてきれいだ。
車が行ける所まで行くとそこが駐車場・登山口であった。
先行の方は2台が駐車。
登山口にスズメバチ注意の掲示。このコースではないようだが支度している際にもブーンと飛んでいた。
登山届けを書いて9時10分スタート。遅めのスタートとなる。(標高630m)
すぐに布引の滝へ行ける分岐がある。
ここは迷わず山へ直行。
いきなりブナ林のなか急登。
根っこにつかまりよいこらしょ。
昨日の疲れが残っており、体がまだ反応しない。
30分ほど汗をかくと、道は左方向に大きく曲がりヤセ尾根に入る。
ところどころ露岩帯もあり、徐々に高度を上げていく。
布引の滝への分岐がまた出てきた。(帰りに余裕があれば...)
(約950m地点)
ところで山とは直接関係ないが、歩きながら地元のFMポートを聞いていた。
そのなかで、今日は10月10日の10並びの日だと放送していた。
そうだ、記念にその瞬間を写真に撮ろう!
早速、カメラの時計を正確に合わせる。しかし、秒までの設定はできない。
あとはヤマ感でシャッターを押してみようということで、撮影の被写体にベストな位置に待機する。
そのときがきた。秒は自分で1.2.3...と数えて、カシャ。すぐに2枚目。
カメラのデータを確認する。データは秒まで記録される。
なんと、撮影時間を確認すると、[2008.10.10.10.10.10]と10が連続して5つ並んでいた。(ニンマリ)
10並びの撮影データ
一人旅のちょっとしたお遊びでした。
このコース最大の難所と思われる場所に遭遇。
木に結びつけたロープ3本が垂れているが、このロープがふらふら動くし、身体がオーバーハング気味になり恐怖感を覚える。さらに足場も悪い。
(メタボですいすい通過とはいかない)
なんとか無事に通過する。
まだ高台までひと登りが待っている。
疲れもあり、ゆっくりゆっくりと登る。
やがて、道は平坦になってきた。
やや下って、すぐに沢と出合う。
沢を歩き、すぐにその支流(涸沢)に入る。
石ころの上を歩く。
ここで、先行の一人に出会う。いくらかお話しをさせていただいたが、時間的に帰れるか聞いたところ、あと少しだから大丈夫だとのこと。
背中を押されて気力を取り戻す。
沢の支流を登りつめると、左から田小屋コースを出合う。
すぐに「三の芝」と呼ばれる湿原状の草原に出る。傾斜湿原風だ。
草原の真ん中を歩くが滑りやすい。湿原保護のためにも木道をつけたほうがよいのでは...。
続いて「二の芝」、「一の芝」と続くが、明確に境はどこからの区別はつかなかった。
湿原を抜けると、辺りはパッと開ける。
目指す守門岳を中心にすごい景観だ。(オーーーと唸り出したくなる)
左手は青雲岳からの山肌の紅葉も素晴らしい。
右手は大雲沢へ落ち込む渓谷が素晴らしい。
ここから頂上まであと200mほどの高さ。
途中、あと1回休みで行こうと決める。
着きました。登山口にあった3.5時間の案内からは少し早い時間でした。
裏手の硫黄沢からガスが湧いてきて北方向が真っ白。
先行の方は今までよく見えていたとのこと。私が着いたとたんとのこと。
なんと非情な。
しかし、北側だけがガスであとは結構よく見えた。昨日登った越後駒は温度が高いせいか霞んで見えなくなっていた。
浅草岳は近いこともあり良く見えている。
ガスが切れるの待って、青雲岳(左)、大岳(右)を望む。
あとで3山を回ってみたいが、大きなアップダウンがあるように見えるのだが...。
13時5分、頂上を後にする。
大雲沢の落ち込むいく筋もの山ヒダが美しい。
光と影が創る様はすばらしい。
体力もまあまあ。時間も14時30分。
思い切って布引の滝に寄ってみることにする。
相当な急坂とは聞いていたが、なるほど急だ。
トラロープが延々と張ってあるが、持つ手が摩擦で擦り剥けそう。
約30分で滝展望所まで下りてきた。
山の中段付近が落ち口で、細長い糸のような滝だ。高さがありカメラの広角サイズでも全部が入らない。
滝から守門岳方向を見て、今回の山行を終える。
帰りは別なルートが用意されており、ほぼ水平の道でこちらは一般観光客向け。
(15時30分着)