イワウチワがそろそろ見頃かと那須塩原市上塩原の若見山に登る。
温泉街を過ぎ国道400号線尾頭トンネル手前の上塩原スノーシェルターを出てすぐ左側に駐車場がある。満車の場合は１００ｍ先にも数台が可能。
登山口は駐車場の道路を挟んで真向かいにあるが、登山口に小さな案内板があるだけで目立たない。そもそも東京電力の鉄塔巡視路になっている。とりあえず、塩原線鉄塔18号の案内に従い登っていく。鉄塔まで１１７０ｍ、35分とある。
まだ、木々は芽吹きが始まったばかりで、植物もそう多くはない。すぐに「一人静」が咲いていた。
やがてヒノキ林から雑木林へと変わり、道はジグザグに登っていく。
春一番のスミレ類も紫色が薄いものや濃いものと入り混じって咲いている。
やや濃い色のスミレ。
エイザンスミレ
「ヤブレガサ」もユーモラスな格好で興味をひく。成長するとカサが広がり花をつける。
18号鉄塔では高原山系がよく望める。ここを過ぎるといよいよ「イワウチワ」の出番となる。
最初の群落が現れる。
時期としてはまあまあの咲き具合。
薄いピンクが清楚でさわやかだ。
白い色も混じっている。
続いて尾根に出ると、松の葉を敷き詰めたふわふわのベッドのような道をたどる。
登山道左側は急峻な崖で気をつけたい。再びイワウチワの群落が現れる。最初のよりも規模は大きい。
深い谷まで足の踏み場もないほどの群落だ。
頂上に向けて一旦下降すると、頂上下を17号鉄塔へ行く巻き道（東電巡視路）があるが、ここは帰りに利用することにし、真っ直ぐに進む。この辺りまでがイワウチワの群落で、かなりの範囲で楽しめる。
頂上への登りは急斜度となり、今までは巡視路共用だったが唯一ここだけが”登山道”。
程なくして頂上に達する。登山口から写真撮りも含め2時間程度であった。頂上はやや広い平坦地ではあるが、雑木林で眺望はない。
木々の合間から雪をかぶった日留賀岳の雄姿が望める。
帰路は気持ちのよい雑木林を南に伸びる尾根をたどって下りていく。まもなく、17号鉄塔が遠く見えるようになると、先ほどの巻き道と出合う。鋭角に右手に曲がるが、標識がないので要注意。
再び来た道と出合うので、あとは往路を忠実にたどる。