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Tak@se Web Echo

~ 山歩きの記録と山岳写真集 ~


八溝山

やみぞさん (1022m)
日本三百名山
2008(H20)年3月8日(土) 晴れ
福島県棚倉町/茨城県大子町

■行 程:登山口(八溝線林道)--- 旧参道 --- 妙見菩薩 --- 金性水 --- 鉄水 --- 八丁坂 --- 龍毛水 --- 白毛水 --- 銀性水 --- 八溝嶺神社 --- 山頂 --- 日輪寺 --- わさび田 --- 登山口

■八溝山周辺マップ 【ルート確認用】 【印刷用】

サムネイル画像解説: ※サムネイル画像に赤枠のあるものはポップアップ拡大できます。解除は×または写真枠外をクリック。

八溝山は栃木、福島、茨城にまたがり、突出した山はないが雄大でなだらかに広がりをみせている。

八溝材の産地で優良なスギ、ヒノキが植林されている。
八溝山栃木側からは大田原市(旧黒羽町)から雲厳寺前を過ぎ県道28号線那須・大子線に入る。
武茂川沿いにしばらく進むと山中に入り、分岐があるので、右折する。

道は薄暗く狭く県境の峠に登っていく。所々雪が残り凍結している。峠を過ぎてしばらく下りて行くと道も広くなり、「蛇穴集落」に出る。左手に大きな鳥居が八溝山への入口となる。

入口には通行止めの看板があり、聞くと雪で通行止めではあるが途中までは行けるだろうとのこと。
八溝山鳥居から八溝山林道を登山口までは約5km。
凍結したところもあったが、登山口までは難なく来られた。

駐車場は路肩が広くとられ、整備されている。
日輪寺方向へのコースと湧水群を回るコースの2つがある。

八溝川湧水群を巡るコース(旧参道)を経て山頂に至り、帰りは日輪寺を回るコースとし、スタートする。山頂までは1.7km。

登山口は駐車場から約100mほど先となる。
八溝山20分ほど歩くと左手高台に「妙見菩薩」が祀ってある。
八溝山すぐに最初の湧水「金性水(きんしょうすい)」に着く。

冬場のせいか水はポトンポトンと1滴づつの状態で、喉を潤すほどの水量はない。
八溝山国道沿いに登山口の案内があるが、見落としてしまうほど小さい。
案内には「茶臼山ハイキングコース」と表記されている。

湧水群は5つあり、日本名水百選に選ばれている。

湧水群の解説が掲げられている。(原文)

 霊峰八溝山は、茨城県久慈郡大子町の北端に位置し、茨城、栃木、福島の三県にまたがり、標高1022mで、県内最高峰である。
 八溝山中の湧水群は、古来「三水」とも「五水」とも呼ばれ、「五水」とは、「金性水(きんしょうすい)」、「鉄水(てっすい)」、「龍毛水(りゅうもうすい)」、「白毛水(はくもうすい)」、「銀性水(ぎんしょうすい)」をいい、いずれも徳川光圀が命名し、光圀公は、特に「金性水」を賞美したと伝えられている。
 湧水群の水は、集まって沢となり、久慈川の支流である八溝川の源流となる。沢には日本特有のムカシトンボの幼虫が生息し、その成虫の数は北関東一であると言われている。
 また沢の清冽な水を利用して、八溝わさびの栽培が行われている。
 この「五水」は、昭和60年環境庁の「日本名水百選」に選ばれました。
          -大子町-

八溝山2番目の湧水は、「鉄水」。

「八丁坂」の上り口の東屋にある。
ここも水が出ているのかわからないほどの水量だ。
八溝山2番目の湧水は、「鉄水」。

「八丁坂」の上り口の東屋にある。
ここも水が出ているのかわからないほどの水量だ。
八溝山さらにすぐ先の右手奥に「龍毛水」。

小さな池になっているが、ひと目見て湧き出ているのかわからない。

その奥にはパイプで送水しているタンクが設置してある。
八溝山相変わらず長い階段が続く。
決して急な坂ではないが単調な登りである。
八溝山頂上付近になり次第に雪も多くなってきた。

階段の傾斜もゆるくなり、県道八溝山公園線に出るが、除雪されてなく車の通行は不可。
八溝山県道に出て左折すると左下方に4番目の「白毛水」だが、誰も行った様子がない。
深い雪に適当に下降する。
ここも雪に覆われ、水もタラタラと落ちている程度。
八溝山県道を戻り、再度階段を登る。

右手下方には最後5番目の「銀性水」。
ここは完全に涸れている。

ブナやミズナラの大木が青空をバックに雄々しい。
八溝山八溝嶺神社の境内に入る。

遅ればせながら今年の初詣は八溝山となる。
八溝山八溝山展望台は冬季は休み。
展望台への入館は通常有料であるが、ここの2階からでないと360度の展望は得られないので、ぜひお勧めしたい。
八溝山八溝山頂上に到着。頂上部分は小高く盛土されている。

ここまでゆっくり1時間30分ほど。
八溝山帰りは銀性水のある道に戻り、分岐を左にとり、八溝山公園線沿いの登山道を降下しながら日輪寺へ。

八溝山公園線と出合ったところが日輪寺の入口である。
ここから寺までは舗装された道を下るがほどなく到着する。
山頂から約30分ほど。

日輪寺は、約1300年前に開山され、弘法大師自らの十一面観音像を刻み、本尊とした。坂東二十一番霊場。
明治13年の山火事により焼失したが、本尊は難を逃れ、現在の本堂は昭和48年に新築された。
八溝山境内の隣には八溝山山の家として、バンガローが設置されている。
八溝山スギの林を下降して最下部の沢に出合う。
ここにはわさび田が2つ区画されている。

ここから沢を横目にやや急登を駐車場がある林道に登りつめる。

帰りは約1時間の行程。

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