剣ケ峰は、矢板市の最高峰で、大間々が登山口となる。大間々付近はレンゲツツジの群落が見事で6月初旬には多くの人で賑わう。
この辺一帯は学校平を中心に八方ヶ原と呼ばれ、1000mから1200mの高原で、周辺には多くのハイキングコースが整備され、高原山系(釈迦ケ岳、鶏頂山など)に登ることができる。また、滝も多くあり、冬季には見事な氷柱が見られる。
学校平はその昔学校があったことからの由来らしい。ここには広大な牧場があり、初夏から秋まで和牛を放牧している。
また、「山の駅たかはら」はレストランや展示室、売店などの施設で、冬季間は金・土・日の3日間の営業。
冬季はここに駐車するしかない。
雪は例年よりも少なめだ。
通常は学校平から大間々駐車場まで車で楽々行けるのだが、ゲートでしっかり封鎖されているため、歩きしか手がない。
大間々は、正月のご来光を拝むのに最高の場所なのだが、もう少し封鎖を延ばして除雪をしてもらいたいが・・・。
とりあえず中間地点の小間々に向け、雪の林間を登りはじめる。
30分ほどで小間々に到着。
ここにあった建物はすでになくなっていた。
キャンプ場を経由して林間を大間々に行ける「大間々自然歩道」はあるが、気分を変えて車道を歩く。
車道にはスノーモービルが走った跡があり、カンジキなしで快調に歩ける。
突如として道路はアスファルト丸見えの状態。
周りの林間は20~30センチの積雪なのにふしぎな感じ。
風が強いために吹き飛ばされたのかもしれない。
やがて、大間々駐車場に到着。ここまで約2.5km、1時間弱。
天気も最高で、しばらく展望台の上から眺望を楽しむ。
まったく雲なし。360度の眺望。
うっすらと筑波山が。
那須連山を望む。
これから目指す剣ケ峰(右端)。
左から男鹿山塊、那須連山。
大間々登山口から10分ほど歩くと、剣ケ峰への分岐となる。
ここからカンジキを装着する。
林間の尾根道を進む。最初は踏み跡があったが、途中から消えており、どうやら先行者は途中で引き返したようだ。
コースには、時折木々の解説プレートが引っ掛けてあるだけで、目印のテープ類はまったくないので、コースを熟知していない方などは要注意だ。
雪もやや深くなってきたが、まだ雪も凍っていて締まりがよいためか、歩きやすい。
やがて、尾根の左側が開けてきた。
今日は、本当に空気が澄んでいる。ひょっとして富士山が見えないかと思い、よく目をこらすと、うっすらと見えるではないか。
八方ヶ原からだいぶ下の県民の森から見たことはあったが、この距離からなかなか見えるものではない。
やっぱり、富士山は偉大な山だ。
雪が張り出してちょっとスリルがあるところから釈迦ケ岳方向を望む。
釈迦ケ岳が大きく迫ってきた。
あと500mほどを登ると八海山神社。
八海山神社に到着。学校平から約4.5km、休憩も入れて3時間。
今日のトップ引きらしい。
ラーメン昼食をとる。
今日は八海山神社までと思っていたが、せっかくだから矢板市の最高峰、剣ケ峰まではわずかなので、行ってみることにした。
神社から鞍部までいったん下りる。
登りに入るとほとんど踏み跡不明、ラッセルとなる。意外と雪は深い。
矢板市最高点(1590m)に到着。ここで引き返す。
大間々に戻ってきた。今年のレンゲツツジはどうかな?
大間々台のツツジ群落のなかの白樺。