只見の町を過ぎ田子倉湖を横目に車を進めると左手に田子倉駅が見えてくる。ホームは半地下にあるためか、駅舎には見えない。
登山口はすぐその先で広い駐車場を備えている。只見線を挟んで休憩所もある。
(注）田子倉駅は2013年3月16日廃駅となる。駅周辺には民家がなく利用者も非常に少なかったようだ。
５時前に登山口駐車場に着くが、どうしたことか誰もいない。駐車場から目指す浅草岳が現れる。
眼前に立ちふさがる感じに見える。
登山口が標高520ｍなので高度差1066ｍほどになる。
沢音がにぎやかな只見沢沿いに道は進む。道はまだ平坦でときおりぬかるみがある。
パイプで作られた橋を渡る。
次ははじめての人はびっくりするだろう。歩くと深く沈むし、揺れが大きくなんとも歩きにくい。
さらに数回沢を渡るが、幽の倉沢は増水のとき難儀しそう。
さらに数回沢を渡る。ブナの大木が多い。
歩き始めて約１時間、最後の水場、大久保沢で補給する。
大久保沢を過ぎると登山道も本格的になってくる。ロープも相当な箇所に用意されている。
熊の爪跡との案内がある。ブナの木も太くなってきているのでわかりづらくなっているが、よく見ると熊が引っかいた跡がわかる。
この時期ギンリョウソウが湿った林に顔を出す。
快適な枯葉の道もある。
登山道は次第に岩盤が多くなってくる。そして周りの木々も低くなってきたのを感じる。
振り返ると登山口でもある田子倉湖、遠く会津朝日岳などが望める。
やっと見晴らしの良い尾根に達する。目指す山頂の全容が目に入ってきた。
この先は尾根上を歩くが、道はそれほどの広さはなく岩が主体となる。
次第に高度を増してくるが、厳しい暑さに呼吸も大きく乱れ気味。
ちょうど浅草岳山頂を真正面に見て歩く。
こんなに狭いところもあり、要注意。
階段状の石段を登りつめると、「鬼が面眺め」に到達する。
「鬼が面眺め」は日陰になっていて、見晴らしもよく休憩にちょうど良い。
「鬼が面眺め」から見る山頂へ続く稜線。これからの厳しい尾根登りがうかがえる。
鬼が面山稜線の絶壁は見事。時折、雪渓が崩れるドォーンという音にびっくりする。
鬼が面山稜線全景。この稜線を縦走する登山道もある。
ブナがゲートのような格好になった「熊合せ」という場所を通過する。昔、マタギが熊狩りをしたところだそうだ。
岩盤の急坂になってくる。
急斜面の危険箇所には補助ロープがいたる所にある。
急傾斜の岩場が連続し、疲れもピーク。滑落には十分な慎重さが求められる。
鬼が面山の絶壁底部。
やっと頂上部に到達し、左手には前岳と雪渓などが見える。
浅草岳山頂に到着。
これまで花らしいものは登山道になかったが、山頂部はヒメサユリを中心に花畑となっている。
見事に咲きそろった。
山頂から１５分ほど入叶津コースを下って行くと「天狗の遊び場」と呼ばれる草原があるので、”遊び”に行ってみる。
「浅草岳山頂の大草原」の標識。
小さな地塘が木道を挟んで２つある。
草原が広がる先には「東北のマッターホルン」と称される蒲生岳が望める。
ウラジロヨウラクツツジの背景には田子倉湖が。
雲間からスポットライトのように鬼が面山の絶壁を照らす。浅草岳（只見沢）スライドショー
スマートフォンは横向きがベストです。
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