沼山峠バス停から大江湿原の間は木道も架け替えられ、複線型から広い単線型となり歩きやすくなった。沼山峠を過ぎジグザグに徐々に下りていくと大江湿原に出る。
大江湿原に入ると期待していたニッコウキスゲはまばらに見えるだけでさみしい限り。少し時期は早いのかもしれないが、それにしても少ない。来るときに乗ったバスのなかでNPO法人尾瀬自然保護ネットワークの方が言っていた鹿害の現実だ。
湿原途中に小淵沢田代に向かう分岐に、ひとかたまりのニッコウキスゲの群落があるだけ。。
分岐から小淵沢田代に向かう。このコースは身近にあったが行く機会がなく初めて歩くことになる。
深い森に入る手前に葉っぱが大きく広がったミズバショウに出合う。
コメツガやオオシラビソの大木がひしめきあう森に入る。道はなだらかに上るが急坂はない。
途中、山梨から訪れたという方に追いつかれただけで、他には誰とも行き会うことはなかった。
ゆっくり１時間弱で尾瀬沼方面と小淵沢田代への分岐があるが、田代はすぐ先に見える。
いきなり白根山など日光方面の山並みが飛び込んできた。
小淵沢田代は大きな湿原ではないが、標高1800mほどで尾瀬沼よりも150mほど高く、訪れる人も少なくゆったりと楽しめる。会った方は３人ほど。
湿原の終端まではあっという間だが、この先再び森に入ると、黒岩山や鬼怒沼など2000m級の山並みへと続いている。
振り返ると、燧ケ岳の山頂部が望める。
左端は檜高山（1932m）、尾瀬沼へは右手の鞍部から下降していく。
１時間弱でビジターセンターなどがある尾瀬沼に出る。ニッコウキスゲのシーズンでもあり、にぎやかだ。
ニッコウキスゲの状況はというと、咲いてはいるが密集度はかなり落ちている。大江湿原の真ん中を流れる大江川の西側からヤナギランの丘にかけてはさびしい限りだ。
時期が少し早いかも知れないが、そうとも言い切れないようで、鹿害に違いない。
参考：2005年のニッコウキスゲ
大江湿原の様子
大江川の左右は対照的。
皮肉なことに鹿に食われたニッコウキスゲの幹はトンボの宿り木となってしまった。尾瀬沼周辺スライドショー
スマートフォンは横向きがベストです。
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