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Tak@se Web Echo

~ 山歩きの記録と山岳写真集 ~


米山

よねやま (993m)
日本三百名山

2011(H23)年5月8日(日) 晴れのちくもり一時小雨(強風)
新潟県上越市・柏崎市

■行 程:下牧登山口(旧下牧小学校)-- 水野コース分岐 -- 駒ケ岳(こまのこや)-- しらば避難小屋 -- 米山山頂 (ピストン)

サムネイル画像解説: ※サムネイル画像に赤枠のあるものはポップアップ拡大できます。解除は×または写真枠外をクリック。

米山 ♪米山さんから雲が出た~~♪ の出だしで知られる新潟県民謡の「三階節」の本家本元の霊峰・米山に登る。

山の標高は1000m足らずではあるが、この地域のシンボル的存在で威厳を誇っている。
柏崎市役所に聞くと、今年は積雪量も多かったところに4月の低温で融けるのが遅くなり、残雪が多いらしい。
米山 5つある登山コースのなかで、ポピュラーなコースでもある下牧コースを利用する。
廃校となった旧下牧小学校が駐車場でもあり登山口となっている。

ここの標高が約270mなので、山頂までの高度差は720mほどになる。
米山 小学校のすぐ裏手には神社があり、ここの階段を上って行くのか、あるいは左手の巻道のほうか、どちらが登山道なのか迷ったが、結局神社への階段を上る。
米山 神社の社にしては棟の高い造りである。
この裏手に登山道があるのがわかる。
米山 最初、道はコンクリート舗装された林道を歩くが、道の両脇にはヤブツバキやイカリソウがいっぱいだ。
米山 杉林に入ってくると残雪が目立つようになる。
米山 道の要所には石仏がひんぱんに出てくる。

米山 次第に深くえぐったような道になってくる。
米山 あいかわらず道端や山林にはヤブツバキの赤い花を主役に、意外とこの山は花の山なのか、たくさんの花が。15種類ぐらいはあった。
米山 ピンクのオオイワカガミ。白いものもある。

米山 ヤブツバキの赤が映える。
米山 日本海側特有のオクチョウジザクラで今が満開だ。
米山 雪解けで道はぬかるんできている。
登りもきつくなって、岩に「頑張れ」の文字が。

米山 やがて水野コースとの分岐に出合う。
米山 この分岐にはタムシバとヤマナシの白い花が競って咲いている。
米山 分岐から上越市方向を望む。
天気は上々の様子だが、この先から一変するのもこの時点ではわからない。
米山 シラネアオイも咲いている。高山では6月の花なのだが。
米山 山は次第にブナの森に変化してくる。
米山 平坦なところに出るとブナの森がとても美しい。
米山 駒ケ岳と呼ばれる避難小屋に出る。
山の様子からはピークではないようだが・・・。
米山
避難小屋のすぐ裏手に、西国三十三観世音菩薩と彫られた石仏が祀ってある。
雪の重みでか、寝ているものもある。
米山 まもなくガスが出たと同時に風が強くなってきた。さらに雨もちらほら。
登山道はほとんど残雪状態となる。
米山 水野林道登山口との分岐を通過する。
山頂まで1kmとなった。
米山 分岐の少し高台には、米山開山の師といわれた泰澄大師の千年忌に合わせて建立されており、大変由緒ある供養塔だそうだ。
米山 相変わらず、ゴオーゴオーとうなりをあげて吹きつける風は、一人旅ゆえ恐ろしくも感じる。
米山 しらば避難小屋に着く。床はないのでちょっとした休憩によい。

米山の神は女性であるため、女はこれより先には行ってはならぬという女人堂跡で、薬師如来に礼拝出来る場所という意味を持っているという。
米山 避難小屋から階段を急下降するが、あ・れ・れ~、道を間違ったかなと戸惑う。地図を確認するとなるほど等高線は下降になっている。

ほどなく細尾根に出たので一安心。
米山 両側が切れ落ちているため、鎖が設置されている。
ここは雪は消えており通常ならばそれほど困難なところではないが、今日は強風が吹きつけて注意が必要だ。
米山 ナガハシスミレの群落が細尾根沿いにさわやかに咲いている。
米山 鎖場を過ぎると急な登りとなり、頂上への最後の登りらしいことがわかる。
残雪が多くなってきて、周りの木々を押し倒しているので、歩きの邪魔になる。
米山 かなりの急坂を登るが雪の上のほうが歩きやすいか?(帰りの雪道は滑るように早い)

しかし、先ほどの残り1kmからするとなぜか山頂が遠く感じる。ガスで視界が利かないせいかも。
 
やがて雪も消えて急坂を登りつめると米山山頂小屋に到着。
強風雨でとても外にいられる状態ではないので、とりあえず小屋内に。
米山 小屋はログハウス風の立派な造り。部屋の一角には着替え用にカーテンで仕切られた更衣室があるのにはびっくり。

2階の様子はわからないが、にぎやかな声が聞こえてくるので、かなりの数がいるものと思える。
脱いである靴をざっと数えると30足ぐらいあった。
米山 風は相変わらず吹いているが、時折明るくなるときがある。

しばらく待てば晴れてくるものと思われた。
米山 山頂小屋裏手の一段高い位置に日本三大薬師のひとつである「米山薬師堂」がある。

さらにこの裏手にはトイレもある。
米山 薬師堂の境内には、一等三角点とともに、全国に3ヶ所しかないという「原三角点」がある。明治15年に埋設されたという。ちなみに調べてみたら白髭岩、雲取山にあるという。当時の内務省地理局が全国大三角測量のためのものとのこと。
映画でも話題になった「劔岳」よりもさらに古いできごとで感慨深い。

あと1時間もいれば絶景が・・・と思うが、長距離運転で自宅に帰ることもあり残念ながら下山する。
案の定、登山口に着いたころは山頂には青空が出ていた。
米山の花々 スライドショー
スマートフォンは横向きがベストです。

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