滝沢登山口近くの駐車場はあまりキャパシティーがないため、現地で車中泊とするため午前1時ごろに到着するが、すでに満車にちかい状態で残り数台となっていた。昨年の豪雨のため、落石のおそれありとのことで登山道に通じる林道が、登山口手前100mほどで閉鎖されている。
5時30分にスタートする。標高1100ｍほど。さすがにメジャーな山、花も豊富でハクサンコザクラが目当ての登山者も多い。
登山口からいきなり急登の連続となる。ジグザグに上っていくが、この先の水場辺りまで急登が続く。それでも登山道は土部分が多く歩きやすい。
寝不足も手伝って息が上がり汗が吹き出る。
ブナ林がきれいだ。
水場に到着する。ここは駒の小屋までではほぼ中間にある。標高は約1650m。登山道には水場があるところは多いが、ここの水の冷たさではどこにも負けないだろう。ほんとに冷たい。
帰りに寄ることにして、ここは小休憩のみ。
急坂も減ってきて、平坦地も現れてくるとだいぶ登ってきたなと実感するようになる。オオシラビソに変化してきた。
開けた地点から振り返ると、遠くに白根山、男体山などの日光連山などが望める。
登山道脇にはイワカガミがまだ残っており、アカモノ、ベニサラサドウダンが真っ盛り。オオシラビソの樹林帯。
はじめて木道が出てくると、ワタスゲやイワイチョウなどの湿地帯の花畑になってきた。前方左方向に会津駒ケ岳や登山道が望める。
パッと周りが開け、その先には駒の小屋、気持ちのよいお花畑の木道歩きとなる。イワイチョウ、チングルマ、ハクサンフウロ、ハクサンチドリ、ドクゼリなどが見られる。
燧ケ岳がすぐ近くにそびえる。
駒の小屋前の駒の大池の周りにはハクサンコザクラが真っ盛り。前方に会津駒ケ岳山頂が望める。
登山道にはまだ一部分残雪がある。
ハクサンコザクラの群落があちらこちらに。
コバイケイソウの群落。これが一斉に咲いたらさぞかし見事だろう。
会津駒ケ岳山頂への分岐点。駒ケ岳山頂までほんのわずかだが、カミナリも心配なのでここはスルーして中門岳に向かう。
見事な天空の草原だ。中門岳に向かう稜線は高層湿原帯で爽快な歩きが楽しめる。中門岳には10数年ぶりに訪問する。
小さなアップダウンを繰り返しながら池塘が点在する高層湿原を行く。
ハクサンコザクラの群落が続く。
木道が傾斜しているところが多くあり、誤って踏み外すことのないよう注意が必要だ。残雪の上を何度か歩くがほとんど問題なし。
ハクサンコザクラの群落は一帯に点在するが、ここにはすごい群落をなしているところがあった。いまにも写真を撮ってくれとアピールしているよう。
池塘に咲くワタスゲ。
中門岳に到着。駒ケ岳山頂分岐から写真撮りに時間をかけたため約1時間ほどかかった。
中門岳はちょっと見ただけでは、ピークが分からない。この池前後のほうが高い感じ。山頂標柱にも「この一帯を云う」とかっこ書きしてある。
この先は以前に行ったことがあるが、草原が続くが途中で木道が途切れＵターンとなるので今回は行かない。
駒ケ岳方向に戻る。どうやら天気は大丈夫のようだ。前方正面が会津駒ケ岳。
会津駒ケ岳山頂。
山頂部から駒の小屋方向を望む。
帰りに水場に寄る。水場は登山道をはずれ急坂を下りて行った数分のところにある。水量こそ少ないが岩の間からしみ出る格別の冷たい水が飲める。
冷たい水で生き返り、この先は長い急坂の連続とともに疲れと暑さに閉口する。
午後2時少し前に登山口に到着。