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Tak@se Web Echo

~ 山歩きの記録と山岳写真集 ~


五竜岳

ごりゅうだけ(2814m)
日本百名山

2012(H24)年10月6日(土)~7日(日)
くもり時々晴れ
富山県黒部市/長野県大町市・白馬村

■行 程:

●1日目 (10月6日)
  白馬五竜テレキャビン・とおみ駅)===アルプス平駅-地蔵の頭-見返り坂-一ノ瀬髪-二の瀬髪-小遠見山-中遠見山-大遠見山-西遠見山-白岳-五竜山荘-五竜岳-五竜山荘(泊)

●2日目 (10月7日)
  五竜山荘-大黒岳-牛首-唐松岳頂上山荘-唐松岳-丸山ケルン-扇雪渓-八方池-八方ケルン-第1ケルン駅===黒菱平駅===兎平駅===八方駅

サムネイル画像解説: ※サムネイル画像に赤枠のあるものはポップアップ拡大できます。解除は×または写真枠外をクリック。

五竜岳以前、唐松岳に登ったときに五竜岳をはずしてしまったので、今回は長い遠見尾根を歩き五竜岳に登り、2日目は唐松岳を経て八方尾根から降りるコースとする。


(写真は八方に宿泊し2012/10/8朝撮影したが、この天気が1日早まってくれたら・・・。)
五竜岳まずは白馬五竜テレキャビン・とおみ駅から8分乗り、実質の登山口であるアルプス平を目指す。

とおみ駅では遭対協の方が登山届けをチェックしており、今日は午後から荒れるとの情報にちょっとがっかりする。また、小遠見山付近に熊出没の情報があるとのことで、なるべく一人にならないようにとの注意を受ける。

紅葉シーズンでもあるので始発時間が7時30分に変更されており一番の便に乗る。
この時間は大半が登山者でかなりの客が列をつくっている。
五竜岳テレキャビンは8分で1515mのアルプス平まで上がってしまう。

ここから地蔵の頭までリフトがあるが登山者も利用することもできるが、多くは高山植物園の中を歩いていくようだ。
五竜岳広大な斜面は高山植物園となっており、多くの高山植物が楽しめる。

植物園にはまだ秋の花や夏花の一部は咲いており、登山者は高山植物を眺めながら登っていく。

リフトも平行して設置されているので、楽をするならこれに乗る手もある。
五竜岳ゆっくり歩きながら30分ほどで地蔵の頭(1676m)に着く。
五竜岳地蔵の頭から道は少し下って行き、周回コースの分岐付近に「地蔵の沼」があり、きれいに紅葉していた。この先の紅葉に期待感をもつ。
五竜岳どんどん登っていくと、「いま登ってきた急な道を振り返ってください」との標識があり、ここは「見返り坂」と呼ばれるところで、標高1892m付近。

確かに素晴らしい眺めで、地蔵の頭やアルプス平、そして白馬村の絶景が望める。
五竜岳見晴らしの良い稜線に出ると「一ノ背髪」と呼ばれる地点を通過する。

隣りの八方尾根が良く見える。
五竜岳さらに道はダケカンバなどの森を抜け、さらに一段高い稜線に向かっている。
五竜岳紅葉の色合いがとても良くきれいだ。

五竜岳歩いてきた紅葉の山肌を振り返る。
五竜岳まもなく小遠見山かなと思うころ、「二の背髪」を通過する。
小遠見山まで20分とある。
五竜岳小遠見山(2007m)に到着。

ほぼコースタイム通り。周りの眺望は遠くにガスがかかってはいるが、明るい陽も時折あってまずまずの状況。

紅葉はこれまでずっと良かったが、この辺もひけをとらない。おそらくピークではないだろうか。  
五竜岳いったん下って細尾根を登り返す。
五竜岳息を呑まれるようなあざやかな紅葉に染まっている。
五竜岳中遠見山(2037m)を通過する。
五竜岳ナナカマドが爽やかに紅葉している。

この先大遠見山まで100mほど登る。

途中で一人の下山者と少し話をする。これからの予定を聞かれたので、明日は唐松岳に行って八方尾根を下りると伝えたら、実は唐松岳ピストンのつもりが予定を変更して遠見尾根経由としたので、往復のリフト券は無駄になったのであげるとのこと。3日間有効だから問題なし。
恐縮しながらありがたくいただく。こんな親切な人もいる。
五竜岳大遠見池に映す紅葉。
ここは休憩によいところ。
五竜岳大遠見山(2106m)で休んでいると、ガスが切れて鹿島槍ヶ岳が顔を出す。
五竜岳五竜岳から急激に落ち込む沢を望む。
五竜岳西遠見池から望む五竜岳。(2200m地点)
五竜岳西遠見山(2268m)には、「ここから細尾根、荒れ道、足元注意、ザレ場、クサリ場、よそ見、踏み外し、足元注意!」と注意喚起看板がある。

五竜山荘がある白岳まで約300mの急登が待っている。
五竜岳アップダウンを繰り返しながら細尾根を登っていく。
五竜岳五竜岳のゴツゴツとした山頂部が望める。
五竜岳細尾根地帯を過ぎると最後の白岳への登り。白岳は写真中央やや左奥にあり、まず手前の小高い地点から回り込む。

見た目にも実際も急登で長いので砂礫の道をゆっくりと。

途中にはクサリ場が4つほど、急な岩場があるがさほどの危険はない。特に下降には注意を要するところ。
五竜岳白岳頂上に到着すると、右手(北方向)には明日行く予定の唐松岳がはっきりと望める。
五竜岳白岳頂上から左手(南方向)には、直下には五竜山荘が、中央奥に五竜岳が聳える。

アルプス平から歩き始めて5時間45分で五竜山荘に到着。(13:37)
チェックインが早目だったのが幸いし、1階席が最後のようで、混んでる割にはふとんも一人1枚、夕食の順番も一番早い17時となった。(当日は150人ほどの宿泊)

夕食はカレーライスで味噌汁とともにおかわり自由は太っ腹。
五竜岳いま登ってきた西遠見からのコースを振り返る。

この後どうするか思案。
小屋で明日の天気を確認すると、あまり期待できないらしく雨もあり得るとのこと。
雨での岩場は避けたいので、まだ時間は十分にあるので五竜岳登頂を目指すことにする。

サブザックに必要なものを移し、14時少し前にスタートする。
五竜岳前半は滑りやすい砂礫をジグザグに登っていく。
疲れた身体にむちを打ちながら進む。
五竜岳やがて行く手を阻むように岩壁が立ちはだかるようになる。
五竜岳完全に岩場のクサリ場となり、岩登りの基本を保ちながら登っていく。
五竜岳クサリがない岩場はルートを忠実に。
五竜岳道は複雑に曲がりくねりながら上部に進むので、マーキングをはずさないように。
五竜岳ここを越えれば頂上部が望めるようになる。
五竜岳頂上手前のハイマツ帯にライチョウの親子らしい5羽の集団を発見。
五竜岳頂上へはルート上から分岐し、50mほど先にある。

岩場を縫うように頂上に導いている。
五竜岳五竜岳山頂(2814m)に到着。
五竜山荘から1時間10分。

山頂は強風が吹きつけ寒い。
五竜岳曇り空ではあるが、まだ遠望は利いている。
まず一番に飛び込んできたのが剱岳。
五竜岳さらに右手に眼を向けると、かすかに富山湾が望める。
五竜岳頂上直下には鹿島槍ヶ岳に通じる急峻が山並みが望める。
南方向はあいにく雲、雲、雲。
五竜岳この辺は緊張感から逃れ気分が晴れる稜線歩き。
五竜岳白馬村を眼下に、遠くには妙高山(左)、高妻山(中央)。
五竜岳再び緊張を強いられる。下降は登りよりも難しい。

後から小学生の女の子が父親とともに軽快に下りてくるが、だいぶ慣れているのだろう。
五竜岳唐松岳(中央やや左)、その奥に白馬鑓ケ岳(中央奥の白い山体)、その向こうに白馬岳。

無事に五竜山荘まで下りてくる。
2日目へ
(五竜山荘→唐松岳→八方尾根)


五竜岳・唐松岳 スライドショー
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