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Tak@se Web Echo

~ 山歩きの記録と山岳写真集 ~


武尊山 [沖武尊]

ほたかやま(2185m)
日本百名山

2012(H24)年9月15日(土) くもり時々晴れ
群馬県みなかみ町/川場村/片品村

■行 程:武尊神社登山口(林道駐車場)- 手小屋沢避難小屋/剣ケ峰山分岐 - 手小屋沢避難小屋 - 武尊山(2185m) - 剣ケ峰山(2020m) - 登山口

■武尊山ルートマップ:【ルート確認用】 【拡大表示・印刷用】

サムネイル画像解説: ※サムネイル画像に赤枠のあるものはポップアップ拡大できます。解除は×または写真枠外をクリック。

武尊山武尊山は奇しくも5年前の今日に前武尊を経由したコースを歩いている。
今回は裏見の滝・武尊神社をベースとした剣が峰山を周回するコースを選ぶ。
 
夜中、1時前に武尊神社・裏見の滝駐車場に到着する。
この先、砂利の林道が先に続いているが、車両通行規制中で通行には自己責任でとの看板がある。
    
とりあえず行けるところまでと先に進む。道は荒れており乗用車タイプだとゴツンとなるかもしれない。
約1.6kmを走ると、右手に広まったところがあり駐車場とわかる。すでに先着の車が1台、すでに休んでいるようだ。
なんとかうまく駐車すれば10台程度の広さだ。
ライトを消すと辺りは真っ暗闇、無数の星がきれいだ。
    
5時半ごろになると、神社からの登山者が数名通過する。
この時期、5時スタートでは林間を歩くのには暗すぎる感じで食事をしながら時間調整。
5時50分に出発する。
武尊山石がごろごろの林道を進み、約15分歩くと分岐がある。左に行くと手小屋沢方面、真っ直ぐ行くと剣ケ峰山方面となる。
いずれにしても今日はピストンでなく武尊山を中心に周回しようと思っている。事前にネットで調べたが、どちらも一長一短があり、欲張りには迷うところ。しかし、大きな岩場のクサリ場が数か所あるところはやはり登りのほうが良いとの判断で、時計回りを選ぶ。
武尊山沢を渡る。
 
武尊山最初はカラマツ林の平坦地を進むが、そう長くは続かず次第に急坂になってくる。
武尊山ブナ林を急登する。
武尊山大きな岩混じりの道をジグザグに登って行く。
武尊山先が明るくなってきて、稜線が近いことがわかる。
左からの上の原コースと交わる。ここはもちろん右に折れる。
ここまでゆっくり1時間30分ほど。山頂まで約2時間とまだ遠い。
武尊山この分岐で2つのグループが休憩しており、一緒に混じって話していると、小屋はここから5分ほどのところにあるとのこと。なんか方向が逆じゃないかと思ったが、荷物をおいて同行してみる。
ところが、15分ほど歩いても小屋らしきものが出てこない。
あきらめて、引き返すことにする。
ただし、小高いところで武尊山をはっきりと望めた。けがの功名でもある。
すこぶる天気が良いので絶景を期待する・・・。
武尊山気を取り直して分岐まで戻り、地図を再確認する。方向がまるっきり逆だった。

なるほど、武尊山方向に5分ほど歩くと道標があり、左下に急下降したところに亜鉛メッキのかまぼこ型をした手小屋沢非難小屋が見える。
小屋まで下りてみる。中を覗くと木製のスノコが敷いてあり、雨宿りには良さそうだ。水場はすぐのところだが、涸れ気味で心細い。
武尊山小屋まで下りてみる。中を覗くと木製のスノコが敷いてあり、雨宿りには良さそうだ。水場はすぐのところだが、涸れ気味で心細い。

武尊山登山道に戻り、木の根が入り組んだ急坂を登っていく。

樹林はオオシラビソに変わっている。
武尊山木の根が階段状に形成し、足の置き方に注意しながら進む。
武尊山途中の樹間から帰路に立ち寄る予定の剣ケ峰山の鋭い峰が望めた。  
武尊山いつの間にか、このコースのクライマックスでもある岩壁にぶつかる。

最初の岩壁は、梯子を半分ほど上り、その上はクサリの補助で上る。写真上部から右側に回りこむ。適当な足がかりがありそれほど困難ではない。
ただし、岩が濡れているのでスリップに注意。
武尊山2番目は、一枚岩のようないかにも滑りやすい感じで垂直気味の岩壁だ。
やはり梯子があり、途中からロープの助けを借りて難なく通過。
武尊山3番目は、登り口が木の根が張って段差が大きいので、ロープや木の根を借りて力まさせに身体を持ち上げる。
武尊山4番目は、両側の岩が切れ落ちていてその隙間を通過する。ここも足場はしっかりしている。5つの岩壁の中で一番見応えのある岩場だ。
武尊山最後の5番目は、垂直気味の岩をハシゴとクサリで登り、スリル感がある。
武尊山4番目と5番目の岩場の上は、すこぶる展望が良い。
武尊山右手奥(木の陰)に至仏山が望める。
武尊山オオシラビソの森。
武尊山垂直の壁にも秋の気配が。
武尊山いったん、平坦地に出る。

さて、その期待の眺望だが、なんだか嫌な感じになってきた。下からガスがどんどん湧きあがってきて、これまで見えていた青空や遠くの山々を蔽いつくしてしまった。

武尊山山頂付近もだんだんと白さを増して、また、剣ケ峰山も見えづらくなってきた。
現在9時ちょうど、あと、1時間早かったらと思う・・・。
なんとも“たられば”の世界になった。
武尊山頂上まであといくらもないはずで、普通ならば見晴らしが良くて、気持ちの良い頂上稜線のはずだが、気分も半減。

頂上部がはっきりしない。2度頂上かと見誤る。
武尊山頂上に到着すると全く眺望が利かない。これで2度目の武尊山だが、運がないのか2度とも空振り。

登山口からほぼ4時間の行程。

写真もなくコメントのしようがない。
武尊山頂上はほどほどにして、剣ケ峰山に向かうことにする。

頂上すぐ近くに分岐がある。
武尊山いきなりの急降下。

ハイマツを切り倒した道に間違ったかなと思う。おそらく道を付け替えたのかも。
道は岩屑の板状のものが重なりあっていて滑りやすい。
慎重に下りる。

道の両脇には秋の花が咲いている。(オヤマリンドウ、アキノキリンソウ、トリカブトなど)
武尊山平坦地に出て、ゆるやかにアップダウンを繰り返しながら進む。
武尊山尾根は右方向に曲がって行くが、ガスでよく見えないので剣ケ峰山かと思ったが、どうもその裏手のようで、かすかに見えている。

稜線を右手に回り込み下りていくと三叉路の分岐がある。
左手へは剣ケ峰山で100mとある。右手は武尊神社方面。

ガスで視界はきかないことはわかっていながらも剣ケ峰山に登ってみる。
武尊山100m歩いて50m登るので、かなりの急登。
道はほとんど岩盤を歩く。
武尊山ここを上がれば山頂。
武尊山剣ケ峰山頂(2020m)に到着。

山頂は狭く幅1m余りで細長い。
両側とも垂直に落ち込んでおり、写真撮影などは慎重に。
武尊山さて、この先からが苦難の連続!
道は木の根が複雑に入り組んでいて、そこに岩混じり、段差もあるし、おまけに濡れている。

ポンポン調子よく下りるようなわけにはいかない。時には尻をつき足が地面についたのを確認しながら下りることもしばしば。

こんな道は初めてといってもいいほどハードな下りでした。
武尊山大きな沢に出る。
武尊沢で、ここまで難儀続きの急降下は高さにして約500m、約1時間40分もかかった。

腰から下がガタガタ。
武尊山沢を渡ると少しのアップダウンはあるものの、歩きやすい道に変わりホッとする。
しかし、先ほどの下りで疲れ果て身体は重い。

まもなく林道らしき道に出ると、朝来た道と合流し登山口に到着する。
午後2時35分帰着、休憩含めて8時間45分の山旅でした。
武尊山おまけに、登山口にある武尊神社と裏見の滝の紹介。

■武尊神社
 神社に次のような案内がある。(原文)
貞観[ジョウガン](西暦865年)の頃より「保宝鷹神社(ホホウタカ)」と称され、上野神社名帖には「従一位の社と被叙(ヒジョ)せらる」とあり、又、大日本神紙帖に「宝高神社は利根郡に在り」とあるは本社なり。古くより開運招福の神社として各地より参拝人多く真にあらたかなる社である。

■裏見の滝
滝展望台へは結構下りていくが、疲れた体で歩いていくのはきついが、薄く透き通るような水しぶきは見ごたえのある滝だ。

尾瀬高校が測定した滝のデータが表示されている。
マイナスイオン値:32,300個/1立方cm
リフレッシュ度:特A

32,300個というのははるかに高い数値らしい。

滝上部の落ち口付近を回って滝正面に出るコースがあるが、途中に崩壊があり行く方は自己責任でとある。
武尊山裏見の滝
武尊山裏見の滝
武尊山 スライドショー
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