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Tak@se Web Echo

~ 山歩きの記録と山岳写真集 ~


前黒山 -敗退-

まえぐろやま(1678m)
栃木百名山

2014(H26)年2月11日(火) 晴れ
栃木県那須塩原市

■行 程:大沼公園入口(冬季閉鎖ゲート前)--- 林道取り付き --- 鹿除けフェンス沿い --- 標高1300m地点で撤退 

■前黒山ルートマップ:【ルート確認用】 【拡大表示・印刷用】

サムネイル画像解説: ※サムネイル画像に赤枠のあるものはポップアップ拡大できます。解除は×または写真枠外をクリック。

前黒山は八方ヶ原から北西方向に存在感のある大きな山体が望める。平地からでもよく分かる山ではあるが、この山には正式な登山道はないといってもよい。
前黒山
しかし、栃木百名山に選ばれて以来けっこう歩かれているらしい。
道も明確でなくヤブもあり、加えて熊の生息地ということで、季節を選んでの山行きとならざるを得ない。
おおまかには2コースがあるようだが、冬季は新湯温泉・富士山の近くのヨシ沼側から登るのが、安全で積雪のためヤブ歩きを避けられるためベストのようだ。

ただし、ルートはないと同じなので、よく確認しながら歩くことが肝心。GPSがあるとなお心強い。

塩原温泉を過ぎ、日塩もみじラインの新湯温泉から大沼園地方向に入ると道路は雪の壁となっている。
前黒山情報ではヨシ沼駐車場が駐車できそうだが、道路両端は雪の壁でとても駐車できそうもない。
大沼園地入口の三差路で、道路閉鎖地点が可能のようだ。それでもなんとか3台程度しか余裕はない。

冬期は八方ヶ原ー塩原温泉の県道56号線は閉鎖となっており、その手前の地点まできてしまった。
前黒山圧雪路を歩いて約1.4km戻ると、S字カーブの地点が取付き点となる。

前黒山ここでスノーシューを装着する。

林道を見ると誰も歩いた様子が全くない。
おまけに2月8日に降った雪がフワフワの状態だ。

降ってから3日目なので雪は固く締まっていると思っていたが・・・
前黒山歩いてみると雪は深く、いくらスノーシューといえども、とてもスイスイとはいかない。

林道でこんな状態じゃ、これから先どうなるのか不安になる。
前黒山難儀しながらしばらく行くと右手に分かれる道があり、誘われるようにそちらに行ったが、ヒノキの植林地内はさらに歩きづらく難儀する。

どうにか進んで行ったら、先ほどの林道がまだ奥まで続いており、真横に見えるではないか。損した感じ。
再び林道に戻る。
前黒山林道終点近くになり、ここから右手の植林地を登っていく。

方向を見定めて進んでいく。
急坂もありジグザグに登っていくが、雪が深くそうそう簡単ではない。
前黒山平坦部らしきところに出る。

前黒山今度はヒノキの枝が邪魔になり、おまけに枝についた雪が落ちてくるので鬱陶しい。

前黒山やっとの思いで鹿除けのフェンス沿いに出る。

前黒山しばらくフェンス沿いを登っていくが、ヒノキの枝がフェンス側に張り出して通れないところが何か所もあるので林の中に回り込みながらの歩きとなる。
前黒山フェンス沿いに歩いて振り返ると男鹿山塊の峰々がくっきりと望める。

前黒山塩原の名峰・日留賀岳が左に、中央奥は鹿又岳。

前黒山前黒山頂部が見える。右手の尾根から登るようだ。
前黒山右手の平らな地形は八方ヶ原の北端で、枡形山がある。
その向こうに広がるのは関谷、西那須野方面。

前黒山フェンスは距離にして400mほど続いており、フェンス終点付近から幾分右寄りに変え、辺りは植林地から自然の雑木林に変わってくる。

前黒山気持のよい雑木林をなだらかに登っていく。

時間はもうお昼時になる。
この調子で山頂まで行くのは無理か?
GPSを確認するとちょうど1300m。あと400m近くを登り切るにはこの雪の調子では2時間は楽にかかるだろう。

帰りの時間からすれば可能だろうが、山の状況も分からないので、残念ながらここで撤退を決める。
静かな自然林のなかで昼食をとる。
またの機会に。