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Tak@se Web Echo

~ 山歩きの記録と山岳写真集 ~


三ツ岩岳

みついわだけ(2065m)
栃木百名山

2014(H26)年10月12日(火) 晴れ
福島県南会津町/桧枝岐村

■行 程:小豆温泉登山口(スノーシェッド屋上)- ≪新道≫ - 新道・旧道分岐 - 避難小屋 - 三ツ岩岳 (ピストン) ※復路は旧道利用 

■三ツ岩岳ルートマップ:【ルート確認用】 【拡大表示・印刷用】

サムネイル画像解説: ※サムネイル画像に赤枠のあるものはポップアップ拡大できます。解除は×または写真枠外をクリック。

尾瀬には何度となく訪れて、そのたびにここを通過していて気にはかけていたが、なかなか実現しなかった。行程が片道6km以上と長く、高度差も1300m近くあり、きついコースだとの先入観がそうさせたのかもしれない。
三ツ岩岳 なんといっても登山口がユニークだ。
桧枝岐方面には国道352号を行くが、雪崩から守るためいくつかスノーシェッドが設けられている。そのスノーシェッド内から左折すると小豆(あずき)温泉があり、そのスノーシェッド沿いが駐車場になる。
登山口はそのスノーシェッドのコンクリートの斜面を登り、 その屋根上に出る。
全国的にもめずらしいのではないかと思われる。
少し歩くと右手に鉄製の階段を登る。
三ツ岩岳早めのスタートとするため、前夜遅くに到着。すでに2台が停まって仮眠しているようだ。
そのうちの1台の2名が早くも4時30分ごろ出発した。外はまだ真っ暗。そんなに早く行かなければならないのかと、やや焦る。
それでも、6時少し前にはスタートする。状況によっては周回コースである窓明山経由で歩こうかと思うが・・・。 三ツ岩岳
しばらく黒檜沢沿いに進む。数年前の新潟・福島豪雨の傷跡がみられる。 三ツ岩岳 沢には橋が流されたため足場パイプで仮設してところもある。
三ツ岩岳三ツ岩岳 橋を渡ると道は急坂へと変化していく。次第にごおごおとした川音が遠ざかっていく。

高度を上げると木々は瑞々しくさわやかに色づいてきた。

三ツ岩岳山ツ岩岳
眺望が開けているところから、目指す山頂部を望む。
三ツ岩岳 三ツ岩岳歩き始めてちょうど2時間、旧道との分岐点に着いた。
分岐から家向山斜面を望む。
三ツ岩岳三ツ岩岳
分岐からがこの山行の正念場。かなりきつい急坂が連続する。

喘ぎながらも、ふとピンクの花に気がつく。なんとイワウチワだ。
ほとんどの花が終わり長い冬籠りに入っているというのに。
本来は、高山帯でも6月ごろが最盛期だと思うが。
三ツ岩岳
雲海がそれぞれの峰々を浮き出させて幻想的空間だ。

避難小屋はまだか、まだかと思いながらもなかなか着かない。シラビソの樹林帯に入ってきたので、間近かなと思うが、小屋まではさらに登っていく。
どうにか喘ぎながらも三岩岳避難小屋に到着する。
この登山道は平成7年のふくしま国体・山岳競技のコースとして整備された。この小屋前から窓明山を周回するコースが整備されている。
三ツ岩岳 分岐からここまで550m登るのに、約2時間弱かかった。登山口から4時間といったところ。
三ツ岩岳三ツ岩岳
小屋からしばらくオオシラビソの樹林帯を進み、それを抜けると展望が利くようになる。
下方を見ると紅葉の山肌が見える。

三ツ岩岳三ツ岩岳
避難小屋から1時間、三ツ岩岳山頂に到着。

だいぶ標準時間をオーバーしたが、天気はまだ待っていてくれた。温度も高めのようだ。
眺望は遮るものはなく、”見える山は全部見える”感じだ。
ちょうど、那須からみえた方としばらく山の話をする。月に半分は山だそうで、いろいろ教えていただいた。


写真左には日本百名山として名高い会津駒ケ岳、その裏にちょこっと燧ケ岳が覗いている。
写真右手には中門岳が望める。
頂上からの眺望

奥白根山、錫ケ岳
三ツ岩岳 女峰山、男体山
三ツ岩岳わが故郷高原山
三ツ岩岳
頂上からの眺望

中ノ岳、越後駒ケ岳
三ツ岩岳飯豊連峰
三ツ岩岳男鹿山塊、那須連山
三ツ岩岳

"秋色に染まる"
三ツ岩岳
三ツ岩岳
三ツ岩岳

秋色に染まる ”錦秋の候”
三ツ岩岳
三ツ岩岳
三ツ岩岳

”錦秋の候”
三ツ岩岳
三ツ岩岳
三ツ岩岳

”錦秋の候”
三ツ岩岳
三ツ岩岳
 帰路は旧道分岐から旧道を利用する。新道は沢があり大水では渡るのが困難になるので旧道を歩くよう分岐点に案内板がある。国体の競技コースになったところ。

分岐から少し先に1308mのピークがあり、その前後はまさに紅葉のピークだ。
ただし、そこを過ぎるとものすごい下り坂となり、断続的に急坂が続く。

途中、夫婦連れの方が登ってきた。かなりつらそうだった。時間的にも遅いので、聞くと会津駒ケ岳に登るのでその身体馴らしに来たとのこと。分岐点で折り返すという。なるほど、ここを登れるのなら会津駒ケ岳は楽勝ものだ。
三ツ岩岳  膝が笑いながらも、なんとか国道352号に出た。こんな調子じゃ当初目論んだ窓明山経由は無理な歩きだったかなと思った。
国道に出てすぐにスノーシェッド内に入り、登山口でもある次のスノーシェッドまで10分ほど。

いつもは登山者は少ないようだが紅葉のピークでもあり、30人ほどの人たちと行き合った。