昨年2月に挑戦したが雪が深く1300m付近であえなく撤退。大雪の直後だったため時期を誤ったのとコース取りも問題だったかも。
今年はなんとしてもリベンジ。
3月も後半になり、新湯温泉側から入るが登山口周辺の道路は除雪されノーマルタイヤで十分。雪壁もかなり低くなっている。登山口となる林道に程近いヨシ沼園地駐車場に止める。数台は止められる。
前回は雪壁で全く駐車スペースはなく、ずっと先の大沼方面入口の冬季車両通行止め地点まで行かなくてはならなかった。
除雪された舗装道を5分ほど歩くと、左カーブ地点の右手に林道が通じている。
そこからが実質的な登山道?となる。(と言っても無雪期でも登山道はないので地図とコンパス、できればGPSがあればベスト)
さらに林道を5分ほど歩くと、右手に赤テープが2つ結んであった。
ここは昨年取り付いた地点よりもずっと手前になるが、マップからもこの辺が妥当なところだろうと、ここからヒノキ林に入っていく。
何日か前にどなたかが歩いたトレースがある。
ヒノキ林のなかを最初から急登が始まる。所々雪が消えているところもあったが、雪が締まっているのでワカンで十分だった。(このコースではアイゼンまでは必要ないだろう)
やがて、山腹を走っている林道に出合う。踏み跡を辿り50mほど林道を歩くと、ヒノキとカラマツの林の境に出るので、そこから進む。
植林されたカラマツ林を快調に歩く。
雪も締まっていて枝もそれほど邪魔にならない。
前回歩いたところは、このカラマツ林のずっと左手で、ヒノキの若木が密生していて枝が邪魔になるのと、雪に着いた雪が落ちてきたりしてとても歩きづらかった。さらに鹿除けのフェンス沿いも眺望はあるがあまり勧められない。
林の様子も雑木とダケカンバが混じり広々とした林に出る。
この辺は樹間も広くなり気持ちのよい山歩きとなる。
これまで眺望は全くないが、木々越しに男鹿山塊や会津方向が見えるようになってくる。
さらに緩やかに登っていくと、またヒノキの林で急登になる。
ようやく前黒山の北側に沿って伸びる尾根に到達。
ここを90度左に曲がり尾根をはずさないように進む。
最初はなだらかに登っていたが、次第にかなりの急登になってくる。
急登のうえに細い木が多くて大きく回り込みながら、ここは頑張りどころ。
大きな岩もあちらこちらに。さらにこの尾根はシロヤシオの大木が多くみられる。シーズンにはシロヤシオのトンネルになるだろう。
右写真は会津駒ケ岳などの桧枝岐方面。
山頂近い感じがするがいぜん急登が続く。
七つの峰が連なる七ケ岳は、まだまだ白銀の世界。
前黒山山頂部が望めるところまで来た。あとひと登りだ。
尾根左手に連なる峰は無名峰である1700m峰。大きく3つの峰になっている。
わが故郷から見える前黒岳はこの峰が大きくせり出していて、本来の山頂はこの裏手にあり明確に分からない。
ダケカンバの林を抜けると頂上部に出る。合間から矢板市、さくら市が望める。
前黒山山頂に到着。ここまで3時間30分を要した。
向こうに日光連山がよく望める。
渓谷を挟んですぐ目の前には高原山の最高峰である釈迦ケ岳(左端)、右端には鶏頂山が大きく聳えている。
時間もあるので、無名峰である1700m峰に向かう。
約50mほど下るが、急坂でルートに苦労する。
鞍部はダケカンバの林となっている。
一つ目の峰を過ぎ二つ目の峰に登り返す。これが結構きつい。
大腿部がつりそうになったので、注意しながらゆっくりとアップダウンする。
二つ目の峰に到着。いずれの峰も眺望はよくない。三つ目の峰も同じだろうと、ここで折り返す。
日光連山が望める。
八溝山方面を望む。
帰りはできるだけ来た道を忠実に進もうとしたが、下方に来ると踏み跡が不明確になってきて、GPSを確認し、修正しながら戻る。
夏場は下草が生い茂ってくるのだろうとは思うが、笹の高さも低かったし、カラマツやダケカンバ地帯を選べば、今日歩いたコースはそれほどヤブにならないような感じも受けた。(しかし、不確実な点は否めないので慎重な行動を!)