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Tak@se Web Echo

~ 山歩きの記録と山岳写真集 ~


四郎岳・燕巣山

しろうだけ(2156m)・つばくろすやま(2222m)
ぐんま百名山(四郎岳)・栃木百名山(燕巣山)


2016(H28)年10月10日(月) 晴れ
栃木県日光市/群馬県片品村

■行 程:丸沼登山口 -- 四郎峠 -- 四郎岳 -- 四郎峠 -- 燕巣山 -- 四郎峠 -- 丸沼登山口

■四郎岳・燕巣山ルートマップ:【ルート確認用】 【拡大表示・印刷用】

サムネイル画像解説: ※サムネイル画像に赤枠のあるものはポップアップ拡大できます。解除は×または写真枠外をクリック。

 四郎岳、燕巣山は、日光側から国道120号金精トンネルを抜け、まもなく右下には菅沼、隣り合ってその少し先には丸沼が望める。その丸沼から延びる大きな山体が2つ並んで見え、左が四郎岳、右が燕巣山だ。
四郎岳・燕巣山
 国道から登山口のある丸沼湖畔まで車を進めると、一軒宿「丸沼温泉 環湖荘」がある。その前を通り過ぎると広い駐車場があり、その最奥部に駐車する。

 地図で見ると、湯沢と四郎沢が合流する地点が登山口となっている。

 全体のコース概要は、まず丸沼から四郎峠まで標高差約400mを四郎沢沿いに行く。沢を何度も渡渉したり、沢の中を歩いたりする。登山道はほとんど未整備となっており、道標も数カ所しかない。踏み跡は残っているが不鮮明なところもあり、赤テープが頼りとなるが、往路よりも帰路のほうがテープの場所を見落とすことが多くなるので、注意が必要。

 四郎峠まで上り詰めると、T字路の細い尾根に出る。左に向かうと四郎岳、右は燕巣山で、登山道はいずれも東京電力の管理地で道の中央にコンクリート製の標柱が延々と打ち込まれており、登山道は道幅3~4mほどが刈り払われていて整然としている。四郎岳・燕巣山
 しかし、どちらの山もほぼ最初から最後まで急勾配でハードなのは覚悟しなければならない。3日ほど太ももが筋肉痛となった。

丸沼から四郎峠へ

四郎岳・燕巣山
登山口の標識は一切なし。いきなり川を渡るとは、初めて歩く予備知識なしの方は戸惑うだろう。

正面に四郎岳が見えている。
7時にスタートする。
  写真中央奥が四郎沢、右手が湯沢。ここで合流してすぐ先の丸沼に流れ込んでいる。
四郎岳・燕巣山
適当に歩きやすいところを選んで川の対岸に渡る。幸い水量は少ないが雨の後は大変だろう。

左手の林道のような道を行く。
この辺は熊の棲み処で、ザックに付けたスズがあまり鳴らないので、ズボンに付け替える。 
四郎岳・燕巣山
少し行くと沢の右手(左岸)を歩くようになると、すぐに砂防堰堤が現れる。 
四郎岳・燕巣山
堰堤に上がると、どこを行くのか迷ったが、よく見ると堰き止められた土砂の上に踏み跡がある。
四郎岳・燕巣山
おっ 笹藪だ!
背丈をはるかに超える笹だ。しかし、それもすぐに終わり安心する。
    
四郎岳・燕巣山
今度は堰堤の左側に出る。 

 
四郎岳・燕巣山
堰堤内には所定の土砂も堆積し、草木も生えて自然の状態になっているが、道は明確に分かる。
 
四郎岳・燕巣山
岩の上にしっかりと乗っている。
四郎岳・燕巣山
倒木もそのまま。
しかし、踏み跡はしっかりと分かる。

 
四郎岳・燕巣山
最後の堰堤かと思われる。
 
四郎岳・燕巣山
丸沼から約40分ほど歩いてきたが、まだ100mほどの高さしか稼いでいない。

 
四郎岳・燕巣山
左右に沢が流れており、左側は小さな沢、右側の沢はナメ沢となっている。その沢に囲まれるように中島のような尾根が続いている。

道は右手の沢岸を2~3mほど行って、中央の小高い尾根に上がる。
 
四郎岳・燕巣山
ロープが手助けしてくれるが、道は湿っぽくなっているので滑らないように。
 
四郎岳・燕巣山
両側の沢に囲まれた小高い尾根に上がると、コメツガやアスナロの樹林帯となっている。
四郎岳・燕巣山
尾根から右手のナメ沢を見下ろす。

両側が狭く切れ落ちているところもあるので注意。 
四郎岳・燕巣山
ほどなくすると尾根は左の沢と高さと合わせるようになる。
四郎岳・燕巣山
倒木の上に小さなケルンがある。この先、沢を渡り右手(左岸)を歩くようになる。
ここまで、何回、沢を渡ったか数え切れないほど。
四郎岳・燕巣山
大きな倒木の下をくぐり、先に進む。

 
四郎岳・燕巣山
この辺から沢は源流点に近いらしく、水量も極端に少なくなり沢音もほとんど聞こえなくなってきた。さらに倒木をくぐって進む。

  
四郎岳・燕巣山
道はジグザグにやや急登になってきた。
突然、岩場の開けたところに出る。一枚岩のような感じで、おそらく土砂が崩落したのではないかと思われる。

 
四郎岳・燕巣山
樹林越しに燕巣山が望める。
四郎岳・燕巣山 
急登も終わり、道はゆるやかになって、四郎峠はすぐ先のようだ。
四郎岳・燕巣山
四郎峠に到着。丸沼から1時間40分ほどかかった。
峠は細い尾根となっており、急激に落ち込んでいる。地図で見ると、この先を下りたところは尾瀬の大清水付近で、燧ケ岳が大きく見え、尾瀬のすぐ近くにいるんだなと実感する。

さて、どちらの山から登ろうか?
結局、四郎岳を選ぶ。
四郎沢あれこれ
四郎岳・燕巣山四郎岳・燕巣山四郎岳・燕巣山四郎岳・燕巣山四郎岳・燕巣山四郎岳・燕巣山四郎岳・燕巣山

四郎岳へ

四郎岳・燕巣山
9時ちょうど、四郎峠をあとに四郎岳に向かう。

 
四郎岳・燕巣山
登山道は3~4mほどの幅できれいに刈り払いがされていた。

道の中央には東京電力の杭が打ち込まれていて、東電の管理地だとわかるが、付近には送電線など施設は見えないので何のためなのか理解できない。逆に四郎沢はなぜほとんど手付かずなのだろうか?

道が緩やかなのは最初だけ。
四郎岳・燕巣山
 
峠から少し行くと、急坂が始まる。
それもジグザグに登るのではなく、ほとんど直登だ。
四郎岳・燕巣山
 
上部に行くとさらに勾配はきつくなる。  
四郎岳・燕巣山
 
歩いていれば必ず着く!!  
四郎岳・燕巣山
 
延々と続く。
時折、向かいの燕巣山が望めるが、それと高さを比較するとまだまだ。  
四郎岳・燕巣山
 
写真では急勾配の程度は感じにくいが、下りでつまづくとおそらく止めるのは至難の業かも!  
四郎岳・燕巣山
 
ちなみにどのくらいの勾配かを横から撮ってみた。この写真では大体40度ぐらいか。平均20度から30度ぐらいはあると思われる。  
四郎岳・燕巣山
 
勾配がゆるやかになってきた。もうすぐ頂上だ!!  
四郎岳・燕巣山
四郎岳(2156M)に到着。
二等三角点の山頂となっている。
峠から1時間20分かかる。

山頂からは日光白根山をはじめ日光の山並みが望める。

しばらく眺望を楽しみ急坂を下るが、足の踏ん張りは半端でない。約40分で四郎峠に着いた。
四郎岳あれこれ
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燕巣山へ

四郎岳・燕巣山
四郎岳で力を使ってしまい、かなり足にきているが、なんとか行けるかと思いながら、燕巣山へトボトボと歩き出す。

それにしても、今日はこれまで誰とも会っていない。(今日は独り占めか)
四郎岳・燕巣山
 
すぐに1891mピークへの急登となる。
 
四郎岳・燕巣山
 
ピークを過ぎると、せっかく登ったのに30mほど下って、燕巣山への本格的な登りが始まる。
 
四郎岳・燕巣山
 
この山も半端じゃない急勾配だ。疲れて足が重い。
(これで山頂まで行けるのか?)
 
四郎岳・燕巣山
容赦なく急登は続く。
先にある木の株や大きなものを目標に見立て、あそこまで、あそこまでを繰り返す。

そんな喘いでいる中、今日、初めての人と出会う。「お先にどうぞ」と言われてもそんな元気はない。頂上には2名がいるとのこと。  
四郎岳・燕巣山
すでにこの辺で1時間30分ほど歩いている。
樹林の間から青空が見えるようになり、頂上が近いと感じる。
 
四郎岳・燕巣山
 
やがて、道は平らになってきた。しかし、まだ頂上は先のよう。
 
四郎岳・燕巣山
 
小高くなっているところが山頂だ。
 
四郎岳・燕巣山
燕巣山頂に到着。
標高2222mのエンジェルナンバー。あとでいいことあるかな?
峠から苦しい1時間45分の道のりだった。  
四郎岳・燕巣山
 
日光白根山、錫ヶ岳を望む。
 
四郎岳・燕巣山
 
こちらは登山口の丸沼。
 
四郎岳・燕巣山
山頂は南側(日光連山)が比較的開けているが、所々木々の高さも増して眺望を邪魔している。反対側の尾瀬地域は木々の合間から見える程度。

山頂から湯沢峠へのルートに少し入ってみたが、密生した笹薮となっており、とてもじゃないが歩く気にならない。
燕巣山あれこれ
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