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Tak@se Web Echo

~ 山歩きの記録と山岳写真集 ~


磐梯山

(ばんだいさん)(1816m) 日本百名山

2017(H29)年9月10日(日)
晴れ
福島県北塩原村

■行 程:裏磐梯スキー場駐車場(900m) ー スキー場ゲレンデ ー 分岐(噴火口経由・銅沼経由)ー 噴火口 ー 稜線 ー 天狗岩 ー 黄金清水 ー 弘法清水(小屋) ー  磐梯山(1816m)ー お花畑経由 ー 中の湯跡分岐 ー 銅沼 ー 裏磐梯スキー場ゲレンデ ー 駐車場

磐梯山ルートマップ

■サムネイル画像解説:サムネイル画像に赤枠のあるものは拡大できます

磐梯山は何度も登っているが、このコースは初めて。磐梯山はこれまでなかなか天気に恵まれなかったが、今日は大丈夫だろう。


桧原湖畔から裏磐梯スキー場に向けて車を進めると、途中から舗装が切れてダート道となる。
裏磐梯スキー場に着くと、周りの木々の早いものはやや色づき始め、さらにススキ、花などから秋の気配を感じさせる。

登山口の裏磐梯スキー場
裏磐梯スキー場駐車場



一般車両通行止めとなる登山起点



スキー場取付道を行く
磐梯山(裏磐梯スキー場コース)裏磐梯スキー場から目指す磐梯山へ。
スキー場をしばらくなだらかに登っていき、スキー場終盤近くの右手に分岐らしき道があるが、見ると刈払ってはいるが狭い道。
標識もないので、ここは素直に真っ直ぐに進む。(帰りに分かったがこの道はスキー場リフト最終点からのショートカット道だった)磐梯山(裏磐梯スキー場コース)
磐梯山再び、同じような分岐があるが、ここにも標識がない!
方向的には左が目的の噴火口を巡るコースだろうと判断して、分岐を10mほど進むと標識があり安堵する。(右手は銅沼へのルートとなるようだ)
噴火口を経由するコースに進む。しばらく平坦な林間を歩く。磐梯山(裏磐梯スキー場コース)
磐梯山(裏磐梯スキー場コース)樹林帯を抜けると火口壁が磐梯山を中心としてその広がりに圧倒される。磐梯山頂はこの地点からは見えない。
少し下って行くと噴火口原地帯に入ってくる。沢のような感じで、大小の岩石が見られ土石流が発生した跡と思われる。磐梯山(裏磐梯スキー場コース)
磐梯山(裏磐梯スキー場コース)ほぼ裏磐梯の全容が見渡せる場所にやって来た。

1888(明治21)年水蒸気噴火が起き、まさにこの場所に「小磐梯」という現在の磐梯山に匹敵する山があったが、ほぼ全体が崩壊し、岩屑なだれとなって裏磐梯一帯に流れ込み、現在の桧原湖や小野川湖、秋元湖そして五色沼などができたとのこと。
その巨大な力はすさまじいものだったろうし、人は無力感に打ちひしがれただろう。
火口源は赤茶けた岩石がごろごろとしている。 
火口原の端まで歩くと、樹林帯に入ってくる。今は草木も多いが昔はここも火口壁で草木も寄せ付けなかったに違いない。
道は岩が混じった急登になり、稜線まで約250mを頑張る。磐梯山(裏磐梯スキー場コース)
やがて、鉄棒をU字に曲げて手すりとした地帯に入ってくる。
”鬼に金棒か”
普通、鎖やロープが一般的だがこれはめずらしい。

さらに傾斜は強くなり、何度も立ち止まり呼吸を整える。磐梯山(裏磐梯スキー場コース)
磐梯山(裏磐梯スキー場コース)次第に高度を上げ、低い灌木帯に入り、裏磐梯や吾妻連峰が 一望できるようになる。
 
現在でも火口壁は崩れを繰り返しているとのこと。
磐梯山(裏磐梯スキー場コース)稜線を歩く人が見えた!

辺りは秋色に変わりつつあり、ヤマハハコやシラタマの木の群落が目立つ。
 
磐梯山(裏磐梯スキー場コース)稜線に出て、初めて磐梯山の本峰が望めた。
 
風が出てきた。晴れているのに冷たく感じる。
磐梯山(裏磐梯スキー場コース)狭い稜線を通るが、強風の際にはもろに風を受けるので注意が必要だ。
 
一段上がって平坦になると、秋の花が真っ盛り。
 
写真中央部の人がいるところが「黄金清水」で冷たい水が湧いている。
道はやや急登になり、大きな岩石の間を抜ける。磐梯山(裏磐梯スキー場コース)
磐梯山4合目となる弘法清水に到着。もちろん冷たい清水を味わえる。

ここには弘法清水小屋と岡部小屋(いずれも売店、食事のみ)があり、山頂に向かう方や下山の方の休憩地となっており、にぎやかだ。磐梯山(裏磐梯スキー場コース)
磐梯山(裏磐梯スキー場コース)小屋前から望む。
左手奥には西吾妻山・西大巓、右端の方には一切経山・東吾 妻山など吾妻連峰が望めた。
左の湖は小野川湖、右手は秋元湖。

小野川湖の手前には五色沼湖沼群のなかで一番大きな毘沙門沼と思われる。

休んでいると寒くなってきた。ウインドブレーカーを着て山頂に向かう。
山頂手前の急峻な灌木帯に2頭のニホンカモシカがおり、しばらく観察するが、ちょっと遠い。

磐梯山の頂きに立つ。
多くの人たちがそれぞれに楽しんでいた。

それにしても幼稚園児の団体さん、幼少の子供を伴った家族連れが目立って多かった。比較的短くて楽な八方台コースを利用されているようだが、それでも結構きつかったと思ったが、元気な子、泣きべそをかいている子さまざまであるが、微笑ましい限りである。磐梯山(裏磐梯スキー場コース)
磐梯山(裏磐梯スキー場コース)山頂から望む桧原湖。
その手前にはスタートした裏磐梯スキー場が望める。
 
磐梯山(裏磐梯スキー場コース)こちらは表側の猪苗代湖。
 
磐梯山(裏磐梯スキー場コース)遠く、安達太良山沼の平が見える。
 
磐梯山(裏磐梯スキー場コース)山頂をあとに弘法清水からお花畑を経由して銅沼方面に下りる。

お花畑から加工壁、火口原を覗く。
磐梯山(裏磐梯スキー場コース)手前に銅沼、奥に桧原湖が。
中央部には登山口の裏磐梯スキー場。
賑わいの八方台コースを下降して、かすかに硫黄のにおいがしてきた中ノ湯跡から銅沼方面に分岐する。磐梯山(裏磐梯スキー場コース)
急下降気味に銅沼方向に進む。

写真は銅沼近くの階段の急坂。磐梯山(裏磐梯スキー場コース)
磐梯山(裏磐梯スキー場コース)銅沼から望む火口壁。

ここに磐梯山に匹敵する山があったとは、山体崩壊のすごさに恐怖心が・・
 
磐梯山(裏磐梯スキー場コース)スキー場中央部付近から。 
磐梯山スライドショー
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