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Tak@se Web Echo

~ 山歩きの記録と山岳写真集 ~


雲取山

くもとりやま (2017m)
 日本百名山

2017(H29)年5月4日(木)
晴れ
山梨県丹波山村/東京都奥多摩町/埼玉県秩父市

■行 程:《鴨沢ルート》
丹波山村営駐車場 - 車道出合(登山口) - 水場 - 堂所 - 七ツ石小屋 - 《巻き道》 - ブナ坂 - 《石尾根(防火帯)》 - 五十人平(ヘリポート・テント場) - 雲取奥多摩小屋 - 小雲取山(1937m) - 雲取山避難小屋 - 雲取山(2017m) - 雲取山荘 - 《東の巻き道》  (ピストン)

雲取山ルートマップ

■サムネイル画像解説:サムネイル画像に赤枠のあるものは拡大できます

 ゴールデンウイーク恒例の山旅は、東京都最高峰の雲取山を訪れる。ちなみに今年は2017年、ちょうど標高と一致することで、「雲取山イヤー」として頂上には記念の標柱が建てられた。

 圏央道青梅インターから国道411号(青梅街道)を奥多摩湖の上流部まで車を走らせる。東京都奥多摩町から山梨県丹波山村に入るとすぐに鴨沢集落がある。
 ここを右手の林道に入るが、すぐ先が鋭角でしかも狭い上り坂で、どう考えても曲がれそうにない。国道にいったん戻り、少し行った公民館側から入るとすんなりと進むことができた。林道は舗装路だが狭いため対向車があると譲り合いになるだろう。

 21時過ぎに駐車場に着いたが、この時間でほぼ9割方埋まっていた。前日から小屋泊りやテント泊の方も多く含まれているのだろう。

雲取山
朝方の駐車場の様子。
路上駐車がかなりある。雲取山
 
雲取山
  天気も良く、国道沿いの登山口から、どんどん人が上がってくる。
 今年初めての本格的な登山なので、体力の不安もあるなか、6時50分出発する。
 舗装路を300mほど歩くと、左手に登山口がある。
雲取山
 山中には人家跡や斜面に耕作地も見られる。
 
雲取山
 よく整備された気持ちのよい、すばらしい林。

 水源地にふさわしい森林に再生するため、東京都水道局が、「多摩川水源森林隊」なるものを組織し、土地所有者やボランティアの協力のもと森を守っている。 
雲取山
 
 登山道はよく整備され歩きやすく、緩やかな登りや水平だったりと続き、急登は今のところなし。
 しかし、急斜面を切り開いた道のため、片側は30度以上の角度で急激に落ち込んでいる。
 路肩にはところどころ滑ったような跡が見られ、落ちたらほとんど止めることは不可能と思われるところが多くある。
雲取山
 「堂所」と呼ばれる地点を通過する。
 
 ここは昔、賭場だっととの伝えがある。(こんな山奥で?)

 ここで道は尾根上に出るが、標高1250mで登山口から
約500m登ってきた。距離は4km余り歩いたことからも登山道の長さを実感する。

 ミツバツツジや馬酔木(あせび)が目立つようになる。 
雲取山
 堂所を過ぎると道はややきつくなり、岩が目立つ。
 それにしても登山者は切れ目なく続いている。

 すれ違いは譲り合いで!

 
雲取山
 七ツ石小屋に到着。
 スタートして3時間。行程からするとまだ半分ぐらいで、ここはまだ山梨県丹波山村。
 
 今日はビールが早々に切れちゃったそうです。標高1550mにあり、富士山の眺望がすばらしい。
雲取山

 七ツ石小屋から望む富士山。
 
雲取山
 
七ツ石小屋からほど近い登山道脇に水場がある。
 
 
雲取山
 ここでコースミスを犯す。冷水に気をとられて水場にある分岐を巻き道の方向に進んでしまった。

 本来は七ツ石山(1757m)を経由して登る予定だったのに。(帰路に寄ることもできるが恐らく疲れて意気消沈か?) 
雲取山
 よそ見禁物。

 急斜面、滑落注意!
 
雲取山
 ブナ坂に到着。
 
 雲取山へ続く石尾根の稜線上にあり、七ツ石山への分岐点でもある。広場のようになっており休憩ポイントでもある。
雲取山

 石尾根は火災の延焼を防止するために防火帯として樹木を伐採している。

雲取山

 ブナ坂付近から望む富士山。

 
雲取山
 
 石尾根をなだらかに登っていく。
雲取山  
 南アルプス方面がパノラマ絶景!
雲取山
 五十人平(標高1746m)と呼ばれる平坦地を通過。遭難救助、火災などのためのヘリポートを通過する。
 
 この付近のヘリポート以外が幕営に利用されている。
雲取山
 
 奥多摩小屋前を通過。
雲取山
 
 小雲取山へやや急登をジグザグに登る。
 
雲取山
 
 小雲取山から歩いてきた石尾根を振り返る。
 左端の山は、七ツ石山。
雲取山
 
 コメツガの森に入り、分岐を右に行くと富田新道となるが、雲取山へは真っ直ぐ行く。
 
雲取山
 
 再び急登になり、息づかいが荒くなる。
 
雲取山
 
 
 坂の途中から望む富士山。
 やや雲がかかってきた。
雲取山
 
 道は平坦になりようやく頂上部が見えてきた。

 山頂すぐ手前にある避難小屋が見える。
雲取山
 
 最後の登り。
雲取山
 
 避難小屋前(無料)から振り返る。
 頂上と勘違いする感じだが、雲取山はほんの少し先にある。
雲取山
 雲取山山頂(2017m)に到着。
 立派な山頂標識とともに、西暦2017年は標高と同じことから記念碑が建てられた。まさに今年は最初で最後の「雲取山イヤー」。

 雲が多めになってきたが、まだ富士山の雄姿が見えている。

 登山口から11.5km、5時間45分の道のりだった。(今年初めての山行にしてはまずまずかな)
雲取山
 
 山頂はほぼ全周囲が見渡せる。
 残念ながら雲の量が多くなり、遠望は利かなかった。 
雲取山
 
 都心方向を見るが、もやが濃くてはっきりしない。 


雲取山
 山頂を後にして、雲取山荘まで下りてみる。
 鬱蒼とした森の中、段差の大きいかなりの急坂で、おまけに雪解けのため道はどろんこと悪戦苦闘すること25分、山荘に到着。

 時計は午後1時30分、早々に帰路につく。
 登山口まで約4時間で帰れるかなと読む。
 
雲取山
 
 
 山荘からの「東の巻き道」と称する雲取山の東斜面をトラバースする道で、急登などアップダウンが少なくほぼ平行に歩くことができ助かる。

 まだ所々残雪があり、一部は凍っているが、アイゼンまでは必要なし。ここも道はどろんこ状態。
雲取山
 
 道は狭いので、滑落に気を付けなければならない。
雲取山
 
 東の巻き道を1時間弱歩き、小雲取山の手前で往路と合流する。
雲取山
 
 小雲取山から見ると先ほどよりテントの数が増えている。

 朝、コースミスした、七ツ石山への登りを見ると何だか急登に見える。この疲れた身体にムチ打つ気がしなくなった。
雲取山
 ブナ坂まで戻ったが、躊躇なく七ツ石山をあきらめ、巻き道に足を進める。
 巻き道は途中で2つに分かれ、朝通った巻き道とは別な道に進める。
雲取山
 堂所付近から単調でゆるやかな下りがとても長く感じる。

 登山口手前の小袖集落に迫る山肌にはヤマザクラがきれいだった。
 往復約24km、長い長い行程で疲れたが、予定通り5時30分に駐車場に到着した。
 
 雲取山から下山し、疲れた身体を癒そうと温泉を目指す。最初に行った丹波山村の道の駅にある「のめこい湯」は、あと30分で閉館とのこと、ちょっと時間的に無理かなと思い断念。しかし、山歩きで汗をかき、このままでは済まない。

 次の温泉は、奥多摩温泉もえぎの湯を目指すが、約30分かけてやっと着いたかと安堵するも、温泉の手前で警備員に止められ、温泉は大混雑で駐車余地がないとのこと、ここは待つしかないと腹をくくる。やっと順番がきて、さあ入れるぞと思ったら、今度は係りの方が入浴整理券を配っている。(温泉に入るのに整理券とは初めてだ)
待つこと1時間余り、午後8時過ぎにようやく入浴することができた。

 さすがにGWだ。
 
雲取山スライドショー
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