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Tak@se Web Echo

~ 山歩きの記録と山岳写真集 ~


斎藤山

(さいとうさん) (1278m)


うつくしま百名山、会津百名山
2018(H30)年9月24日(土)
晴れ時々曇り
福島県南会津町(旧田島町)

■行 程:会津長野駅(駐車・出発地点)- 《雷神様ルート》- 見晴台 - 山頂登り口 - マイクロ無線通信鉄塔・電波反射板 - ヘリポート - 斎藤山頂 - 見晴台 - 《早生栗ルート》- 早生栗 - りんご園 - 会津長野駅

斎藤山ルートマップ

■サムネイル画像解説:サムネイル画像に赤枠のあるものは拡大できます

斎藤山の山名から、どうしても人の名前を連想してしまう。地元の人たちも「サイトウサン」にちなんで、「斎藤山ふれあい登山」を開催、今年は10月21日で10回を数える。
斎藤山は、旧田島町の会津鉄道会津線の会津長野駅が登山起点となり、コースは「雷神様ルート」と「早生栗ルート」があり、雷神様ルートから登り始め、帰りは早生栗ルートから下りてくるのが一般的だそうだ。

一部に急坂はあるもののファミリー登山向きで、登山道は整備が行き届いており、時には広い林道歩きもある。眺望もすこぶる良く会津地方の名山を望むことができる。
また、このコースには多くの木々の名前が表示されている。花の名前はある程度知っているが、木の名前はこれほどまでに知らなかったのかと思い知らされる。
斎藤山

会津長野駅


会津長野駅と斎藤山
斎藤山 無人駅の会津長野駅の空地に車を止め出発する。すぐに登山道案内の標識があるが、「近道」と書かれており、線路を渡れとのことか。線路向かい側を見ると軽トラックぐらいは余裕の田んぼ道だ。

線路を横断することになるが、ここは踏切じゃないよね。いいのかな・・? 安全を確認して素直に横断する。(最も1時間に往復1、2便なので・・・)
斎藤山農道の先に見える林方向に向かうと、T字路になり右に曲がる。     
斎藤山神事用の旗ざおが2本立っている。ここから登山道となる。案内標識は角々にあり、迷うことはないだろう。(雷神様ルートはA1から始まっている。この地点はA2とある。ちなみに山頂部への巡視路兼用の登山道がC、早生栗ルートはBを使っている。)
斎藤山まだ、林道になっておりスギ林となっていて薄暗い。念のため鈴を着ける。

 
斎藤山ほどなく、用水路があり、ここを渡ると小高い丘には雷電神社の社がある。用水路沿いに右手に回り込むと、立派な鳥居と長い階段がある。
斎藤山鳥居をくぐり階段を上る。
斎藤山雷電神社参拝。カミナリに由来する神社だろうか。
 
斎藤山薄暗い林に光芒差す。  
斎藤山登山道沿いには、木の名前が記された看板が点々とある。聞いたこともない名前が多くあったので、葉と木肌も分かるように写真に収めた。
 
斎藤山いくらか湿地になっているのだろうか、ヤマドリゼンマイが一面に広がっている。
 
斎藤山標高は約654m。登山口から約100m稼いだ。この辺から道はやや急になってきた。
 
斎藤山見晴台まであと700mとなってきたが、胸突き八丁のはじまり。
 
斎藤山ウリハダカエデ。紅葉もきれいだが緑の葉もまた見ごたえがある。
斎藤山息を切らしながらもう少し。
 
斎藤山見晴台(940m)に到着する。広くてベンチがたくさん用意され、憩いの場となっている。旧田島町や下郷町の街並みや黄金色に染まった田園風景が望め、会津地方や那須の峰々を楽しむことができる。
 
斎藤山小野岳の麓には大内宿や湯野上温泉がある。その右隣の薄く写っているのは磐梯山。(見晴台から)
斎藤山出発地付近を見ると、ちょうど会津線の列車が走っていた。(見晴台から)
 
斎藤山見晴台からの登山道は車が走れるほどの広い道を歩くようになる。よく見ると車輪の跡が残っている。
斎藤山見晴台から10分ほど歩くと、林道を離れここから東電の巡視路兼登山道に入る。ちなみに林道は麓まで続いているとのことで、四駆軽トラックぐらいは楽勝らしい。
 
 辺りを見ると、白っぽいサワグルミが群落を造っている。
斎藤山巡視路特有のプラスチックの階段を上る。道は急登ではあるがジグザグになっているのでそれほど息は切れない。
斎藤山緑の葉もいいが、紅葉時期はすばらしいだろう。
 
斎藤山頂上部の主稜線に出る。
斎藤山パラボラアンテナが2個ついた大きな鉄塔があり、麓からもよく見える。ラベルには「東京電力・斎藤山マイクロ無線通信鉄塔」とある。
この施設には発電施設があり、燃料もA重油となっている。エンジンが回っているようで低音の重い音が聞こえてくる。
登ってきた稜線の登山道脇に埋設された地下ケーブルが走っており、「東電地中ケーブル」との表示が点々とあり、鉄塔まで続いている。
 
ここで疑問? 発電施設があるのに、いったいこの地下ケーブルは何のため? 送電しているのか、それとも受電しているのか、あるいは通信用?・・・。  
斎藤山アンテナ施設のすぐ奥には、福島県消防防災課の斎藤山反射板がある。こちらもマイクロ波無線の施設で、マイクロ波の性質を利用した電波の反射板だ。
斎藤山なだらかに登っていくと、頂上かなとも思える広々としたヘリポートに到着する。ここも見晴らしはすこぶる良く休憩ポイントとしても絶好の場所だ。
 ヘリポートは先ほどの施設の燃料輸送などのためだろうか。
斎藤山振り返るとこんな構成となっている。

斎藤山齋藤山頂上に到着する。
ここも絶景が楽しめるが、視野はいくぶん狭いので、先ほどのヘリポートのほうがゆったりできるだろう。
 山名板や近くの名山の案内が鉄骨造りだ。(もうちょっと控えめでも良いのかな??)

斎藤山頂上から南西方向を望む。燧ケ岳が薄く写っている。

斎藤山山頂部は秋の装いになってきた。

斎藤山頂上を後にして、あっという間に見晴台まで戻ってきた。
チェーンソーの音が聞こえると思っていたら、地元の方だろうと思われる比較的若い方たちが登山道整備のため材料を切っていたところだ。
ここから「早生栗ルート」を下山する。
こちらのコースも急坂が続くが、ジグザグに歩くようになっているので助かる。途中で今度はある程度年配の方たちのグループと出会う。しばらくお話をさせていただく。来月のふれあい登山のために登山道の整備をしているとのこと。昨年は450人ぐらいの方が斎藤山に登られたそうで、年々多くなってきているそうで、予想を大きく上回り、駐車場の場所に四苦八苦したそうだ。
斎藤山先ほどバイパスを造ってきたばかりなので歩いてみてくださいとのこと。早速一番乗りでふわふわとした新道を歩かせてもらった。

 
斎藤山ここまで下りてくるとほぼ登山道兼林道になってきた。このルート名になっている「早生栗」の老木だが、まだまだ現役で頑張っている。地元ではご神木として崇められているのだろう。

斎藤山草刈作業をしていた方と出会う。やはり登山道整備の方で、草刈りを一人で請け負っているらしい。登山者が朝露に濡れないようにとの気配りで、きれいに刈っていた。
一人で、2日半かかるそうだ。
斎藤山麓まで下りてくると道の両側にはりんご畑があり、真っ赤に色づいていた。
斎藤山出発地の会津長野駅まで戻ってきた。
ちょうどいい具合に会津長野駅付近に列車がやってきた。かわいいキャラクターがいっぱいだ。
メジャーな山ではないが、歩いてみて地元の方々や関係者の齋藤山に愛着をもって取り組んでいるのがわかった。山の端境期で今日は私以外の登山者はいなかったようだ。
斎藤山スライドショー
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