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Tak@se Web Echo

~ 山歩きの記録と山岳写真集 ~


富士山

ふじさん (第2日) (3776m)
日本百名山
2006(H18)年8月4日(金)~5日(土) 晴れ
静岡県

■行 程:

第1日:
須走口登山口(2000m) --- 古御岳神社 --- 六合目(長田山荘2400m) --- 本六合目(瀬戸館2700m) --- 七合目(大陽館4000m) --- 本七合目(見晴館3250m) --- 八合目(江戸屋3350m)

第2日:
江戸屋 --- 本八合目(胸突江戸屋ほか) --- 八号五勺(御来光館) --- 九合目 --- 九号五勺 --- 頂上 --- 下山道 --- 本八合目 --- 八合目(江戸屋) --- 七合目 --- 砂走り --- 砂払五合目(吉野屋) --- 須走口

サムネイル画像解説: ※サムネイル画像に赤枠のあるものはポップアップ拡大できます。解除は×または写真枠外をクリック。

富士山-2日目
(須走口-山頂-下山)

富士山きゅうくつな部屋に寝不足気味。翌朝は1時30分山頂をめざす。
星がきれいだ。

すごい斜度と砂礫に後ずさりする。20~30mも歩くと休みの繰り返し。気持ちが悪くなってきた。これも高山病の一種か。

本八合目で江戸屋とトモエ館の間で吉田口と合流する。ものすごい渋滞。数歩進んではストップの繰り返し。逆にこれがよかったせいか気分も戻ってきた。

某バス会社の団体のなかに紛れ込んで進む。頂上のライトが見えるが、暗い夜間ゆえ距離感がつかめない。なんかまだまだ遠い感じ。こんな調子でご来光に間に合うのかと不安がよぎる。

登山道は割りと広いがとにかく人、ひと、人の波。2列で歩いて下さいとアナウンスしている。上を見ても下を見てもヘッドランプの明かりの行列できれいだ。路肩には高山病のせいかうずくまっている人や寝ている人など様々。
富士山道はだんだんと岩が多く、道も狭くなってきた。

九合目の鳥居付近だろうか、東の空が一段と赤味が強くなってきた。写真を撮りたいと思うが、そんな状況ではなかった。

ツアーガイドの「もうすぐでーす」の大きな声に励まされながら、岩場を過ぎ階段、さらに鳥居をくぐって到着する。小屋から約3時間を要した。
富士山小屋前後はご来光を拝むために入る隙間もないほどの渋滞。まさに富士山銀座。

登頂の感激もお預けでご来光の場所を確保するため大渋滞をくぐりぬけ、一目散に大日岳の中腹に陣をとる。

ご来光まであとわずか。大勢の人たちがそれぞれの想いでその一瞬を待っている。

ところで、同じく登ってきたメンバー3人とは途中から離れ離れで行方不明。この辺にいればそのうち会えるだろう。
富士山4時48分、御来光。天気も良く一気に昇ってきた。
あちこちで「ばんざーい」の歓声が沸きあがる。
静かに手を合わせている方も。

それぞれの思いは様々であろうが、まずはこの光景を求めてつらい登りを越えて来た。一つの目標達成でもある方が大半だろう。
富士山頂上は、気温は低いが風も弱くカッパを着込むほどの寒さではない。




気象庁発表データ:http://www.tokyo-jma.go.jp/home/kofu/
富士山頂測候所
月日 時刻 気圧
(hPa)
気温
(℃)
日照時間
(時間)
8/5 3時 652.1 4.5  
4時 652.2 4.2  
5時 652.3 3.8 ---
6時 652.2 3.7 0.9
7時 652.5 5.3 1.0
8時 652.7 8.3 1.0
9時 652.7 11.2 1.0
10時 652.9 13.1 1.0
富士山あっという間の出来事であった。

まだ弱い光線ではあるが、冷たくなった顔が温もりを感じる。
富士山ご来光も一段落したころ、メンバー全員集合となる。
売店で朝食にする。小屋の弁当にあわせて売店の暖かい豚汁を食す。
ラーメンもあったが何と本格的なラーメンでうまそうだった。(ちなみに800円とリーズナブル)

本来ならお鉢めぐりかあるいは最高所の剣が峰まではと予定していたが、メンバーの都合で取りやめた。(またの機会にはぜひ?)
富士山暗い中苦しみながら登ってきた登山道には未だに絶え間なく長い行列がずっと下まで続いている。
富士山
富士山6時20分下山に入る。
下山は下山専用道を進むが、ブル道も兼ねた広い道だが砂混じりで軟らかい。

ブル道が縦横に走っているので道を間違えないように。
特に大陽館近くのブル道と下山道の分かれる地点、そして八合目・江戸屋で須走コースと吉田コースが分かれる地点が要注意。

圧倒的に多い吉田口へ流れる人たちに付いて行くととんでもないことになる。(吉田口と須走口はタクシーで約2万円とのこと)
富士山七合目を過ぎ、いよいよこのコース名物の「砂走り」を一気に距離2Km、高度差600m余りをほぼ真っ直ぐに駆け下りる。

急傾斜のなか細かい砂礫にズズッとうずまり、ブレーキをかけないとスピードが出過ぎてしまうので、ひざに大きな負担となる。また、浮いた石や根付いた石も混じっており、スピードを出すと危険だ。同時に砂埃がすごい。マスクやメガネが必須だとここでわかった。

途中で目を傷めたらしい方や、恐怖心のあまり、尻をつきながら下りている方もみられた。

私自身も道の端に寄って写真を撮ろうと油断したとたんに傾斜につまづき転倒してしまった。左腕に血がしたたり落ちたが大したことはなく事なきを得たが、擦り傷のなかに富士山の砂礫まで”おみやげ”をつけてきた。

最初は初めての経験に楽しむ感じだが、後は長い距離と埃に嫌気がさす。
富士山「砂払」と言われる休憩小屋を過ぎるとあと2k。疲れもピークでただ足を機械的に前に出すだけの感じで一路須走口に。

須走口ではボランティアの人たちが、我々を待ち構えていて、ゴミの回収を行っていた。ここで、ペットボトル5本ほかゴミ類を預ける。

最初で最後かもしれない富士登山を無事終えた。
富士山富士登山雑感
高山病にならなければ何とか登れる自信はあったが、3000mをはるかに超す高さははじめての体験。何が起きるかわからない不安は隠せない。それにしても年間20万人もの人が毎年毎年登っている富士山、一体日本人の何人が登っている計算になるのか。

登っていて感じたことは、外国人が以外に多いこと。日本に住んでいる方が大半だろうとは思われるが・・・。

それに小さな子供を伴った家族連れも多い。大人同様の格好をして登っている姿はなんともいじらしくかわいい。途中で愚図を言い親を困らせている光景もご愛嬌。

また、中高年者はどこの山でも巾をきかしているので気にならないが、若者が多いのも特徴的だ。やはり富士山という日本一の山への魅力がそうさせるのかも知れない。

ゴミ問題が富士山の課題だと聞いてはいるが、少なくとも歩いた登山道などではさほど汚れているとは感じなかった。
第2日 総山行時間:8時間

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